キツネが大自然をゆくアドベンチャー『The First Tree』は日本語を搭載して発売へ、熱帯びる「キツネゲー」のひとつ


個人開発者David Wehle氏は、『The First Tree』を日本語へ対応させるとTwitter上で発表した。『The First Tree』は以前弊誌でも紹介したアクションアドベンチャーだ。主人公は家族からはぐれてしまった「キツネ」 。ストーリーテリングはやや特殊な形となっており、家族を探すキツネの冒険と並行して不運に見舞われたカップルの物語が描かれる。こうした物語の背景には「生命の始まりと終わり」という哲学的なテーマが存在しているという。シナリオ展開は、文字表現と映像表現のどちらにウェイトが置かれているのか不明であるが、いずれにせよ日本語が搭載されるならば、理解しやすくなることだろう。

『The First Tree』の特筆すべき点はUnityで表現される美しい映像だ 。キツネが水面の上を歩き、鳥が上空をにぎわせる。太陽がまばゆく輝き、草木が揺れるそのビジュアルは、大自然の魅力を見事に描写している。 スクリーンショットを見る限り、場面によって大自然の雰囲気は四季のように変わるようで、新鮮な気持ちでプレイできそうだ。なお音楽は、ピアノベースのサウンドを採用しているとのこと。

近年では、「キツネ」をテーマとしたゲームがインディーゲーム界を賑わせている。キツネとなり魔法の世界を冒険する『Arlandria』、少女がキツネとともに雪の世界を歩く『Close』、『ゼルダの伝説』風の見下ろしアクション『TUNIC』などが存在している。今回紹介した『The First Tree』、そして『Arlandria』はすでに日本語ローカライズが決定している。そのほかの「キツネゲー」も日本語の展開を待ちたい。

『The First Tree』は2017年Q3にPCにて発売される。要望が多ければLinuxへの対応及びコンソール移植も検討するとのことだ。