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Valveいわく、SteamコントローラーがSteam Machineより先に出るのは「メモリが要らないから」。これ以上延期する意味もないので、さっと発売へ
Steam Controllerだけ先に発売する理由について、Valveの担当者が明かしている。

Valveは4月28日、新型Steam Controllerを日本時間5月5日に発売すると発表した。一方で、同時期にお披露目されたSteam MachineやSteam Frameについては出荷スケジュールや価格の見直しがおこなわれている最中だ。Steam Controllerだけ先に発売する理由について、Valveの担当者が明かしている。
Steam ControllerはPCやスマートフォン、Steam Deck、そして後述するSteam Machineなどで利用可能なゲーム用コントローラーだ。磁気サムスティックのほか、グリップセンサーと呼ばれる静電容量式タッチを備えたジャイロを搭載。スティック下部にはトラックパッドが用意され、マウス操作が向いているようなハイペースなFPSなどもプレイできるという。

またSteam Machineは、Steam向けゲームのプレイに最適化された据え置き型ゲーミングPCだ。1辺約160mmの立方体型の筐体が特徴で、静音性能や冷却性能にも優れているという。オペレーティングシステムにはArch LinuxベースのSteamOSを搭載し、Protonと呼ばれる互換レイヤーによって対応するWindows向けゲームもプレイ可能。512GBと2TBの2モデルにて展開予定で、公称では、Steam Deckの6倍の性能があるとされている。

Steam ControllerとSteam MachineはVRデバイスのSteam Frameとあわせて2025年11月にお披露目。発表当初は2026年初頭の出荷予定が伝えられていたものの、メモリとストレージの世界的な供給不足により、3製品のうち特にSteam MachineとSteam Frameについては、具体的な出荷スケジュールと価格の見直しをおこなう必要に迫られているとされた(関連記事)。その後、ユーザーの間では2027年に延期されるのではないかとする懸念も浮上したことを受けて、3製品すべてを2026年中に出荷する予定であることが改めて伝えられる一幕もあった(関連記事)。
そしてSteam Controllerについては、本日日本時間5月5日に発売予定であると発表。北米での発売価格は99ドルになるという。国内では正規代理店のKOMODOより販売される。3製品のうちSteam Controllerだけ先に発売される格好であり、その背景について、Valveでハードウェアエンジニアリングを担当するSteve Cardinali氏が海外メディアPolygonに対して回答している。
Cardinali氏いわく、「Steam Controllerにはメモリ(RAM)が搭載されていないため、出荷開始するにあたってはさほど複雑ではない」という。コントローラーには制御用のメモリが少量搭載されることは珍しくないものの、Steam MachineなどPCの動作に必要となるような数GB単位でのメモリは要求されない。前述した発売スケジュールの見直しの際にも、Steam Controller以外の2製品への影響が強調されていたため、改めてSteam MachineとSteam Frameの製造では、必要なメモリの量がネックとなっていることが明らかになった。同氏は、世界的なメモリ不足が続くなかで、Steam Controllerの発売をこれ以上先延ばしにする意味はなかったと述べている。

ただし、Cardinali氏によれば、当初から3製品を同じ発売日にリリースするつもりではなかったという。Steam MachineとSteam Controllerはさまざまな点で理想的な組み合わせだとしつつ、同時に出荷する必要はないと考えていたとのこと。とはいえその中でも、Steam MachineをSteam Controllerより先に出荷しないことは決まっていたそうで、Steam Machineで使うためにSteam Controllerを先に発売したいという方針だったと語られた。
大容量のメモリやストレージが必要とならない分、Steam Controllerのみ出荷準備が先に整い、他の製品を待たずに発売することとなった様子。またそうした発売時期のずれについては、もとから織り込み済みだったことも明かされた。しかし、メモリ不足については解消の目途は立っておらず、昨年末時点では大手メモリメーカーのSamsungおよびSK Hynixが、2028年以降もメモリの供給不足が続くとの見方を示していた(Wccftech)。今月にもSamsungのAI向け・一般向けの複数のDRAM製品について、平均30%の価格引き上げが報じられたばかりであり(関連記事)、残りの新型Steamデバイスが無事に目標とする年内の発売に漕ぎつけることができるのか注目したい。
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