「蜂の目線」で美しい世界を描く『Bee Simulator』発表。PCおよびコンソール向けに発売へ

 

ポーランドに拠点を置くインディースタジオVarsav Games Studioは8月3日、『Bee Simulator』を発表した。対応プラットフォームは、PC(Steam)/PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch。PC版は2018年秋発売予定で、コンソール版はその後のリリースが計画されている。

『Bee Simulator』はその名のとおり、昆虫の「蜂」となるゲームだ。昆虫の目線で、人間の世界および昆虫の世界を美しく描くという。プレイヤーとなる蜂はいつものように羽の具合を確認し、女王蜂の命令に従っていた。しかし、ある日人間が自分たちの巣箱を除去しようとしていることに気付く。小さな羽を広げて、家族を守るために旅立つのだ。

舞台となる巨大な公園は、アメリカのセントラルパークに強く影響を受けているという。物語はこの公園で展開されるようだ。プレイヤーとなる蜂ができることはさまざま。人間の周りを飛んでみてもいいし、巣で働いてもいい。花々を探し花粉を集めてもいいし、ほかの蜂と空中でのダンスを競ってみるのも、レースするのもいいだろう。ただし、人間の中には蜂を目の敵にする人も存在し、敵意をむき出しにするスズメバチもいるという。仲間や家族を守るために、針で決死の一撃を食らわせる必要がある。

ゲームモードとしては、前述した巣箱をめぐる家族を守る物語を描くストーリーモード、自由に広大な世界を飛び回る探索モード、画面分割による協力および対戦モードが用意されている。本作は暴力要素などが排除されており、“教育的な視点”が持ち込まれた作品として開発されているとのこと。

というのも、本作は、クリエイティブ・ディレクターのŁukasz Rosiński氏の娘が「蜂の本」を読んでいるのを見て作品の着想を得たからだ。蜂にも人間と同様に家族が存在する。そういったことを認識させるゲームは面白いのではないかと思い開発は始まったという。『Bee Simulator』では蜂の生活を知ると同時に、昆虫から見た世界を“学べる”作品に仕上げられているとのことだ。ゲームでは、飛行キャラクターの操作というのは複雑になりがちであるが、本作においては蜂も直感的に動かせるとRosiński氏は話している。

Varsav Games StudioはThe Farm51やVivid Gamesなどに在籍していた、若いながらもキャリアある18名のスタッフで構成されている。音楽の製作は『ウィッチャー3』や『The Vanishing of Ethan Carter』に携わったMikołaj Stroiński氏が担当する。トレイラー映像を見る限りでは、グラフィックは蜂の毛の表現などを緻密に描きつつ、嫌悪感が生まれづらいようにうまく表現されている印象だ。

蜂の生活を描くという『Bee Simulator』は、2018年秋にPC向け(コンソールはのち)に発売予定だ。