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NTE: Neverness to Everness』(以下、NTE)のVer.1.3では、夏らしいビーチバレーが登場している。

ただし、このバレーは見た目ほど単純ではない。移動はもちろん、レシーブ、スパイク、ジャンプしてのブロックまで基本的に自分で操作。ボールとの位置関係や向き、ボタンを押すタイミングによってモーションや成否まで変わる。気軽なミニゲームかと思いきや、ちゃんと練習しないとなかなか思い通りに動けない、本格派のビーチバレーなのだ。

そして以前弊誌では、そんなバレーにまったく別の攻略法が存在することも紹介した。相手コートにダンプカーを置き、物理的に攻撃を邪魔するというものだ(関連記事)。ルール無用にもほどがある戦法だが、どうやら重機でできることはそれだけではなかった。

今回調査してみたところ、ショベルカーを使えば、その上に乗って相手のスパイクを“足で”止めたり、ネットよりはるか上で何の意味もないブロックを繰り返したり、さらには堂々と相手コートへ侵入したりできることが判明した。ビーチバレーを攻略していたはずなのに、どうしてこうなってしまったのか。

今回は、Ver.1.3で追加された期間限定イベント「スターズ・バレー」と、工事現場で重機を操る「ビルド・ラッシュ」を紹介。そこからなぜか誕生してしまった“重機ビーチバレー”の様子もお届けする。なお本稿には、一部先行体験コンテンツが含まれるため留意してほしい。


のんびりした夏の空気。しかしバレーは意外と本格派

まずは重機など使わず、普通にバレーを遊んでみよう。

実際にプレイしてみると、第一印象は意外にもかなりチルだ。流れるBGMはのんびりしていて、試合中には「パーフェクトアタックだ」「ちょっとうっかりしただけ」といった陽気な声も飛び交う。対戦相手との会話も爽やかで、次は負けないと意気込む若者がいたり、子どもにおもちゃを買わなければと話す母親がいたりする。勝っても負けても、そこまで殺伐としない。

今年は夏らしいことを何もしていないな……という筆者のような人間でも、ちょっとした時間で砂浜とバレーというわかりやすい「夏」を味わえる。気軽に遊ぶにはちょうどいいコンテンツだ。ただし、操作まで気軽とは限らない。SNSでは苦戦している声も少なからず聞かれるが、コツさえ掴めば徐々に動けるようになる。

まずレシーブでは、地面に表示される落下地点のポインターへ先回りするのが重要だ。厄介な相手のスパイクは、可能ならネット際でブロックしておきたい。相手がスパイクする位置にもポインターが表示されるため、そこに合わせてジャンプすると成功しやすい。味方がブロックへ向かった場合は、やや後ろで構えておくと取りこぼしも拾いやすい。

自分で決めるスパイクも、ただボタンを押せばいいわけではない。ジャンプしてから一拍置いて入力すると、うまくいけば専用エフェクトとともに強烈なボールを叩き込める。オートスパイクなら自動でジャンプしたうえで音も鳴るので、まずはこちらでタイミングを掴むのもよさそうだ。

また、キャラクターごとにレベルや適正が設定されており、スパイクなどの成功しやすさにも影響する。チャレンジ達成で手に入る「ポテンシャルパン」を使えば才能を伸ばせるため、タイミングは合っているはずなのに失敗ばかり……という場合は、能力面も見直してみるといいだろう。

位置取り、タイミング、そしてキャラクターの能力。少なくとも「ボールが来たからボタンを押す」だけで勝てるような作りではない。期間限定イベントのひとつとは思えないほどちゃんとバレーボールをやることになるのである。


一方、工事現場ではガチの重機を動かす

そんなビーチバレーとはまったく毛色の違う遊びとして、今回「ビルド・ラッシュ」も先行体験することができた。こちらは各地の工事現場へ赴き、重機を操作して仕事をこなしていくシティライフコンテンツだ。

フォークリフトで資材を運んだり、ショベルカーで土を掘ったり、ロードローラーを走らせたりと、現場によって仕事内容と使用する重機が変わる。文字にするとかなり地味な仕事にも見えるが、操作してみるとこれが楽しい。

フォークリフトひとつ取っても、適当に近づけば荷物が自動でくっつくような作りではない。フォーク部分を上下させ、向きと高さを合わせながらパレットの奥まで差し込み、ようやく持ち上げられる。中途半端な位置でリフトを上げると、逆に車体の後方が浮いてしまうことすらある。想像していた以上に“仕事”である。

そして特に面白かったのがショベルカーだ。運転モードと作業モードを切り替えられ、作業中はアームの3つの関節を個別に操作可能。ひとつずつ動かしてバケットを地面へ運び、そのまま土を掘っていく。巨大なラジコンを動かしているような感覚で、これだけでも十分楽しい。

さらに、バケットを地面へ食い込ませると、その部分が実際に削れる。すくった土はバケットの中に入り、別の場所へこんもり盛ることも可能。しかも削った場所や盛った土にはキャラクターや車が乗れる。これまでの『NTE』ではあまり見られなかった、“地形そのものを変える”遊びとなっている。

