相性の良いパーク

続いて、エクセキューショナーと相性の良いパークについて解説していく。多くの主観を含むものになるため参考程度にとどめてほしい。

■デスバウンド

エクセキューショナーの固有パークとして新たに追加されたパークの1つだ。32m以上離れた場所で生存者が治療された場合、その居場所が明らかになり、治療者と被治療者が一定距離離れることで治療者が45秒間忘却の状態異常を付与されるというもの。

このパークのメリットは主に2つ。1つ目は、デスバウンドが発動した時点で、生存者2人(2人で治療を行なっていた場合は3人)の位置と行動が明らかになり、マップ全体で生存者が今どの行動を取っているかの把握ができる点にある。例を挙げるならば、1人の生存者をチェイスしている間にデスバウンドが発生した場合、少なくとも3人の生存者は発電機を回していないことが明らかになるといったものだ。状況によっては、チェイスや索敵にかけた時間から逆算して発電機の進行度をある程度予測することもできる(残りの1人が発電機を回していることを前提にした話になってしまうが)。

逆に、デスバウンドが発動せずに「贖罪の檻」やフックから救助されたばかりの生存者が回復した場合、その生存者は32m以内にいる確率が高く、自己回復か他者による回復かで最大2人の生存者の行動を把握することができる。もう一方の可能性として、32m以上離れている場所で自己回復をした可能性がある。回復した生存者が医療キットを持っているか事前に確認をしておくと良い。回復までにかかる時間が長かった場合は、医療キットによる回復ではなく、セルフケアを装備していることが分かるため、その後の試合中に該当する生存者の行動を把握しやすくなるだろう。セルフケアを装備している生存者は殆どの場合、自己回復を優先して行動を行なうものだ。

2つ目に、「贖罪の檻」かフックから生存者が救出された後にデスバウンドが発動した場合、通知が出た場所へ赴く行為は殺人鬼にとって利益になりやすい行動になる点だ。通知が出た場所の周囲には最低2人の生存者がいるが、治療された者を見つけた場合は連続でダウンを狙い処刑までの進行度を増加させることができる。負傷した生存者を治療した者を見つけた場合は、忘却が発動しているか治療を施した相手の生存者と共に行動しているかの2択のため、やはり殺人鬼にとって有利に働きやすい傾向にある。

以上がデスバウンドによって得られるメリットだが、読んでいて恐らく感じているとおり、はっきりとメリットを理解して運用する難易度は高いパークだ。難しすぎると感じた場合は、後ほど説明する無難で強いパークを装備すると良い。

■戦慄

ダウンさせた生存者を持ち上げた際に、今現在マップ上で生存者によって修理されている発電機を除くすべての発電機を16秒間ブロックすることができるパーク。使い方としては以下のようになる。

①生存者をダウン
②生存者を持ち上げ、「戦慄」発動
③生存者を降ろし「贖罪の檻」へ
④数秒間、戦慄によってブロックされていない発電機と、今現在生存者が修理を行なっている発電機の場所を確認できるため、修理中の発電機へ向かうことで次の生存者を見つけることが出来る

エクセキューショナーの場合、生存者が煩悶状態であれば担いだ生存者を降ろす行為にデメリットが無くなること、また檻へ送った後もどの発電機がブロックされているかを確認できる余裕があることも、他の殺人鬼と比べて「戦慄」との相性が良いと判断できる。しかし、戦慄は60秒に1回しか発動できないこと、生存者を持ち上げることで懐中電灯による救助の危険性にあう点は気を付けねばならない。「最後のお楽しみ」など生存者をダウンさせるペースを上げることのできるパークと相性が良い。

■サージ

生存者を通常攻撃でダウンさせた際、周囲32m以内にある全ての発電機が即座に爆発し、進行度を8%減退させることができるパークだ。爆発した発電機を生存者が修理中であった場合、スキルチェックに失敗した際と同じ通知が表示されるため、索敵としても使うことができる。「地獄の罰」で生存者をダウンさせた場合は効果が発動しない点に注意。「最後のお楽しみ」など生存者をダウンさせるペースを上げることのできるパークや、「監視」と相性が良い。

