『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』世界大会上位選手・座談会インタビュー。なぜ『GBVSR』始めた?なぜ今のキャラ?いろいろ訊いた

 

今年3月21日から23日にかけて、「アークワールドツアー2023」の決勝大会が開催された。同大会では『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』(以下、GBVSR)も採用されており、日本からの3名を 含む8名のプレイヤーが参戦し激戦を繰り広げた。

競技シーンも盛り上がる中で、そうした選手たちがなぜ本作をやりこみ、どのように練習しているか気になることだろう。今回、「アークワールドツアー2023」の『GBVSR』の決勝大会に参加した8名のプレイヤーのうちなんと7人に同時にインタビューをする機会をいただいた。その上で今回の大会について、そして『GBVSR』について多くの質問に答えてもらった。本稿では、この豪華極まりない日米欧合同インタビューの内容をあますところなくお届けする。ボリュームがかなり多くなったためインタビュー記事を分割。本稿では選手たちがなぜ『GBVSR』を始めたか、また現在使用しているキャラをどのように選んだかなどを訊いている。

なお、インタビューが実施されたのは4月。パッチ1.30環境下でのインタビューであり、現在のパッチとはゲーム内容が異なる点がある可能性については注意してほしい。

参加者:
・たこどっと(日本)

格ゲー歴20年。野菜が苦手。
メイン使用キャラはニーアとベリアル。

・フクナガ(日本)

前作は発売直後にメインにやり込み、『GBVSR』 はゲーム性が好み。
メイン使用キャラはランスロット。

・Xerom(アメリカ)

格ゲー歴は長め。RPGも好きで、オリジナルの『グラブル』も愛する。
メイン使用キャラはシャルロッテ。

・Fitizen(ドイツ)

2013年から格ゲーを遊ぶ。格ゲーをいろいろと渡り歩き、いまは『GBVSR』をプレイ中。
メイン使用キャラはジークフリート。

・Zippy(アメリカ)

格ゲー歴は4年ほど。最近高校を卒業したばかり。
メイン使用キャラは、ニーア。

・Sonic-san(フランス)

2009年から格闘ゲームをプレイ、よく近くの地元の大会に行く。
メイン使用キャラはジークフリートとベリアル。

・Kojicoco(アメリカ)

日本語も喋ることができ、本インタビューでは時に通訳も担当。好きな食べ物はお菓子。
メイン使用キャラはニーアとゾーイ。

――『GBVSR』はまだ歴史の浅いタイトルですが、このタイトルに注力しようと思えたのはなぜですか?

たこどっと氏:
自分は前作『グランブルーファンタジーヴァーサス』を発売初日からずっとやり続けていて、その新作ということでこれはやらないわけにはいかないと当初から思っていました。他の格闘ゲームタイトルもいろいろ触ってきてはいるのですが、自分に一番合うのはこの『GBVS』シリーズだと感じました。前作からのプレイヤーももちろん、『GBVSR』からの新規の方ともたくさん対戦できて、まだ始まったばかりとはいえこれからも大いに期待できるタイトルだと自分は信じています。

フクナガ氏:
自分はYouTubeでスコアさんやデバガメさんのプレイを見たのがきっかけで、前作よりもゲームスピードが速そうだなと思って興味が出てプレイを始めました。実際プレイしてみるとかなり感触がよくて、特にパッドに適したゲームだと思ったのが大きかったです。ワンボタン必殺技のおかげでコマンド入力が楽なのもありますし、ダッシュボタンを左手で押せるのも個人的にはとても直感的でした。パッドで遊びやすいと深夜にもプレイしやすくて、そういった部分もあってここまで続いていると思います。

Xerom氏:
自分はもともと原作『グランブルーファンタジー』が大好きです。『GBVSR』は『グラブル』と格闘ゲームという、自分が好きな2つの要素が組み合わさったタイトルですし、『グラブル』の世界観やキャラが綺麗で格好良く3Dで表現されているのが素晴らしいと思います。もともと好きな作品の派生作品で、しかも格闘ゲームということで、ここまでとても楽しんで遊ばせていただいています。

Fitizen氏:
個人的には無印『GBVS』のゲーム性のほうが好みだったので、『GBVSR』を本格的にやり込むべきかどうかは悩んでいました。やり込み始める決め手となったのはフランスで開催されたKayane Cupで、開催地が近かったのもあって、せっかく大会があるのならひとまずやり込んでみて、自分がどれくらいの結果を出せるか見てみようと思いました。そうやってプレイしているうちに気付いたのが、自分にとって『GBVS』シリーズのヨーロッパのコミュニティはとても居心地がよくて、それだけでもプレイを続ける理由になるということです。

それに『GBVSR』については将来的にも期待ができるタイトルだと思っていて、特にバージョン1.30 (3月31日にアップデートされたバージョン。なお6月現在の最新バージョンは1.41)の調整の方向性についてはかなり満足しています。短期的に見ても、このタイトルに注力する判断は正解だったと今は思っています。

