謎に包まれた『デス・ストランディング』設定が少しわかる最新トレーラー「ブリーフィング」公開。主人公サムの目的が明らかに

 
画像は動画からのキャプチャです

ソニー・インタラクティブエンタテインメントおよびコジマプロダクションは9月12日、PlayStation 4用ソフト『デス・ストランディング(Death Stranding)』の最新トレーラーを、YouTubeにて公開した。同スタジオのツイートによれば、本日東京ゲームショウ2019会場で公開されるゲームプレイの前に見ておくことで、よりその内容が楽しめるようになるという。なお、同じ動画が東京ゲームショウ2019の会場でも公開されている。

『デス・ストランディング』は、『メタルギアシリーズ』などを手がけた小島秀夫監督による最新作。ノーマン・リーダス氏が主人公のサム役を務め、2019年11月8日発売予定の作品だ。これまで本作の設定やストーリーについては断片的に明かされるだけだったが、発売日が迫る中、今回公開されたトレーラー「ブリーフィング」では、世界の状況やサムの旅の目的など、かなりの情報がわかるようになっていた。

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今回公開されたトレイラーは、顔面に黒いマスクを被ったスーツ姿の男性が「アメリカもその再建計画もまだ生きている」とサムに言い放つシーンから始まる。登場人物は主人公のサム、黒人の男性に加えて、10年前から容姿が変わっていない女性サマンサ・アメリカ・ストランドの3人。彼らが、星条旗が掲げられたホワイトハウスを思わせるような部屋を舞台に、ブリーフィングを行うのが動画の内容だ。

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サマンサ・アメリカ・ストランドは、動画の中では「新しいアメリカ」や「アメリ」と呼ばれており、新しいアメリカ都市連合(UCA)の大統領であるという人物。彼女の目的は、母ブリジットの「再びUCAを創らなければ人類は滅びてしまう」という意志を受け継ぎ、孤立した都市と都市を繋ぎ、アメリカを再建することだ。彼女には、奴らと呼ばれるBTの存在が見えており、目的のためブリッジズ第1次遠征隊を組織して、クレーターや座礁地帯を迂回しつつ北米大陸を西への横断を目指した。道中では都市を巡り、「再びUCAを創らなければ人類は滅びてしまう」というメッセージを都市と人々に呼びかけ、UCAへの加入意志のある都市にはスタッフを残しつつ、3年かけて西海岸にある都市エッジ・ノットシティまでたどり着いた。しかし、そこは対消滅(ヴォイド・アウト)を起こして都市をクレーターに変える、分離過激派のテロリスト集団が統治下に置く都市だった。遠征隊は全滅してしまい、アメリは人質として閉じ込められる。

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分離破壊主義者とも呼ばれる彼らの要求は、UCAへの加盟拒否と、都市の独立自治。主人公のサムがそうであるように、繋がらずに孤立したままでも生きていけると主張する人間もおり、彼らにとってアメリカ再建は義務を要求して、個人の自由を奪う束縛でしかないと主張している。また、彼らは集団ではなく思想であり、大陸のいたるところに潜んでいて、”あの自殺者”と語られる何らかの事件も彼らの仕業である可能性があるという。

2人のサムに対する要求は、二つ。各地の都市に残されたカイラル通信用設備の起動に必要なQpidを手に大陸を横断し、分断された大陸を繋ぐこと。そして、エッジ・ノットシティに囚われたアメリを連れ帰ること。しかし、サムは要求に応じようとしない。サム・ポーター・”ブリッジズ”はストランド家の人間ではなく、ブリッジズからも放り出されてもう誰とも繋がるつもりはない。また、サムの右手首には手枷のようなものが嵌められていて、二人もテロリストと同じであると言い放つ。部屋から立ち去ろうとするサムの前に立ちはだかったアメリのホログラムを通り抜け「ほら、俺たちは繋がってない。昔も今も。」というサムの台詞で動画は終わっている。

画像は動画からのキャプチャです
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繰り返しになるが、本日東京ゲームショウ2019の会場で、ゲームプレイが公開予定となっている。「ブリーフィング」ではサムの目的などが明らかになったわけだが、ゲームプレイでは何が明かされるのだろうか。まだまだ不明瞭な部分の多い『デス・ストランディング』の情報に、引き続き注目していきたい。