近未来SFメカアクションシューティングゲーム『Mecha BREAK』新テストの目玉は「超広大フィールドPvPvE」と「こだわり格納庫」。触った感じ、どちらもかかっているコストがすごそう
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デベロッパーのAmazing Seasun Gamesは2月23日、近未来SFメカアクションシューティングゲーム『Mecha BREAK』のオープンベータテスト「Global Storm オープンベータテスト」を開始した。テストの対応プラットフォームはPC(Steam)となっている。
『Mecha BREAK』は、未来の世界を舞台にSFメカを操縦して戦うメカアクションシューティングゲームだ。本作の対応プラットフォームは、PC(Steam)/コンソールで、リリースは2025年春を予定している。本作にてプレイヤーは、攻撃型・格闘型・狙撃型・支援型などさまざまな種類の機体「メカブレイク(以下、MB)」を操縦する。3vs3、もしくは6vs6での対戦、PvPvEモードなど3つのモードを楽しむことができる。「チカラ!スピード!一斉砲火!」をテーマとしており、火力全開でスピード感のあるバトルが楽しめるのが本作の魅力だ。
この度開始された「Global Storm オープンベータテスト」では、これまでのテストでも遊ぶことができた対戦モードやメカのカスタマイズのほか、PvPvEモードや新機能も盛り込まれていり、テストの規模は過去最大級だ。また、テスト中本作をSteamウィッシュリストに追加すると限定報酬である「薪火記念キャップ」を手に入れることができるほか、PvPvEモード中ランダムにドロップされる最終整備ボックスを開けると、なんと本作のMBである「ファルコン」の合金可動フィギュアを手に入れることができるチャンスがもらえるという本テストならではのイベントも実施中だ。
今回弊誌では、「Global Storm オープンベータテスト」を実際にプレイ。感想を述べながら、本テストの見どころや情報を紹介していく。
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PvPvEモード「マシュマーク」は“緊張と緩和”が心地よい
本テストのなによりの目玉は、PvPvEモードである「マシュマーク」だろう。このモードはデベロッパーであるAmazing Seasun Gamesが長年時間をかけて調整した広大なマップを舞台としたゲームモード。最大規模のEIC(エネルギー資源)発生地域であるマシュマーク諸島にてオンラインにて結成された3人チーム、もしくはソロプレイにて潜入作成を実行する。
マシュマーク諸島は広大で、その広さは256平方キロメートルになるという。プレイヤーたちは広大なマシュマーク諸島で、敵対するNPCの機体や、MBを倒しつつ、ゲーム内スコアや、アイテムを手に入れていく。一通りスコアやアイテムを集め終えたら、マップ内にランダムに出現される脱出ポイントに向かい、任務を終了するというのが本モードの大まかな流れとなる。
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筆者が遊んだ所感では、本モードは“緊張と緩和”が用意されており、このモードならではの心地よさを味わうことができる。広大なマシュマーク諸島は海洋から平原、砂漠までさまざまなロケーションを有しており、移動するだけでも楽しい。加えて、それぞれのロケーションに配備されている多くの敵対NPCは何発か攻撃を与えれば倒すことができるほどの強さで、戦っている時は爽快感抜群。自機のお気に入りの武器や思いついた戦術を腕試し程度に試せるのも良い。
しかし、マシュマーク諸島は突如降り立ったプレイヤーたちを、そうやすやすと出迎えることはない。アイテムが置いてある各ロケーションでは、敵対NPCを大量に発生させる増援艦が時おり襲来。そうなるとあたりは敵対NPCに囲まれてしまい、一気に慌ただしくなる。また、敵対NPCの中には体力も攻撃力も高いユニークMBも存在する。大量に発生するNPCを処理しながらも、しっかりとユニークMBの相手をするのも重要だ。また、増援艦やユニークMBは倒すとスコアを獲得。さらにはアイテムを獲得することができる。リスクもあるがリターンもあるため、積極的に戦っていきたいところだ。
