新作『マビノギモバイル』を遊んでみたら「時間がない人に優しすぎるMMORPG」だった。先行プレイで感じた、ほのぼの生活・冒険・交流ゲームの生まれ変わりっぷり

長寿MMO『マビノギ』の血統を受け継ぐ本作について、『マビノギ』生みの親を含む開発チームによるプレゼンテーションを受け、実際に本作に触れた所感をお届けする。

Googleでお気に入り登録

ネクソンは8月19日、メディアに向けた『マビノギモバイル』先行体験会を実施。弊誌も、同イベントに参加する機会を得た。長寿MMO『マビノギ』の血統を受け継ぐ本作について、『マビノギ』生みの親を含む開発チームによるプレゼンテーションを受け、実際に本作に触れた所感をお届けする。

『マビノギモバイル』は、基本プレイ無料の新作MMORPGだ。対応プラットフォームはPCおよびAndroid/iOS。オリジナル版となる『マビノギ』は、日本国内でのサービス開始から20年以上遊ばれ続ける長寿MMOのひとつだ。『マビノギモバイル』では、ゲーム内で楽曲を奏でられる「演奏」や、ゲームプレイの幅を広げ生活感を醸し出す「生産」といった要素をオリジナル版から受け継ぎつつ、内容を大幅に変化させている。

本作では、ストーリーが世界観を継承しつつ再構築され、ゲームプレイはモバイルプレイを手軽にする機能の拡充などモダンに進化。生産要素の見直しやプレイヤー同士の自然な繋がりを促進する機能の追加など、オリジナル版のエッセンスを受け継ぎつつも「新しい『マビノギ』」を志す作品となっている。なお、本作は昨年には一足先に韓国向けにサービス開始されており、「2025大韓民国ゲーム大賞」で最高賞の大統領賞を含む3冠を達成するなど注目の作品だ。

今回の体験会は、オリジナル版に引き続き『マビノギモバイル』開発を担当するdevCATによるプレゼンテーションから始まった。登壇したのは、devCATの中心人物であり、『マビノギ』生みの親ともいえるキム・ドンゴン氏、本作開発ディレクターのイ・ジンフン氏、そして本作日本事業担当者の川島朋也氏だ。

まずキム・ドンゴン氏の挨拶からは、『マビノギ』開発チームによる新作として心血を注いでいる様子や、同作の核となる遊びを受け継ぎつつも新たな体験を提供する方針が伺えた。ユーザーの正直なフィードバックを求めているとも語られ、日本国内展開に向けた気合は十分、といった様相だ。

また、イ・ジンフン氏は、「自分たちが暮らしたいと思える世界」という観点から本作開発がスタートしたと述懐。戦闘だけではなく、好きな服を着て、音楽を演奏し、生活を楽しみながら初めて出会う人々と冒険できる『マビノギ』の魅力を改めてアピールした。その実現のために、『マビノギモバイル』でもグラフィックや音楽、キャラクターのモーションに至るまでこだわりをもって取り組んだとのこと。

右がキム・ドンゴン氏、左がイ・ジンフン氏。

続いて、川島朋也氏からは本作ならではの要素などの解説がおこなわれ、質疑応答も実施された。ここからは、一連のプレゼンテーションで明らかになった内容を、本作を実際に触った手触りとあわせてお伝えする。なお、本稿で記すのは開発版でのプレイ体験であり、正式サービス時には変更の可能性がある。紹介しているスクリーンショットも開発中のものであることに留意いただきたい。

オリジナル版『マビノギ』のプレイ経験を踏まえて『マビノギモバイル』を遊んでみて、もっとも大きな変化を感じたのは「オート機能」の拡充ぶりだ。オリジナル版においても、いわゆる“熟練上げ”などに用いられる自動攻撃機能は実装されていた。しかし『マビノギモバイル』では、クエスト進行やダンジョン攻略などが、「魔法の羅針盤」と呼ばれるオートボタンの一押しで文字通り「ほとんど自動」で進行できる。戦闘についても、自動でスキルを発動する「アシストモード」の導入によりほとんど手放し状態で進行可能だ。

