『CoD BO4』マッチング画面にて、謎の黄色いマーク現わる。“ 羞恥マーカー”と名付けられた大量の三角が憶測呼び込む

 

『Call of Duty: Black Ops 4』のマッチング画面にて、黄色い三角に感嘆符の付いたマーク(⚠️)が、多くの参加プレイヤー名の横に突然現れたことがRedditなどで話題となっている。このマークは、おそらく1月15日に配信されたバージョン1.11へのアップデートに伴う要素だと思われるが、結論から言うと、これは意図せぬバグだったようですぐに修正された。しかしマークの意味するところにより、コミュニティ内での反響は続いている。

修正前に撮影されたマッチング画面の写真を見ると、三角マークが付いているプレイヤーと付いていないプレイヤーがいることがわかる。実はこのマークは、本作の「ブラックオプスパス」を保有していないプレイヤーに表示されていた。ブラックオプスパスとはいわゆるシーズンパスのことで、昨年12月に配信された新規マルチプレイマップのMadagascarとElevationや、BLACKOUTモードでプレイできるロボットのスペシャリストReaper、ゾンビモードマップDead of the Night、また今後追加されるマップやキャラクターなどを受け取れる。要するに、追加マップがインストールされていないプレイヤーがおり、一緒にプレイできない可能性があることをほかの参加者に知らせるために、三角マークをマッチング時に表示させていたわけだ。

ただ、このあまりに目立つマークが表示されることで、ブラックオプスパス保有者に対して一種の負い目を感じさせているような印象を持つプレイヤーもいたようで、Redditではこの三角マークは「Shaming markers(羞恥マーカー)」と名付けられることに。また、ブラックオプスパスを購入するよう、非保有者にプレッシャーをかける意図が販売元のActivisionにあるのではないかと訝しむ声まで上がった。

こうした反響を受けて、開発元のTreyarch Studiosは1月16日にRedditにて声明を発表。この三角マークは、本来はパーティメンバー内でだけ表示されるものであり、特定のマップがローテーションに現れない理由を明確にするためだったと説明した。そして、パブリックのロビーでも表示されていたのはバグであるとして、パッチにて修正することを約束し実行した。また今後、もう少し控えめなマークで知らせる方法に置き換える考えがあることも述べている。

突然現れた三角マークの目的やバグがあったことについてははっきりしたが、今回もうひとつ注目を集めたのは、三角マークの付いたプレイヤー、つまりブラックオプスパスを保有していないプレイヤーの多さだ。バグ修正前にマッチング画面を目にした一部のプレイヤーの報告ではあるが、8〜9割のプレイヤーに三角マークが付いていたそうで、ブラックオプスパスの売れ行きがあまり良くないように見えることが、奇しくもバグによってつまびらかになった。

もし売れ行きがよくないとすれば、その一因として考えられるのは価格だろう。追加マップを含め多くのコンテンツを入手できるブラックオプスパスではあるが、5292円という価格は気軽に手を出せるものとは言い難い。収録コンテンツは個別販売されていないため、ブラックオプスパスの値段の高さはコミュニティでは不満点のひとつとして挙げられることもある。一方で、今回その保有率の低さが明らかになった(かもしれない)ことを好機と見る意見もある。

有料の追加マップは、結果的にマッチングの可否によりコミュニティの分断を引き起こすことがあり、たとえばEA/DICEは『Star Wars バトルフロント II』では前作でのそうした事態を教訓に、追加マップは無料で全プレイヤーに配信した。また『Battlefield V』でも同様の取り組みをおこなっている。Redditでは、ブラックオプスパスの保有率が低いがゆえに追加マップでのマッチングに支障をきたすようなことになれば、『Call of Duty』シリーズでもいずれシーズンパスが廃止されるかもしれないと期待する声が上がっている。本作が記録的な売り上げを達成している中、Activisionはこうした声をどのように受け止めているのか興味深いところである。

なお、本作では明日1月18日から1月25日までのあいだ、バトルロイヤルモード「BLACKOUT」の無料トライアルが各プラットフォームにて実施される(関連記事)。本作に興味があった方は、この機会にプレイしてみてはいかがだろうか。『Call of Duty: Black Ops 4』はPC/PS4/Xbox One向けに販売中だ。