PS4『Marvel’s Spider-Man』を生み出したInsomniac Gamesが、正式にSIE ワールドワイド・スタジオの一員に

 

ソニー・インタラクティブエンタテインメントとInsomniac Gamesは共同で声明を出し、Insomniac GamesがSIE ワールドワイド・スタジオの一員になることを発表した。SIEの傘下に入り、セカンドパーティーとして活動することになる。買収額を含む金銭的条件等については、契約条件により公表されていない。SIEの前身となるSCEの時代から、ソニーとInsomniac Gamesは友好な関係を持っており、20年以上の付き合いがある。今回の発表により、正式にPlayStationファミリーの一員となった。

Insomniac Gamesといえば、『スパイロ・ザ・ドラゴン』をはじめとし、『ラチェット&クランク』『RESISTANCE』シリーズなど、SIEにおける重要なフランチャイズを手がけてきた。親密な関係を続けていたがSIEとははっきりとした資本関係はなく、『Fuse』といったマルチプラットフォーム展開やXbox One向け 『Sunset Overdrive』のリリース、そのほかモバイルデバイスの開発など、さまざまな可能性を模索してきた。今後の開発方針は、SIEの判断に仰ぐことになるだろう。

Insomniac GamesのCEOであるTed Price氏は公式サイトにて、今回SIEワールドワイド・スタジオの一員になったことで、「人々に影響を与える」というスタジオビジョンがより大規模に達成できることになるだろうとコメント。これまでのスタジオ構造やアプローチを変えることはなく、3つのスタジオはユニークな文化を維持していくと誓っている。

Insomniac Gamesといえば、やはり『Marvel’s Spider-Man』の成功なしに語れない。同スタジオのオープンワールドのノウハウを生かした同作は、IPモノのゲームとしても大規模オープンワールドとしても名高い評価を獲得し、スタジオの実力を改めて世界に知らしめた。PlayStationファミリー入りの裏には、『Marvel’s Spider-Man』の成功が大きく関係しているだろう。Naughty DogやGuerrilla Gamesと並び立つInsomniac Gamesの今後の活躍が楽しみだ。