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また、マシュマーク諸島では定期的に「EICストーム」なるものが発生。これは諸島内にランダムに発生する現象で、スト―ムの中にいるとMBに継続的にダメージが与えられる極めて危険な現象だ。なので、プレイヤーたちはマップをしっかりと見つつ、移動する必要がある。そのほか、諸島内には、人型機甲「マカル」と戦艦「コンスタンティン」なる、2体の大型中立ボスが存在。筆者は鉢合わせることはできなかったが、きっと強力なボスとなっているだろう。その分いいアイテムもたくさん手に入るはずだ。
アイテムをある程度集めたら脱出地点に向かうことになるのだが、ここが本モードで最も緊張するパートとなる。なぜなら脱出地点は全プレイヤー共通。つまり脱出地点では自然とPvPが発生しやすい環境となるのだ。筆者はこれまで対戦モードにて数々のMBと戦ってきたが、本モードでのPvPはリスポーンのない“一発勝負”。倒されてしまえばこれまで手に入れたアイテムもすべて水の泡と化すので、お互いに真剣な戦いが巻き起こるのだ。そのため脱出ポイント周辺では独特の緊張感が走ることとなるだろう。
しかし、その分脱出した時の開放感はひとしおだ。筆者は脱出に成功した時、背もたれにもたれ思わず大きな一息をついた。まさしく“緊張と緩和”。こんな体験を味わえるのは本モードだけだろう。PvPvEモード「マシュマーク」は通常の対戦モードでは味わえない緊張感、そして爽快感と達成感を味わえるモードとなっているのだ。
また、たくさんのロケーションを有した超広大なマップをはじめ、あらゆる敵とぶつかり合い、それがシームレスに続く体験は、かなり満足度が高かった。正直なところ、「このテーマだけで1本作品が作れるのでは?」と思えるほど、1つのモードにするにはあまりにもリッチな体験を味わうことができた。開発にかなり時間とコストを要したことがわかるモードとなっていた。
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新機能「格納庫巡回」のこだわりにビビる
筆者の思う『Mecha BREAK』の魅力のひとつは、各所ディテールのこだわりだ。本作を取り巻く世界設定、有名メカデザイナーに協力を仰ぎ細部まで作り込まれたメカデザイン、楽しみ方の違う数々のゲームモード。本作はメカを題材にしたゲームとして、これまでにないほど楽しみ方が幅広く、そして各々こだわられている。それはAmazing Seasun Gamesが数々のメカ作品へただならぬ愛情を持ち、それを本作に注ぎ込んでいるからだろう。それを感じたのが新機能である「格納庫巡回」だ。
「格納庫巡回」はその名の通り、MBが保管されている格納庫をパイロットの姿で巡回できる機能。格納庫には自室や作戦指揮所、食堂なども用意されており、それらを自由に歩き回ることができるのだ。さっそく、さまざまな場所を歩き回ってみた。そしてビビった。なぜならどこもかなり細かく作り込まれているからである。
MBが保管されている格納庫では、上下さまざまな視点からMBをじっくり見ることができる。そうすると対戦中やカスタマイズ画面では見られなかった兵装の出来や細かい接合部まで作り込まれていることがわかり、思わず色んな角度から見てしまう。メカカスタマイズや塗装で際限なく自分好みのMBを作り上げてみれば、それはもううっとりした姿で見つめてしまうだろう。加えて本作はパイロットも自分でキャラメイクや服装のカスタマイズができる。こだわって作ったMBとパイロットをツーショットで楽しむのもよいだろう。
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また、格納庫以外にも施設はたくさんあり、そのどれもにこだわりを感じられた。エスカレーターで屋上に行けばMBの武器が原寸大サイズで飾られており、小さな自室はさまざまなアイテムにインタラクトが可能。さらに作戦指揮所、食堂や医務室にはNPCがおり、話すと本作の世界設定を細かく知ることができる。
筆者は正直なところ、対戦ゲームである本作にこの機能が必要なのか半ば疑わしかったが、実際に触ってみると「むしろこの機能が必要だ!」となった。作品の世界を実際に歩くことで自然と知ることができるし、なによりもこのビビるくらいの各所のこだわりが『Mecha BREAK』を『Mecha BREAK』たるものとしているように感じるのだ。各所のディテールにまでコストを惜しまないAmazing Seasun Gamesの心意気の感じるような新機能だった。
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さらに磨きをかけている
今回のテストの目玉となるのは、初公開となる「マシュマーク」と「格納庫巡回」だが、もちろんこれまでのテストで遊ぶことができた対戦モードもさらに面白さに磨きをかけている。6対6で遊べる対戦モード「境界戦場」は、今回のテストを前に全マップのスタイルを大幅に更新したという。加えて、スリーマンセルのチームを組んでデスマッチを楽しむことができる3対3の対戦モード「エース序列戦」も本テストで開放中だ。「境界戦場」とは違うハイスピードな展開で、最後まで勝敗の分からない熱い試合を楽しむことができる。
