アメリカにて『Apex Legends』の大会のテレビ放送が急遽取りやめ。銃乱射事件の被害者への配慮

アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNとABCが、『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』のトーナメント大会「EXP Invitational – Apex Legends at X Games」について、今月発生した銃乱射事件の影響により、この週末に予定していた放送を取りやめたという。eSportsコンサルタントのRod Breslau氏や、海外メディアBloombergが関係者から得た情報として報じている。

EXP Invitational – Apex Legends at X Gamesは、8月2日から3日にかけてアメリカ・ミネアポリスで開催されており、イベント自体はすでに終了している。ESPNとABCは、その模様を伝える番組を放送する予定だったが、銃乱射事件の被害者や、事件による影響を受けた人たちに配慮して、急遽別番組に差し替える措置を取ったという。

8月3日、テキサス州エルパソにある大手小売店ウォルマートにて、20人が死亡する銃乱射事件が発生。4日にも9人が死亡する乱射事件がオハイオ州で起こった。またその数日前にも、ミシシッピ州のウォルマートで銃撃事件が発生しており、アメリカでは銃による凄惨な事件が立て続けに発生している。ESPN/ABCが配慮したというのは、これらの事件を指しているのだろう。

事件の後、ドナルド・トランプ大統領や共和党のKevin McCarthy氏、テキサス州副知事Dan Patrick氏らが、銃撃事件とゲームとを結びつけ、「ゲームは若者に人の殺し方を教えている(Patrick氏)」と述べるなど、銃撃ゲームが若者に与える影響を懸念するコメントをしている(関連記事)。ただ、こうした暴力行為についてゲームの悪影響を証明した研究結果はなく、IGDA(国際ゲーム開発者協会)は、誤った情報を広めてはならないとする旨の声明を出していた。

銃撃事件が発生したウォルマートでは、暴力的な表現のある看板やディスプレイを店頭から撤去しており、この中にはゲームも含まれているという。また、TPSゲームなどの店頭イベントも中止するよう通知がおこなわれたと伝えられている(USGamer)。

『Apex Legends』も銃撃ゲームのひとつと位置づけることができる。もし銃撃事件の被害者が今回のトーナメント大会の放送を目にした場合、気分を害してしまうことは十分に考えられ、ESPN/ABCの判断は理解できる。上述のウォルマートの通知も、そうした理由だろう。ただ、もしこれらの判断が、トランプ大統領らの言うゲームの悪影響を懸念してのものだとしたら、今後大きな議論へと発展しそうだ。なお、「EXP Invitational – Apex Legends at X Games」の模様は、ESPN EsportsのYouTubeチャンネルでは現在も視聴することができる。

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