Epic Gamesストア初の大型セールに際し、複数タイトルの販売にトラブル発生。PCゲームストア運営の経験不足を露呈する形に

Epic Gamesは5月16日、同社が運営するEpic Gamesストアとして初の大型セール「EPIC MEGA SALE」を開始した。6月13日までの開催期間中には、通常価格1480円以上のタイトルが1000円値引きされるほか、多数タイトルにて追加割引が適用される、最大75パーセントオフの大型セールとなっている。発売から間もない作品や予約受付中のタイトルも、お得に購入可能となっている(関連記事)。ただ、同ストアにとって多数の販売元と協力しておこなうセールは初めての経験だったためか、セール開始直後にはいくつかの不手際が露わになった。

まず、予約受付中だったヴァンパイアとして裏社会を生きるアクションRPG『Vampire: The Masquerade – Bloodlines 2』と、早期アクセス中のスペースコロニーシム『Oxygen Not Included』は、今回のセール対象として前者は基本の1000円引き、後者はそれ以上となる65パーセント引きとなっていたが、ほどなくして共に販売ページ自体がストアから削除。セールはもちろん販売も中断されてしまい、現在もアクセスできない。

Epic Gamesの担当者が海外メディアKotakuに語った内容によると、『Vampire: The Masquerade – Bloodlines 2』の販売元Paradox Interactiveが、今回のセールには参加しないことを伝えてきたため、一時的に販売ページを取り下げる対応をしたとのこと。不参加の理由は不明。また、Epic Gamesの販売戦略ディレクターSergey Galyonkin氏は海外メディアDTFに対し、Paradox Interactiveは今回のセールについて承知していたと理解していたが、誤りだったとコメント。どうやらコミュニケーションの行き違いがあったようだ。

なお、『Vampire: The Masquerade – Bloodlines 2』の販売ページは、セール終了後にふたたび公開されるとのこと。一方、『Oxygen Not Included』を手がけるKlei Entertainmentからは特に声明は出されていない。おそらく、同じくセールに参加しない旨をEpic Gamesに伝えたものと思われる。

Epic Gamesストア独占販売となっているSupergiant Gamesの新作アクションRPG『Hades』は、1000円引きの1199円でセール中。ただ、セール開始直後にはさらなる大幅値引きがおこなわれていた。同スタジオによると、これはミスだったそうだ。さらに、上に掲載したツイートで見られるように、25パーセントオフが正しいセール価格だとコメントしていたが、これも上述した1000円引きへと訂正している。『Hades』は現在早期アクセス販売中で、開発の進捗に合わせて価格を調整する計画となっており、今回のセール終了と同時に通常価格を5ドル値上げするという。この値上げとセールが重なったため、現場にて混乱とコミュニケーション不足が生じたそうだ。

このほか、Ubisoftの『ディビジョン2』と『ANNO 1800』も今回のセール対象としてそれぞれ1000円引きとなっているはずなのだが、本稿執筆時点ではEpic Gamesストアにはどちらもリストアップされておらず、またストア内検索してもヒットしない状態となっている。販売ページ自体は存在しており、Google検索などから直接アクセスすることは可能。ただ、購入手続きをおこなってもエラーが発生して購入できない状態だ。Epic Gamesによると、UbisoftのUPlayアカウントとの同期の実装に問題が発生しているそうで、そのため販売ページを一時的に取り下げているという。同社は、これはEpic Games側のミスであるとしてTwitter上で謝罪している。

昨年12月にローンチしたEpic Gamesストアは、競合することを目指すSteamと比較して機能面で劣った状態が続いており、今回のセールに関連して言うとショッピングカート機能の実装もまだである。そしてこの初の大型セールでは、販売元とのコミュニケーションや技術面において不慣れな点を露呈した形だ。ラインナップするタイトルがまだ少ないため、この程度で済んだとも言えるかもしれない。Epic Gamesとしては、こうした経験から学びを得ているはずで、機能面と共にストアとして今後充実していくことを期待するばかりである。

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