崖の上の街づくり“パズル”シミュレーション『Cliff Empire』日本語に対応。日本語表示により、システムが理解しやすく

 

インディースタジオLion’s Shadeは、現在Steamで早期アクセス販売中の『Cliff Empire』のアップデートバージョン0.40にて、日本語とチェコ語を実装したことを発表した。こちらの日本語は、複数人の有志たちにより進められていた翻訳が、開発元に渡されたことによって実現されたとのこと。そのほか、今回のアップデートでは多岐にわたるコンテンツの追加や修正がなされている。

『Cliff Empire』は、崖の上を舞台にしたシミュレーションゲームだ。舞台となるのは核戦争終結後の世界。地球は放射能の霧に覆われており、地上は人々の住める場所ではなくなってしまった。しかし科学者たちはこの事態を既に予測しており、山岳地帯に霧が届かないほど高い崖を築く。この崖の上に都市を建設し、地球に再び生命を取り戻さなければならない。

プレイヤーはエネルギーを確保しつつ、各種施設を建てて稼働させて、リソースをうまく管理していくことを目指す。資源の種類は、飲料水や食糧、自然環境。魚や家具や家電。娯楽や教育や秩序など多岐にわたる。それぞれ対応したパラメーターを向上させ、多くの入植者に住んでもらえるよう、魅力的な街づくりを目指すことになる。動的な発展というよりも、数字の管理による維持に重きが置かれている。

本作の特徴は、限られたスペースに施設を建設していくという点。街づくりゲームといえば、街を大きくしていくことになるが、本作では建設エリアの上限が存在する。限られたエリアで効率よく施設を並べ、各リソースのバランスをうまく維持していくのだ。崖は複数のエリアに分かれている。崖によって特徴が異なっておりかつ独立しているので、うまく複数の崖の街を管理していく。このように『Cliff Empire』は、街づくりゲームとしては多くの要素が簡略化されているので、シミュレーションゲームというより、街づくりパズルであると評されることが多いことを留意しておきたい。

『Cliff Empire』では丁寧なチュートリアルが用意されているが、これまではすべて英語であったので、システムを理解するにはやや難易度が高かった。しかし、日本語対応により基本的なゲームの流れがぐっと把握しやすくなったといえるだろう。街づくりゲームは基本的なシステムへの理解が重要になるだけに、日本人プレイヤーにとっても、さらに遊びやすいゲームになったのではないだろうか。

『Cliff Empire』は、Steamにて900円で早期アクセス販売中。今年秋の正式リリースを目指し、開発が続けられている。