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“オーナーのセクハラ”告発によりスタッフ総辞職の『スカルガールズ』元開発元、訴訟沙汰となったオーナーと元スタッフが和解。ゲーム開発に復帰へ
Lab Zero Gamesでは主要スタッフが2020年8月に相次いで辞職し、その後訴訟合戦に発展していた。

デベロッパーのLab Zero Gamesは4月29日、同スタジオおよびリードデザイナーのMike Zaimont氏と、元クリエイティブディレクターのMariel Cartwright氏および元CEOのFrancesca Esquenazi氏との間の係争について、和解することで合意したと発表した。
Lab Zero Gamesは、対戦格闘ゲーム『Skullgirls(スカルガールズ)』や、アクションRPG『Indivisible(インディヴィジブル 闇を祓う魂たち)』を手がけたことで知られるアメリカのスタジオだ。同スタジオにおいては、Cartwright氏やEsquenazi氏を含む主要スタッフが2020年8月に相次いで辞職し、その後訴訟合戦に発展していた。

ことの発端は、Lab Zero Gamesのすべてのプロジェクトを指揮し、同スタジオの顔として知られたMike Zaimont氏にまつわるスキャンダルである。著名配信者BUNNY氏が2020年6月に、Zaimont氏から受けたとするセクハラ行為について告発し、これをきっかけに同様にセクハラ被害を受けたという告発が、同スタジオ内外で相次いだのだ。
告発を受けてLab Zero Gamesの役員らは問題解決に向けて動き、Zaimont氏に辞職を促した。ただ、同スタジオの全株式を個人で所有する実質的オーナーであるZaimont氏は、辞職を拒否したうえ、逆に役員全員を解任したという。その結果として、主要スタッフが一斉にスタジオを去る事態となった(関連記事)。

その後2021年4月に、Mariel Cartwright氏とFrancesca Esquenazi氏は先述した役員の解任について、Zaimont氏のセクハラ行為の告発に対する報復であり不当だとし、Zaimont氏とLab Zero Gamesを相手取り提訴した。これを受けてZaimont氏側は反訴。虚偽の告発によってZaimont氏とLab Zero Gamesの社会的評価を貶めた上で、Esquenazi氏らは新スタジオを設立し、Lab Zero Gamesのスタッフらを引き抜こうとしたと主張した(KFI AM 640)。
それから約5年が経った今回、両者による訴訟について和解することで合意したと、Zaimont氏・Cartwright氏・Esquenazi氏の連名で発表された。和解の条件など詳細は未公表。声明では、Zaimont氏は今後もLab Zero Gamesにてゲーム開発を続けるとし、すべての当事者がLab Zero Gamesの成功を願っているとされた。
なお『Skullgirls(スカルガールズ)』シリーズでは、現在は『Skullgirls 2nd Encore』とモバイル向けの『Skullgirls: 対戦型RPG』が配信中。権利元のAutumn GamesはMike Zaimont氏に対する告発がおこなわれた当時、Lab Zero GamesおよびZaimont氏との関係を即時終了したと発表している。
以降の両作品は、モバイル版の開発元Hidden Variable Studiosが、Francesca Esquenazi氏が設立したFuture Clubの協力のもと開発・運営が続けられてきた。今回の和解を受けて、Lab Zero GamesおよびZaimont氏はふたたび同シリーズに携わることになるのか、それとも新たな作品に取り組むのか注目される。
ちなみに、Hidden Variable Studiosは昨年3月、Autumn Gamesからの総額約120万ドル(約1億9000万円)の報酬未払いを理由に、『Skullgirls』シリーズのプロジェクトから離脱。現在はAutumn Gamesが開発を引き継いでいるとされている(GamesIndustry.biz)。
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