■最後のお楽しみ

オブセッション対象者以外を攻撃した際にトークンが貯まり、トークンが貯まるほど通常攻撃を当てた後の硬直時間が短くなるパークだ。通常オブセッション対象に攻撃を当ててしまうとトークンを失う仕様となっているが、エクセキューショナーの場合は「地獄の罰」による攻撃は通常攻撃でないため、オブセッションを対象に攻撃する際は地獄の罰を使うことでトークンの減少を抑えることが出来る。つまり、最大である8トークンを貯めた状態を常に維持することも可能である点から相性が良いと判断した。「サージ」や「戦慄」と併用することで、より効果が期待できるだろう。

■地獄耳

48m以内で殺人鬼に通知がいくアクションを行なった生存者のオーラを6秒間表示するパークだ。エクセキューショナーに装備した場合のメリットは、チェイス中窓枠を乗り越えた生存者のオーラが表示されるため、障害物越しの「地獄の罰」が非常に狙いやすくなる点にある。一方で、地獄耳の効果範囲は自身から48m以内と広く、またパークにはクールタイムがあり最大40秒に1回しか効果が発動しないため、チェイス中に必ず効果を発揮できるかと言うと微妙なラインだ。確かに相性は良いが必須というほどのパークではない。

■破滅

無難で強いパークの代表格その1。マップ上に呪いのトーテムが1つ出現する。そのトーテムが壊されるまで、修理中でないすべての発電機は進行度が自動的に後退するといったパークだ。
このパークを使うと、トーテムが破壊されるまでは発電機を蹴るアクションを一切考えなくて良い状態になる。エクセキューショナーの場合、それに加えて条件はあるがフックに吊るすことも考えなくて良いため、ひたすら生存者を探し、打ち倒すことだけを考える殺戮マシーンと化すことが出来る。進行度が後退している発電機を白いオーラで表示する「監視」と相性が良い。

■堕落の介入

無難で強いパークの代表格その2。試合開始直後から、自身からもっとも遠い発電機3台を120秒間ブロックするパーク。巡回する必要のある発電機を減らすことで、より早い段階から生存者を見つけ打ち倒しやすくなるだろう。「贖罪の檻」があることでフックに吊るすまでの時間も短縮されるため、序盤から有利な試合展開に運びやすくするためのパークと言える。

■監視

無難で強いパークの1つ。1度でも進行度が後退した発電機を白いのオーラで表示、白いオーラで表示された発電機が生存者によって触られると16秒間黄色のオーラで表示するというパーク。生存者の発電機を修理する音が聞こえる範囲が8m増える点も、忘却状態を誘発するアドオンやパークと組み合わせることで相性が良くなる。「破滅」や「サージ」と組み合わせることで、生存者を索敵する能力がぐっと高まるため、どちらかと或いは両方と組み合わせて使いたいパークだ。

■ずさんな肉屋

無難で強いパークの1つ。負傷させた生存者に重傷の状態異常を付与する。重傷を負った生存者は負傷を回復するまでに、通常よりも追加での20%の時間が必要となる。他者治療の場合、通常が16秒のため、重傷を負うと19.2秒。セルフケアの場合、通常が32秒のため、重傷を負うと回復に38.4秒必要となる計算だ。追加で、負傷した生存者が落とす血の量が増え、索敵がしやすくなるという効果もある。追加で遅延効果を期待するなら「死恐怖症」、索敵を強化したいなら「看護婦の使命」「喘鳴」「血の追跡者」辺りとの組み合わせが良いだろう。

■野蛮な力

無難で強いパークの1つ。倒されたパレットと発電機を破壊する速度が上昇する。倒されたパレット周りでのチェイスや「地獄の罰」を当てる自信のない人向けに。

■闇より出でし者

無難で強いパークの1つ。殺人鬼の視界が増加する。非常にシンプルな効果だが、視界が増加することはそれだけ得られる情報量もまた増えるということだ。余談だが筆者がもっとも好きなパークで、全ての殺人鬼に付けている。

いかがだっただろうか。以上がエクセキューショナーの能力を踏まえた上で、相性の良いパークや無難に強いパークを解説した。『Dead by Daylight』は試行錯誤が楽しいゲームのため、色々な組み合わせを試してみて自分好みのパークセットを見つけてみてほしい。


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