運び屋少女が「妖魔道中」をゆく和風アクション『露払いマコの見習い帖』正式発表。多彩なアクションとユニークな世界が光る

 

弊社アクティブゲーミングメディアの運営するパブリッシャーPLAYISMは29日、個人開発者のあさまど氏が手がけるアクションADV『OUTRIDER MAKO ~露払いマコの見習い帖~(つゆはらいまこのみならいちょう)』を正式発表した。SteamとPLAYISMストアでの販売が予定されている。本作は、6月1日から2日間京都で開催されるBitSummit 7 Spiritsにて、PLAYISMブースに出展予定の作品。ブースでは最初のボス戦までが遊べるイベント用のビルドが用意されているそうだ。

『OUTRIDER MAKO ~露払いマコの見習い帖~』は、神々の世界「マヨイ世界」を舞台に、元の世界に戻るため奮闘するマコが主人公の見下ろし視点2Dアクションゲーム。主人公のマコは、運び屋を自称する謎の存在「ブモン」と元の世界に戻るため約束を交わし、ブモンよろず便社という運び屋の下っ端として、配達人に。交換条件として出された帳面に御朱印を集めることを目標に、納品物を探して依頼主に届ける運び屋の仕事に奮闘する。

ゲームプレイでは、マヨイ世界を探索して依頼された納品物を探し出し、工作台で梱包。梱包した依頼品を依頼主へ届けたら、物語が進行するという。アクションとしては、近接攻撃、ジャンプにローリングなどの動作が動画から確認できる。立ちはだかるのは魔物たち。ジャンプして敵に飛び乗り、かけることで相手の動きを止めるられる蜜などのギミックも実装されているという。また、戦闘、謎解き、採集の要素があるらしく、依頼をクリアすることで「天恵」を得て、冒険を戦略的に進めるのがポイントとなるのだとか。

本作の特徴は、和のテイストがありつつも荘厳で異質なものを感じさせる世界観と、それらを明瞭なドットで描いたグラフィックだろう。赤くそびえ立つ鳥居。奇怪な文字で書かれた幟旗。そこかしこにある儀礼的な何かと神の気配。神々の世界だという舞台「マヨイ」を、神秘的ながらどこか不気味で、恐ろしい気配と共に映し出している。丹念に表現されたピクセルアートは、美麗であるのと同時にこの世のものとは思えない空気感があり、何かが出てきそうな雰囲気すら感じられる。また、モーションにも拘りが見られ、トレイラーではマコや小鳥など小動物が滑らかに、厳かな世界を生きる姿が映されている。

本作は2016年の時点で開発がスタートしており、弊誌でも当時の様子や氏へのインタビューなどを過去のIndie Pick記事にて掲載している。本作の開発はGamemakerを用いて行われており、開発者であさまど氏が日本語フォント以外の部分を一人で担い、勉強しながら開発が進められているのだとか。ほかに、記事では当時考えられていたプロットや、アクションへのこだわりなどが語られている。また、あさまど氏本人の手によってトレイラーなどの情報がTwitter上にまとめられているので、本作についてより知りたい方は、そちらを確認してみるのも良いだろう。