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元警察官が手がける警察署運営シム『The Sworn』発表。“PTSDで退職した巡査部長”が過去と向き合うために開発する、警官のメンタル管理重要ゲーム
Ironkeel Studiosは5月13日、警察署運営シム『The Sworn』を発表した。

個人デベロッパーであるIronkeel Studiosは5月13日、『The Sworn』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
本作はアメリカ警察署を舞台とした経営シミュレーションゲームだ。プレイヤーは昇進したばかりの責任者となり、架空都市Anchorpointに存在するWest Side分署の指揮を担う。警官の雇用から部署の配置とシフトをそれぞれ管理し、そして街中の至る所で発生する事件や犯罪に指令を出して対処していくのがゲームの流れだ。
そんなこのゲームの特徴は事件解決に介入できる幅の深さにあるようだ。捜査を行うだけでもゲーム内時間で数日を要し、刑事捜査を行うためにも事件ファイルの作成から開始するという。さらに警官は“資産”ではなく人間であり、訓練や経験を通じてスキルを成長させていく一方で、精神状態はパフォーマンスに影響を与え、人によっての限界点もあるとのこと。PTSDやストレス、精神状態の悪化など、警察業務が警官へ与える心理的影響を真剣に扱っており、本作が中心的に描くテーマだそうだ。
早期アクセス版のリリース時には、街中のパトロール、犯罪を取り締まる刑事、初期段階で設定された専門部隊の部署が利用可能。リリース後のアップデートでは、警察犬であるK9、特殊部隊SWAT、交通課が追加される予定だ。

警官の職務についてかなり現実的な描かれそうな本作。このゲームが生まれた背景には開発者の仄暗い過去が大きく影響している。実は開発者は、イギリスにて実際に警察官を務めていた経歴があるとのこと。しかも警察巡査部長のキャリアを築きあげたベテランでもあったという。
だが開発者は長年に渡る実務から精神疾患である複雑性PTSD患ってしまい、32年間も勤めた警察署を退職。カウンセリングにより症状は回復するも、傷ついてしまった自身の心と向き合うものが必要だったという。そこで出会ったのがゲーム開発エンジンであるUnity。Unityを触って作業をしている間だけは心穏やかな時間を過ごせたそうだ。
そうしてゲーム制作でトラウマを克服したい感情が募っていき、『The Sworn』の開発がスタートした。イギリスではなくアメリカを舞台にすることで心理的な負担をやわらげたそうだが、体調の変化に葛藤する日々を過ごす中での開発は難航を極めたという。開発者はRedditでもそんな本作の開発の経緯を明かしており「自分を苦しめたものを作ることはある種のセラピーであり、ある種のリスクでもある」と語っている。それでも開発開始から2年の月日の経た今でもなお、たった一人で開発を進めているようだ。

警察官としての実体験を存分に活かしたからこそ誕生したという本作。極端なゴア表現などは含まれないそうだが、リアリティを追及したつくりが特徴となりそうだ。またSteam内で開発者は開発日記として現状の正直な進捗報告を公開している。今後も報告がおこなわれていくとみられ、興味のある人はチェックしておくといいだろう。
『The Sworn』はPC(Steam)向けにリリース予定だ。
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