『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』新キャラ「イド」は力強く取っつきやすい。と思いきや“竜人化”で一変、『GBVSR』らしい“やりこみ要素”もあり

本稿では『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』のNintendo Switch 2版および新プレイアブルキャラ「イド」のインプレッションをお届けする。

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Cygamesは9月17日、対戦格闘ゲーム『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』(以下、GBVSR)のNintendo Switch 2版を新たに発売する。同日にゲームのアップデートVer 2.60も配信予定で、新システムや新モードに加えて、新たなプレイアブルキャラクター「イド」も全機種に追加される。

弊誌では今回、発売に先んじてSwitch 2版『GBVSR』と、それに実装されているイドを試遊する機会をいただいた。本稿では以下に、Switch 2版『GBVSR』の新要素と、イドの試遊プレイレポートをお届けする。なお、試遊バージョンでのプレイであるため、製品版とは内容が異なる場合がある点に注意してほしい。

パフォーマンスも安心、カジュアルにも遊べるSwitch 2版

まずはSwitch 2版『GBVSR』の目玉要素について見ていこう。何よりまず嬉しいのは、今までDLCで追加されてきた追加キャラクターやコンテンツが、今回新たにプレイアブルとなる「イド」も含めて全て最初から利用可能だという点だ。既存機種においても新たに発売される『Legendary Edition』が基本的に同じ仕様となる。またSwitch 2版独自の新要素として「ジャイロVS」と「ローカル通信対戦」が実装。「ジャイロVS」は今まで対戦格闘ゲームに触れたことのない小さな子どもなどでも対戦の感覚を楽しめるよう、Joy-Con 2/Joy-Conを振るだけでキャラクターがコンボやアビリティを繰り出して対戦が出来るモードとなっている。

「ローカル通信対戦」は読んで字のごとく、Switch 2本体とソフトの持ち寄りで肩を並べてローカル通信で対戦できる機能となっている。編集部も試遊でSwitch 2の据え置き状態、携帯機状態の双方で、同席した他誌編集部と実際にローカル通信対戦を行った。操作感や通信品質などは非常に快適で、全く違和感なく白熱した通信対戦を行うことが出来た。

また、Switch 2版の発売と同日に実装されるアップデートVer 2.60でゲーム自体に追加される新要素についても注目だ。特に対戦環境に大きな影響を与える可能性が高いのは「チェインアタック」という新システムだ。『GBVSR』におけるいわゆる「連打コンボ」であるトリプルアタックは途中で中下段に派生することが可能であり、ガード崩しの選択肢として存在していた。今後はこのトリプルアタックの中下段派生からBP(ブレイブリーポイント)と奥義ゲージを消費することでさらに「チェインアタック」に派生することが可能となる。BPと奥義ゲージは他にも強力なシステム技に使われるリソースであり決して軽いコストではないものの、チェインアタックからさらにコンボで追撃可能であるため、今後トリプルアタックの崩し択としての存在感が増す可能性は高い。

また、VSモードへ新たに「スーパーアルティメット+」なる操作モードが追加される。カジュアルにボタン連打で対戦を楽しめる「スーパーアルティメット」の操作感はそのまま、キャラクターが青いオーラをまとった強化状態で登場。超強化されたキャラクターをボタン連打で操作し、通常対戦でも絶対に見られないようなド派手なアクションが発生するお祭りモードとなっている。編集部でも思わず片端からキャラを試してみてしまったが、一部のキャラは初見でのインパクトがものすごく筆舌に尽くしがたい。ぜひ、実際に自分で試してその衝撃を味わってみてほしいところだ。

力強きスタンダードキャラ、イド

次に、Ver 2.60で新たに追加されるプレイアブルキャラクター「イド」についても、今回編集部でみっちりと試遊して感触を確かめてきた。以下ではイドのプレイ感想をお届けする。

さて、今回追加されるイドは原作『グランブルーファンタジー』の派生作品である『グランブルーファンタジー リリンク』からの参戦となるキャラクター。バハムート由来の破壊の力を宿し、強い意志力を持つ空域随一の剣士だ。『GBVSR』にはセーブデータの連携特典としてロビーアバターという形で先んじて登場していたが、今回のアップデートでプレイアブルキャラクターの一人として満を持しての参戦となる。

