150人の兵士が登場する第2次世界大戦の“真の戦い”へ、分隊MMOシューター『Enlisted』正式発表。「War Thunder」開発元が販売


Gaijin EntertainmentとDarkflow Softwareは、第2次世界大戦を題材としたMMOシューター『Enlisted』を正式発表した。Gaijin Entertainmentは第2次世界大戦の航空機・地上車両で戦う『War Thunder』の開発・運営元として知られるスタジオだ。今回発表された『Enlisted』では、分隊規模の歩兵戦闘が描かれることとなる。なお開発は新設スタジオDarkflow Softwareが担当する。

さっそく公開されたインゲームのティーザートレイラーでは、映画「プライベート・ライアン」的なノルマンディ上陸作戦の模様を中心とした映像を垣間見ることができる。

『Enlisted』は1つのゲームとして提供はされない予定で、第2次世界大戦で起きた「ノルマンディ上陸作戦」「モスクワの戦い」といった個別の戦闘が“別々の作品”として販売される予定だという(ただし購入後はすべての作品が1つのゲームからチャプターとして選択できるようになる)。配信はSteamが予定されており、Free-to-Play作品とはならないことが明らかにされている。制限付きのデモもリリースされるという。

ゲーム内容はまだ抽象的にしか解説されていないが、GaijinとDarkflowは、『Enlisted』が「よくあるアリーナタイプの第2次世界大戦シューター」とは異なる立ち位置の作品であることを強調している。『Enlisted』では実際の歴史上の戦闘ミッションに近いキャンペーンシナリオが提供される予定で、単純に敵兵を倒すというだけではなく、上陸作戦で主力部隊の到着を成功させるために持ち場を防衛するといった場面が描かれるという。どうやらチームごとの戦力や条件も完全に平等ではない模様で、これにより真の戦いの没入感や緊張感を生みだされると伝えられている。

また『Enlisted』のもう1つの特徴が、プレイヤーは1人のキャラクターを操作するのではなく、特定のシナリオにおいて“1つの軍隊のユニット”を指揮することになるという点。こちらも詳細は記されていないのだが、プレイヤーは複数のユニットを集めて分隊を構築し、目標を達成するか最後の1人が死ぬまで戦うことになるそうだ。なお現在、『Enlisted』では120人から150人の兵士が1つの戦場に登場するテストに成功しており、GaijinとDarkflowこれが本作の最大規模になるだろうと伝えている。

現在『Enlisted』においては、「ノルマンディ上陸作戦」「モスクワの戦い」に続くキャンペーンを追加するためのクラウドファンディングが実施されており、初期目標額は25万ドルとなっている。25万ドルが集まれば“砂漠の狐”ことエルヴィン・ロンメルが参加したことで知られる北アフリカ・チュニジアのキャンペーンが、また50万ドルが集まればプレイヤーたちによって題材が選ばれる新規キャンペーンが開発される予定となっている。現在はPC向けにリリース予定となっているが、100万ドルが集まればコンソール向けにも提供されるとのこと。発売時期は2017年内とされており、それまで複数のテストや数か月間の早期アクセス販売期間が設けられるようだ。