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加えて各種MBも本テストを前に能力にリワークや調整が施されている。特に「ファルコン」や「スカイレイダー」などの飛行ユニットはこれまで、スピードが早いものの体力が低く、一度ロックオンされてしまうと生き残るのがなかなか大変だったのだが、ロックオンを外すことのできる「特殊飛行アクション」が今回のアップデートで追加。より生き残りやすく、そして華麗に立ち回ることができるようになった。
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そのほか、近接攻撃を得意とする重量格闘機「赤霄(セキショウ)」がより、前線で戦いやすくなったり、重量狙撃機「アクイラ」のロックオン機能やミサイルにリワークが施されたりと、全体的に兵装がアップグレード。そのほかにも細かな調整が施されているようで、それぞれのMBでより快適な戦いを楽しむことができるようになったかたちだ。
また、対戦だけではない要素にもアップデートが加えられている。パイロットのキャラメイクやMBの塗装システムは、さらに詳細な部分までカスタマイズが可能になっており、より自分の理想のMBとパイロットを作り上げることができるようになった。これ以外にもゲーム体験が向上する要素として、UIの改良やゲームのパフォーマンス最適化も施されている。新要素の追加だけでなく、全体を通して、ゲームのクオリティが底上げされているのだ。
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筆者が本テストを通して何よりも改良されたと感じたのは、本作の導入となるチュートリアルやカットシーンが大幅に追加されたこと。前テストではMBの基本操作が分かるほどのチュートリアルが用意されていたが、そこからさらにさまざまなセクションが追加。カットシーンは自身が作ったパイロットも含めてフルボイスとなっている。テストでは仮ボイスとなっているが、リリース後は正式なボイスに差し替えられ、より世界観に没入できる体験ができるだろう。
前テストよりも作品の舞台背景とゲームの楽しみ方がわかりやすいようになっている。各所のこだわりが魅力の本作だが、それを楽しみやすくするような工夫もしっかりと施されているというわけだ。
遊びどころ盛りだくさんでリリースがさらに楽しみに
本テストを体験した筆者の感想だが「リリースがさらに楽しみになった」の一言に尽きる。本作は長年時間をかけ、テストを重ね、じっくりと造詣を深めてきた一作。今年春のリリースを控えて、時間とコストをかけ、作り込んだ新機能と、さらに磨きをかけた各種要素を本テストで大胆に披露しており、それに筆者はただただ圧倒されっぱなしであった。
テスト開始から日が浅いこともあり、筆者もまだ本テストを遊びきれていないが、それでも、十分なほど満足感のある体験ができた。それもひとつひとつの要素をこだわり抜いて作ってきた結果だろう。テストの終了期間はまだ未定だが、テスト終了まで遊びきれないほどの幅広いさまざまな遊びと奥深さを楽しむことができるはずだ。
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また、本作は「Steam Nextフェス」に参加中。開催日初日である2月25日には「人気トップの体験版」カテゴリにて1位を獲得するなど、さっそく注目タイトルとなっている。テスト中本作をSteamウィッシュリストに追加すると限定報酬である「薪火記念キャップ」を手に入れられたり、実在する「ファルコン」の合金可動フィギュアを手に入れることができるイベントも開催中なため、テストもより盛り上がりを見せている。
加えて、配信サイトTwichでは、さまざまな有名配信者が本作を楽しむ様子が公開されている。テストに参加する以外にも本作を楽しむ方法が用意されているため、テスト期間中はぜひ『Mecha BREAK』をさまざまな方法で楽しんでいただきたい。
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『Mecha BREAK』のオープンベータテスト「Global Storm オープンベータテスト」はPC(Steam)にて、現在開催中。また、『Mecha BREAK』は、PC(Steam)/コンソール向けに、2025年春にリリース予定だ。