『GBVSR』でのイドは飛び道具、対空技、突進技などが一通りバランス良く揃った、剣士系のいわゆるスタンダードタイプのキャラクター。ただし独自ゲージとして「オルタナティブゲージ」を持ち、これを溜めることで「竜人化」という強力な変身を行うことが出来るのが最大の特徴となる。

まずはイドの通常技についてざっと見ていこう。スタンダードキャラらしく癖のない通常技が揃っているキャラだが、やはり大剣を操る剣士キャラなだけあって目につくのはリーチの長い遠Mと遠Hだ。どちらも大剣の長さをフルに活かした横薙ぎのモーションとなっており、中距離でのプレッシャーが高そうだ。しゃがみ攻撃は2Lのいわゆる小足が下段、2Mのローキックはリーチこそ2Lより長いが上段、そして2Hが剣を両手で突き上げる対空技となっている。

ジャンプ攻撃は、ジャンプLが持続の長そうな下方向への肘鉄、ジャンプMが空対空に便利そうな上方への横薙ぎ、ジャンプHが攻撃範囲の広い下方向への大剣振り下ろしとなる。ただし筆者の動かした範囲だとジャンプHはキャラクター後方に攻撃判定はなく、いわゆるめくり当てについてジャンプU以外は出来なさそうであった。同じ下方向に大きく剣を薙ぎ払うジャンプUの詳細なめくり性能に関しては試遊範囲での確認をしそこねてしまったが、対地やコンボでの使い分けが重要になってきそうだ。また、キャラによって違うダッシュMに関して、イドの場合は前進しながらローキックを繰り出す下段攻撃であった。

次にイドの独自システムである「オルタナティブゲージ」についてだ。これは後述する奥義「ラグナロク・フォーム」で竜人化した時に消費されるゲージとなっており、多く溜まっているほど竜人化を長く維持することができる。時間経過でも徐々に増加していくが、Uアビリティなどの奥義ゲージを消費するアクションで増加するほか、特殊技の「ソウルリンク」でも一気に増加する。「ソウルリンク」は特殊技ボタンを押している間、アーマー状態で敵の攻撃に耐えながらオルタナティブゲージを溜めるアクション。終了時に全身に攻撃判定も発生するため、敵の打撃攻撃に対するカウンターとしても使用することが可能。ダメージこそ受けるもののアーマー回数に上限はなく上段も下段も問題なくアーマーで受けることができる。ただし解放奥義などは普通にヒット扱いでロックされてしまうし、投げに対しても無防備なのでそこは注意が必要だ。時間経過によるオルタナティブゲージの増加は微々たるものなので、基本的には奥義ゲージの消費かこのソウルリンクでオルタナティブゲージを貯めていくことになるだろう。ちなみにソウルリンクは単押しだとゲージ全体の10%、長押しだと最大50%まで溜めることが可能となっている。

一風変わった必殺技も搭載

では次にイドのアビリティについて見ていこう。なお、以下に紹介するコマンドは基本的にキャラクターが右向き状態でのものとなる。まずレバーニュートラル状態でアビリティボタン、もしくは↓↘→+攻撃ボタンで発動するのは「レギンレイヴ」。他のキャラクターが使用する同名の必殺技と同じく前方に気弾を発射する飛び道具アビリティだ。イドのレギンレイヴは動作の前半が打撃、後半が飛び道具のコンビネーション攻撃となっていて、打撃部分は飛び道具との相殺判定が存在する。飛び道具の弾速自体はかなり速く、端まで一瞬で到達する。

レギンレイヴのコマンドのあと攻撃ボタンを押しっぱなしにしていると「レギンレイヴ・レシディーヴ」が代わりに発動する。発生が遅い代わりに3倍ほどの大きさで弾速が遅いレギンレイヴを放つタメ版となっていて、通常のレギンレイヴと打ち分けることで緩急をつけたり、弾を追いかけて走り込むことで一気に接近して攻めを展開したりすることが出来そうだ。