ほかにも、大型のダンプカーを轟音とともに走らせたり、壁や柱へ重機で突っ込んで豪快に解体したりと、仕事内容はさまざま。大規模な現場では10分以上かかることもある一方、そのぶん報酬も大きい。一度の仕事で10万ファンス以上を稼げる依頼もあり、単なる重機のお試しコーナーではなく、金策としてもしっかり旨味が用意されている。ビーチバレーに続き、こちらもやけに真面目に作られているのである。


ダンプカーだけじゃない。バレーをもっと無法にしてみる

さて、ここまでバレーを真面目に攻略し、工事現場でも真面目に働いてきた。しかし、NTEでこれほど自由に動かせる重機を見ていると、どうしても別の考えが頭をよぎる。

「これ、バレーコートに持っていったらどうなるんだろう」

前述したように、すでにダンプカーを相手コート内へ置き、攻撃を邪魔する戦法は存在する。ならばショベルカーではどうなのか。試してみると、ダンプカーとはまた違う方向でひどかった。

まずショベルカーをコート脇に置き、少し旋回させる。するとキャタピラ部分から車体へよじ登ることができる。車体の上まで来ると、ちょうどネットと同じ程度の高さになる。つまり、ここに立っているだけで、飛んできたスパイクを自分の足で止められるのである。

普通ならネット際へ走り、タイミングを合わせてジャンプして止めるところを、こちらは巨大な建設機械の上に仁王立ち。身体にボールが当たれば一応ブロックになる。正規のブロックより使いやすいかと言われれば、もちろんそんなことはない。

さらに、この上で普通のブロック操作もできる。ショベルカーの上からジャンプすれば、ネットを遥かに超える高度へ到達。相手の攻撃を止めるわけでもなく、誰もいない空中でひたすらブロックを繰り返すことも可能だ。ものすごく高い。そして、何の意味もない。バレーボールゲームで「ブロック」という操作をして、ここまで達成感がないことも珍しい。

しかし、ショベルカーの可能性はまだ終わらない。今度は車体がコートを横切るように配置してみた。すると、ショベルカーの上を橋のように渡り、そのままネットを越えて相手コートへ侵入できてしまった。当然、本来のバレーボールなら許されるはずもない。だが『NTE』では、何食わぬ顔で相手陣地を走り回れる。相手が返そうとするボールを身体で止めることもできるし、なぜか自分のコートへ向かってブロックするという、競技の概念そのものを破壊する行動まで可能だ。

しかもおかしかったのが、ひとり取り残された味方である。筆者が敵陣へ遊びに行ったことで、自陣を守るのは味方ひとり。すると空気を読んだのか、普段のようにこちらへトスを上げるのではなく、レシーブしたボールをそのまま一発で相手コートへ返すようになった。こっちがルールを捨てた結果、NPCが真面目に帳尻を合わせ始めている。

さらに試合中には、ボールがショベルカーの隙間へ挟まってしまうハプニングまで起きた。誰も触れず、ボールも落ちてこない。だから試合も進まない。体育館の天井にボールが引っかかって、全員で気まずく見上げる。そんな学生時代の光景を、まさか太陽が照らすビーチとショベルカーで再現することになるとは思わなかった。


真面目だからこそ、脱線するのが面白い

Ver.1.3のビーチバレーと工事現場は、方向性こそまったく違うが、遊んでみると共通しているところがある。どちらも、変に真面目なのである。

バレーでは、自分で落下地点へ移動し、タイミングを合わせてレシーブやスパイクをする。キャラクターの能力まで絡み、慣れるほど少しずつ上手くなっていく。工事現場では、フォークリフトの高さを細かく合わせ、ショベルカーの複数の関節を動かし、実際に地面まで削る。ミニゲームだから簡単でいい、サブコンテンツだから雰囲気だけでいい、とはなっていない。ちゃんと遊べば、それぞれ本格的でリッチなコンテンツとして楽しめる。

そして、しっかりと作り込まれた個々の遊びが同じ街の中に置かれていることで、イタズラ心が刺激される。勝手にそれらを混ぜ合わせることができないか、考えてしまうのは必然的かもしれない。結果として生まれるのが、ショベルカーの上からスパイクを止めたり、何の意味もなく空高くブロックしたり、相手コートへ侵入したりする無法バレーだ。もちろん正規の遊び方ではないが、いまだにできてしまうところに本作の懐の深さ・遊び心を感じる。

次にコートの近くで見慣れない乗り物を見つけたときは、まず「これをバレーに持ち込めないか」と考えることになりそうだ。競技者としては失格だろうが、『NTE』のプレイヤーとしては、むしろ正しい遊び方なのかもしれない。

NTE: Neverness to Everness』は、PC(公式サイト/Steam/Epic Gamesストア/Google Play Games)/Mac/PS5/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。 「スターズ・バレー」は9月30日6時59分までの期間限定イベントとなっている。

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