もちろん、ワンタップ放置ですべてが進行するわけではなく、クエストやダンジョン攻略の節目節目には自分で状況を確かめ、次の方針や目的を決める必要がある。また、後述する戦闘システムとの兼ね合いもあり、強敵などと対峙する際には自分でしっかりと戦闘に取り組む必要もあるだろう。

しかしながら、普段のクエスト攻略や狩りなどは「ながらプレイ」でしっかり進行してくれる。PC版では、ウィンドウを裏に回してもゲームが自動進行してくれる様子が確認できた。別のことをしながらオートで進めて、報酬や結果だけ確認して次の目標に進める、いわば「美味しいとこ取り」のシステムだ。遊んでいるタイトルが多すぎて「プレイ時間が足りない」と悲鳴をあげるユーザーに対するアンサーとも感じられた。

そして戦闘は、オートに任せたくないボス戦などに挑む際も退屈しないように設計されている様子だった。自らスキルを発動すればコンボが蓄積し、その分ダメージにボーナスが乗っていく。攻撃を重ねれば敵がダウンする「ブレイク」状態に持ち込むことができ、強力なスキルで追撃すれば大きなアドバンテージとなる。また、敵の大技に防御スキルを重ねたり、移動によって回避したりと、とっつきやすくもスキル発動順の組み立てなどが楽しい設計と感じられた。また、クラスとしては6系統・計18種が存在するとのことで、武器変更ですぐさまクラスチェンジできる点はオリジナル版と同様となる。

試遊中、他メディアとの「偶然の出会い」(後述)が発生した様子

『マビノギ』もうひとつの柱である「生産」についても、オリジナル版からの大きな変化が感じられた。プレイ時間の短さゆえ詳細は確認できなかったものの、鍛冶や縫製など多様な生産カテゴリーは概ね保たれつつ、一箇所でさまざまな生産が可能となっている様子。不慣れなプレイヤーでも迷うことなく、目的の生産に打ち込めそうなシステムとなっていた。また、オリジナル版でおなじみの「演奏」についても健在で、バフシステム等も同様かは確かめられなかったものの、ほかのプレイヤーとのセッションなどもできるとのこと。

また、本作ではほかのプレイヤーとの自然な交流が捗るようコミュニティシステムにも力を入れているという。主要なものとしては、ダンジョンを攻略中に、たまたま同じダンジョンを攻略しているプレイヤーと自然に合流する「偶然の出会い」システムが実装。オリジナル版の「キャンプファイア」の発展型ともいえる「キャンプファイヤー」システムでは、料理アイテムを追加消費することなく周囲のプレイヤーに食事を振る舞えるとのこと。

また、プレイヤーを個性付けるキャラメイクや衣服についても引き続き自由度が高く、コスメティックにまつわる「魅力値」が一定以上のプレイヤーだけが利用できる「ステラドーム」といった空間も用意されているとのこと。ハウジングについては、マップ内の特定エリアに軒を並べるのではなく、固有の一軒家がプレイヤーそれぞれのハウジングとなる方式となっている様子だった。

『マビノギモバイル』で変化した点はほかにも枚挙に暇がない。ただ、おさらいするならば「核となる要素を大事にしつつも、現代のゲーマー事情を考慮し、モダナイズされた『マビノギ』である」というのが筆者の所感だ。初心者に親切なのはもちろん、筆者のような過去のプレイヤーも「『マビノギ』の舞台であるエリンに帰ってきた」というノスタルジーを感じられる内容といえそうだ。また、可処分時間に優しい設計は『マビノギ』現役プレイヤーが『マビノギモバイル』も並走するといった荒業も可能にしそうである。

『マビノギモバイル』は、基本プレイ無料で2026年内に日本国内サービス開始予定。対応プラットフォームはPCおよびAndroid/iOS。なお、本作は事前登録を開始しており、登録者数に応じてサービス開始時に報酬がプレゼントされる。あわせて、抽選で任意のスマホ決済サービスのポイントを受け取れる「えらべるPay」1万円分などがあたるキャンペーンも実施中だ。詳細は『マビノギモバイル』公式サイトを確認してほしい。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Googleでお気に入り登録
Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

記事本文: 1995