また、レギンレイヴ前半の打撃部分が相手にカウンターヒットすると、「ディアゴッド」という自動派生技が発動する。強烈な掌底を相手に打ち込む追撃可能な打撃技となっていて、たとえば打撃部分の発生が遅いM版レギンレイヴを、トリプルアタックからの暴れ潰しとして使い、攻撃が通れば、ディアゴッドによる高いリターンを獲得することが可能だ。H版だと膝崩れダウンとなり、さらに強力な追撃が可能だ。

次に→+アビリティボタン、もしくは→↓↘+攻撃ボタンで発動するのは「アトンメント」。地面に衝撃波を放つアビリティで、L版は発生が早いコンボパーツ、M版とH版は全身無敵がついた切り返し・対空技となっている。しゃがむモーションと衝撃波の大きさの都合上、上方向への攻撃判定はさほど大きくないため、対空技としては2Hとの状況に応じての使い分けが重要になってくるだろう。

←+アビリティボタン、もしくは↓↙←+攻撃ボタンでは「ネヴァーイナフ」が発動する。大きく前進して拳を振り回す突進技で、2種類の派生技も持つ。M版とH版は移動距離も長くガードされても反撃を受けないため、攻めの起点として非常に優秀なアビリティとなっている。モーション中にレバーニュートラルでアビリティボタン、もしくはもう一度↓↙←+攻撃ボタンで前進しながらソバットを放つ1つめの追加派生技が出る。ネヴァーイナフから連続ヒットし、ダメージも高くふっ飛ばし距離(運び能力)も長いので、画面中央からのコンボの締めとして使いやすい技となっている。

同じくネヴァーイナフのモーション中に↓+アビリティボタン、もしくは→↓↘+攻撃ボタンでは相手を大きく打ち上げるアッパーを繰り出す2つめの追加派生技が出る。こちらは発生が遅く、ネヴァーイナフのしゃがみヒットもしくはカウンターヒット時のみ連続ヒットする。相手を打ち上げた後は自動で特殊なジャンプへと派生し、このジャンプ中にはジャンプ攻撃を最大3回、連続で当てることが可能。いわゆるエリアルコンボのような挙動となっている。空投げにも派生することが出来るが、連続ジャンプ攻撃を当てた後の締めに空投げは出来ないので注意だ。

最後に↓+アビリティボタン、もしくは↓↓+攻撃ボタンでは「スカージ」が発動する。非常にリーチの長い大剣による横薙ぎ払い攻撃で、L版では上段、M版とH版では下段の薙ぎ払いとなっている。リーチの長さと下段判定を活かして相手のバックステップや回り込みに差し込んでいく使い方ができ、特にH版は密着なら画面中央でも追撃可能なためリターンが高い。

ゲームプレイが一変する「竜人化」

奥義に関しては、まず←+投げボタン+アビリティボタン同時押し、テクニカル入力では↓↙←+アビリティボタンまたは↓↙←↓↙←+強攻撃で「ラグナロク・フォーム」が発動する。これは前述した竜人化という変身を行う奥義で、変身中は特殊な操作状態になる。変身中はオルタナティブゲージが時間経過で徐々に減少するほか、攻撃技を使用した時と、敵から攻撃を受けたときにも減少していき、なくなると変身が終了する。変身中はアーマーが発生しているため、攻撃を受けて体力とゲージが減少することはあってものけぞりなどで行動不能になることはない。また、変身中は投げに対しては無敵となり、敵の解放奥義などもロックせず、演出に移行もしない。後ろ入力でのガードはできず、その代わりガードボタン(Switch 2だとZR)でのガードになるなど、かなり特殊な状態だ。

