Windows 10/Xbox One『ファントムダスト』プレイヤー数が100万人を突破。次回アップデートでは追加スキルやボイスチャットを実装

 

マイクロソフトは6月26日、『Phantom Dust(ファントムダスト)』のプレイヤー数が、Windows 10版とXbox One版を合わせて100万人を突破したと発表した。本作は基本プレイ無料タイトルとして先月から配信されており、およそ1か月での達成となった(関連記事)。

本作は2004年に発売された初代Xbox版の移植作品だが、マイクロソフトは当時のプレイヤー数を越えたことも明らかにしている。初代Xbox版の売り上げは定かではないが、海外メディアPolygonに本作について寄稿したRyan Payton氏(Camouflaj設立者、過去にはマイクロソフトにも在籍)は、日本では発売から1か月で6000本、アメリカでは5万本を売り上げたと記述している。ファーストパーティータイトルでありながら、アメリカではマイクロソフトが販売を担当しないなど十分なサポートを受けられなかった当時と、基本プレイ無料タイトルとしてリリースされた現在とを比べるのはあまり意味がないことかもしれないが、いずれにせよ10年以上前の国産タイトルが復活し、多くの人にプレイされる結果となったということは喜ばしい。

今回マイクロソフトは、明日28日に配信予定のアップデートの内容も案内している。目玉は74種類のマルチプレイ用追加スキルで、初代Xbox版にも収録されていたものだ。初代Xbox版では、マルチプレイを30試合おこなう毎にランダムで1つ獲得できたが、重複することもありコンプリートするのはやや困難だった。Windows 10/Xbox One版でもそのランダムシステムは引き継がれるものの、もう少し入手しやすいようにと「Daily Skill Reward System」が追加実装される。これはその名のとおり毎日スキルが貰えるというもので、Xbox Liveにサインインして本作を起動、セーブデータをロードするだけでいい。また、1週間に4日プレイすることで、さらにもう一つスキルがプレゼントされる。このシステムではスキルを重複して獲得することは無いそうなので、毎日プレイすれば10週間程度ですべての追加スキルを入手可能だ。もし取り逃したとしても、ローテーションされるのでふたたび獲得できるチャンスが巡ってくる。

本作は基本プレイ無料で、マルチプレイ用スキルを販売するというビジネスモデルを採用している。そして今回追加されるスキル74種類もセットで販売予定だ(各スキル3つずつ収録)。価格は4.99ドル。なおこの追加スキルは、通常のスキルと同じようにほかのプレイヤーとトレードして入手することもできる。

そのほか、ゲーム内でのボイスチャット機能が実装される。これも初代Xbox版にあったシステムで、今回のアップデートで復活となる。また、シナリオモードでミッションを進めたい場合に、マップ内のどこにいる誰と話せばいいのか分かりにくいという声を受けて、ポーズメニューに次のミッションを受けるためのガイドが表示されるようになる。アップデートにはそのほかにバグ修正や調整なども含まれる予定だ。

余談だが、本作のクリエイティブ・ディレクターAdam Isgreen氏によると、本作はXbox One Xではネイティブ4Kで描画可能とのこと。ただし、60fps/HDRについては現在のゲームエンジンでは対応できないため、もし続編が作れるならそちらに持ち越しだとしている。