クトゥルフ神話ベースのオープンワールドADV『The Sinking City』狂気に蝕まれる主人公が陰鬱な街をループする最新映像公開


パブリッシャーのBigben Interactiveは8月20日、ウクライナに拠点を置くインディースタジオFrogwaresが開発中の探索型アクション・アドベンチャーゲーム『The Sinking City』の最新トレイラーを、海外メディアIGNを通じて公開した。

本作は、作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが手がけた「クトゥルフ神話」の世界観から着想を得て開発されており、その舞台は1920年代のアメリカ・マサチューセッツ州に位置する架空の街オークモント(Oakmont)である。港があり、かつては交易で栄えたこの街はいま、謎の水位上昇による浸水被害に見舞われ、住民は疑心暗鬼に陥っている。本作の主人公は、私立探偵チャールズ・リード(Charles Reed)。オークモントを訪れた彼は、この街で起こるさまざまな事件を追いながら、不可解な水位上昇の原因を調査する。

今回公開された映像はシネマティックトレイラーであり、実際のゲームプレイシーンではないが、チャールズは現実とは思えない光景を目にすることで狂気に蝕まれ、幻覚を見ることもあるというゲームプレイの雰囲気を表現したものとなっている。また映像にあるように、本作では異形のモンスターが登場し、銃を手に戦うこともある。ただし、弾薬は潤沢に入手できるわけではないため、シューティングメインのゲームにはならないとのこと。オークモントの街はオープンワールドとなっており、プレイヤーは事件を追って自由に探索するなかで、住民への聞き込みや現場で物証を集めながらクエストをこなしていく。

本作は、オークモントの街の陰鬱な空気感が特徴のひとつといえるだろう。本作には時間の概念があり、昼夜の変化がある。開発元のFrogwaresによると、1日の時間ごとに異なる種類のライティングを実装しているとのこと。また気候の変化もあり、晴れている日もあれば、雨が降る日もある。また曇りであったり霧が立ち込めていたり、嵐になったりと、こうした気候とライティングを巧みに組み合わせることで、本作の独特の雰囲気を生み出している。こうした表現は、この数か月前の間に実装したそうで、これからも発売に向けて開発が進められていくことだろう。

『The Sinking City』は、PC/PlayStation 4/Xbox One向けに2019年3月21日に発売予定。日本語に対応し国内でも発売予定だが、PS4版についてはオーイズミ・アミュージオが販売を担当することが発表されている(関連記事)。