竜人化中は多くの特殊行動が可能となる。弱攻撃(L)ボタンでは「クレイヴァー」という前進しながら爪を振り下ろす攻撃、中攻撃(M)ボタンでは「レギンレイヴ・バラージ」という前方に気弾を2連射する攻撃が発動可能だ。クレイヴァーはヒット・ガードに再度派生可能、レギンレイヴ・バラージはヒット・ガードに関わらず連射可能で、オルタナティブゲージが続く限り連打することができる。強攻撃(H)ボタンでは「オルタブレイク」が発動。発生こそ遅いものの相手を浮かせてコンボに移行可能なアッパーだ。竜人化中のスーパーアーマー状態を活かせば、強引に相手へダメージを叩きこむこともできそうだ。

特殊技(U)ボタンでは「サヴェッジ・クロー」。前方にジャンプして空中から爪で急襲する技で、前方入力と後方入力で移動距離が調節可能。後方入力の場合は密着の相手にもヒットする。アビリティボタンでは「ソウルレイ」が発動。前方直線にビームを放つ攻撃で、発生は遅いが他の行動から派生することで素早く発生し、またボタン長押しでゲージが続く限り放射し続けることができるためコンボの締めなどに使えるだろう。

最後に投げボタン、テクニカル入力ではL+MもしくはL+Uで「アンバウンド・スラム」が発動。地上の相手を、やられ中の場合は空中の相手も掴むことができる、投げ抜け不能の投げ技となっている。竜人化中の一番強力なガード崩し手段と言えるが、同時にオルタナティブゲージを大きく消費する技でもある。

投げボタン+アビリティボタン同時押し、テクニカル入力では↓↘→+アビリティボタンまたは↓↘→↓↘→+強攻撃で奥義「デッドウェイト」が発動。無敵付きの打撃技で近距離ヒット時に演出に移行するスタンダードな奥義ではあるが、ポイントは竜人化中にも(竜人化の終了と引き換えに)使用可能なこと。竜人化すること(ラグナロク・フォーム使用)自体に奥義ゲージを100%消費しているので当たり前といえば当たり前だが、竜人化中は奥義ゲージコストを踏み倒して発動可能で、また距離に関わらずヒット時はロックして追撃に移行するため、できれば竜人化中に使いたい奥義と言えるだろう。また、同じコマンドでかつHPゲージ30%以下で発動可能となる解放奥義は「神威一体」。こちらも無敵のついた突進系の打撃技で、密着ヒットで演出に移行する。竜人化中にも使用可能で、竜人化中は距離に関わらずヒットで演出移行する点もデッドウェイトと同じだ。

一通りの技解説を踏まえた上でのイドのプレイ感触としては、「ややヘビー系のスタンダードキャラ、ただし専用ゲージ運用と竜人化は『GBVSR』らしい“やりこみ要素”」といった感じだろうか。基本的にはかなり素直な操作感の大剣キャラで、アビリティも使いやすいものが揃っていて取っつきやすいキャラではあるものの、竜人化中は完全に格闘ゲームらしからぬ操作感の別キャラとなる。オルタナティブゲージも意識して溜めにいかないとあまり溜まらない上に竜人化中の消費はなかなか激しく、非常に強力だが独特な竜人化状態をどのように運用していくかで個性と実力が出るのではないだろうか。基本はシンプルながらもキャラ固有のギミックがやり込みの深さを担保している、実に『GBVSR』らしいキャラ設計と言える。

今回の試遊レポは以上となる。Nintendo Switch 2向けにリリースされることで、本作に興味を持ちつつ、対応するプラットフォームがなかったという人もより遊びやすくなったといえそうだ。またそんなタイミングにあわせ、ユニークさを備えつつもスタンダードにプレイすることのできる「イド」も登場するかたちだ。まだ本作を購入していない方々は、イド参戦の機会にあわせ、本作を購入してみてはいかがだろうか。

グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』は現在PC(Steam)/PS5/PS4で発売中。今回新たに発売されるSwitch 2版とVer 2.60アップデートは、9月17日に発売/配信予定。現在Switch 2版は予約も受付中だ。

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Mizuki Kashiwagi
Mizuki Kashiwagi

PCとPS4をメインで遊んでいます。自分で遊んでも、観戦していても面白いような対戦ゲームが好きで、最近は格闘ゲームとMOBAをよく遊んでいます。

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