スクウェア・エニックスが事業撤退したIO Intearactiveの『HITMAN』について言及。ただし、その行方は依然不透明

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スクウェア・エニックスは5月26日、今月11日に開催した2017年3月期の決算説明会の概要を公開した。同社は11日、IO Intearactiveからの事業撤退を発表したが、この件について決算説明会の場であらためて言及している(関連記事)。

IO Intearactiveは、『HITMAN』シリーズや『Kane & Lynch』シリーズなどを手がけてきたデンマークを拠点にするデベロッパーで、2009年にスクウェア・エニックスが買収して傘下に収めた。スクウェア・エニックスの最高財務責任者・渡邉一治氏は、決算説明会の中で以下のように発言している。

[perfectpullquote align=”full” cite=”” link=”” color=”” class=”” size=””]当社グループは、開発体制強化のための資源集中を進める過程で、ポートフォリオの見直しを行った結果、同社の事業からの撤退を決断しました。同社は『HITMAN』などの著名なタイトルの開発にかかわっておりますので、これらを継続できる外部投資家候補と交渉を行っています。[/perfectpullquote]

また質疑応答の中では、事業撤退を決めた具体的な理由を問われ、スクウェア・エニックス代表取締役社長の松田洋祐氏が次のように回答している。

[perfectpullquote align=”full” cite=”” link=”” color=”” class=”” size=””]欧米における競争環境等の観点から開発資源の集中が必要と判断した。当社グループの資金的・人的配分の見直しの結果、今回の撤退を決断した。[/perfectpullquote]

開発体制強化のために資源を集中した結果であることや、投資家候補と現在交渉をおこなっていることについては当初発表でも説明されている内容だが、“『HITMAN』などの著名なタイトル”というようにIP(知的財産権)についての言及はこれが初めてだった。同社がIO Intearactiveを手放すことを発表した際に、注目が集まったものの一つがそのIPの行方だ。同社はIO Intearactiveが手がけてきたタイトルのIPを保有しており、これからは外部デベロッパーと開発していく方針なのか。それともIO Intearactiveが継続して保有しており、共に手放すことになるのか。

今回の決算説明会で、スクウェア・エニックスが外部投資家候補と交渉しているのは、IO IntearactiveがそれらのIPを継続して開発できるよう出資を確保するためであることが明らかにされた。ただし、IO Intearactiveについては“開発にかかわっております”とするのみで、誰がIPを保有しているのかいま一つはっきりしない。仮にスクウェア・エニックスが保有しているとすれば、同社は今後独立したIO Intearactiveと提携していく用意があるという可能性も考えられる。もしそうでないとすれば、『HITMAN』などの存続は投資家次第ということになりそうだ。

IO Intearactiveは今回の発表後に、スタジオの将来のために変化が必要になったとし、従業員のレイオフが実施予定であることを明らかにしている。その規模は不明だが、もし有能なスタッフが数多く去っていくとなると、同スタジオへの出資にも影響を与えるかもしれない。なお、彼らの最新作である『HITMAN』の国内発売については変更はなく、8月10日にPC/PlayStation 4/Xbox One向けに発売予定となっている。

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