『The Red Strings Club』Steamで発売。客のムードに合わせてカクテルを作り、情報を引き出すアドベンチャーゲーム。日本語対応

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Devolver Digitalは1月23日、スペインに拠点を置くインディースタジオDeconstructeamが開発した『The Red Strings Club』をSteamにて発売した。価格は1520円で、1月31日までは1292円で購入可能。本作は、サイバーパンクの世界観を持つアドベンチャーゲームだ。ゲーム内は日本語表示に対応している。

『The Red Strings Club』の世界では、多くの人々がインプラントを埋め込んでいる。そして、スーパーコンチネント社と呼ばれる企業が人類の幸福のためだとして、インプラントを利用して人々からうつ病や怒りや恐怖といったネガティブな要素を社会から消し去る「ソーシャル・メンタル・ケア」というプログラムを秘密裏に実行しようとしていた。本作の主人公の、バーテンダーであり情報屋でもあるドノヴァンや、彼の相棒のハッカー・ブランダイスらは、ある出来事をきっかけにそうした計画の存在を知る。そして、ソーシャル・メンタル・ケアは単なる洗脳に過ぎないと感じ、計画を止めるべくスーパーコンチネント社の調査を始める。

ゲームの中心は、ドノヴァンが営むバー「レッド・ストリングス・クラブ」での情報収集だ。ドノヴァンは客が心の中に抱えているさまざまな感情を読み取ることができ、それぞれ「ソウルノード」と呼ばれる円形のオブジェクトとして可視化される。そして、さらに別のオブジェクト「ソウルディスク」が表示され、両者が重なり合うと、客の感情を揺さぶり情報を引き出すことができる。ソウルディスクはカクテルを作ることで移動させることができ、グラスに注ぐ酒の種類によって移動方向が決まっている。また、氷を入れるとソウルディスクは小さくなり、両者のサイズを合わせることも可能。バーには、スーパーコンチネント社の社員を含めさまざまな人物が訪れるため、会話を交わしながら客のムードを読み取って適切なカクテルを作り、情報を聞き出すのだ。

ゲームではそのほか、音声合成を用いて重要人物になりすまして電話をかけたり、人に特定の感情を与えるインプラントを作成してスーパーコンチネント社の重役などに埋め込む場面もある。それぞれパズル的な要素が含まれ一定のスキルを求められるが、ゲームの主要素はあくまで文字情報にある。会話シーンではいくつもの選択肢が用意されており、プレイヤーの選択によって会話の流れは変化していく。情報量は多いが丁寧にローカライズされているため、未来的かつ退廃的なサイバーパンクの世界観や、 レッド・ストリングス・クラブでのどこか温かみのある雰囲気を存分に堪能しながら、スーパーコンチネント社の謎に迫っていくことができるだろう。ちなみに本作の翻訳は『Gone Home』や『Her Story 』にも携わった伊東龍氏が担当している。

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