Zippy氏:
自分はもともと『GUILTY GEAR -STRIVE-』をよくプレイしていたのですが、直近の調整の方向性があまり自分に合わなかったのもあり格闘ゲームからはしばらく離れていました。『GBVS』も無印はほとんどプレイしたことがなかったのですが、『GBVSR』が発表されたのでせっかくだからということでリリース2か月前ほどから『GBVS』をプレイし始めました。『GBVSR』のオープンベータも遊んでいるうちに、徐々にまた格闘ゲームへの情熱が戻ってきました。いくつかオンラインの大会でも良い成績を残せたことで真剣にやり込もうという気持ちも出てきて、それからはプレイを続けています。


――『GBVSR』はここが面白い!というオススメポイントを教えて下さい。

たこどっと氏:
『GBVSR』になってからブレイブリーポイント(BP)というシステムが追加されました。このBPにはいろんな使い方があって、どの使い方もかなり強力なんですが、人によってかなり使い方に差が出る部分でもあります。同じキャラクターのプレイヤーでも、BPの使い方でプレイスタイルが全然違うこともあり、そういったところが今作の特に面白い点だなと思っています。

フクナガ氏:
個人的には、やはり自分から攻めれるゲーム性になったのが一番面白いと思います。無印『GBVS』は守りが強いゲーム性だと思っていましたが、今作はダッシュ攻撃があることでかなり自分からゲームを作れるようになりました。あとは先ほどの質問で触れた部分ではあるのですが、やはりパッドでとても遊びやすく作られているのが魅力的です。

ワンボタン必殺技自体はほかのゲームにもあったりするのですが、特定の技が出なくなったりするデメリットもあったりします。その点『GBVSR』は攻撃ボタンの数が少ないのもありデメリットはほぼなく、テクニカル入力オフでアビリティの暴発を防ぐことも出来るので、パッドでもノンストレスで遊べます。こういった部分が、自分が楽しく遊べる大きな理由だと思っています。

Kojicoco氏:
個人的に『GBVSR』の一番の魅力はそのキャラクターたちにあると思います。もちろん格闘ゲームとしても、たこどっと選手が言うようにプレイヤーの個性が出るゲームになっていて、特にトップレベルでは同じキャラクターでもいろんなプレイスタイルが見られるのが面白いと思います。それに加えて、やはり登場するキャラクターそれぞれに固有の魅力があって、実際にプレイしていてもそれを感じられるのが良いですね。

Sonic-san氏:
『GBVSR』の大きな特徴は、格闘ゲームに慣れているプレイヤーであればすぐに慣れることが出来るシンプルなゲーム性にあると思います。ゲームシステムをしっかり把握するのにもあまりプレイ時間が必要ではないですし、最大ダメージを取るコンボを見つけるのもさほど難しくありません。トレーニングモードにこもるより、とにかくオンラインで対戦を重ねることで上手くなっていくゲームだと感じていて、そこが魅力でもあると思います。あとはグラフィックが素晴らしいですね。

Zippy氏:
自分も『GBVSR』はそのシンプルさにも魅力があると思っています。キャラ対策や、特定の状況に対する解答を知りたい時とかであっても、基本的にトレーニングモードで10分ほど調べれば結論を出せることが多いです。なんなら別にその必要もなくて、そのキャラクターと1時間ほど対戦すれば自然と対策が理解できてくるようなこともあります。ほかのゲームだといろんなシステムが絡んできて、しっかり調べても複雑なままだったりしますが、『GBVSR』ではそういうことがあまりない。そういった点でのシンプルさは魅力のひとつだと思います。

――今のキャラを選んだ理由はなんですか?キャラの強みはどこだと思っていますか?

たこどっと氏:
原作『グランブルーファンタジー』で一番好きなキャラにビカラというキャラがいます。『GBVSR』で追加されたキャラの中でニーアにこのビカラをイメージしたカラーがあったので、それがキャラ選びの決め手になりました。キャラの強みに関しては、ニーアは特にコンボ火力が高くて、どんな状況からでも比較的安定して高火力を出せるのが魅力であり強みであると思っています。


フクナガ氏:
自分は最初、ランスロット、ニーア、ジークフリートの3キャラの間で迷っていました。この3キャラがトレーニングモードで触った限りでは自分にとって一番勝てそうなキャラクターだと思ったので。中でもやはりランスロットは前作でも使っていて、自分が好きな飛び道具を重ねる起き攻めもあったのが魅力的でした。アルティメットアビリティもどれも面白い性能をしていて、なかでもUヴォーゲンシュトロームは相手の動きを一定時間遅く出来たりします。ランスロットにしかない特徴や個性も多くて、そういった部分に惹かれて選んだキャラですね。

Xerom氏:
シャルロッテは自分が本家『グランブルーファンタジー』に親しむきっかけにもなったキャラクターです。シャルロッテに限らず、自分はハーヴィンという種族自体が好きなので、この先もハーヴィンが3Dで実装されるのをとても楽しみにしています。シャルロッテのキャラとしての強みはやはりその速度とサイズです。これに加えて非常に素早くて鋭いジャンプを持っているので、これを駆使して相手にまとわりつくのがとても強いです。プレイスタイルも特に複雑なものではなく、とにかく接近して相手にプレッシャーをかけていく戦法がシンプルで強力になっています。

Kojicoco氏:
『GBVSR』を始めたときから、一番クールなキャラクターだと思っているゾーイをやるつもりでした。ただゾーイで遊んでいるうちにシスやジークフリートなど、ゾーイでは厳しいキャラクターを相手することも増えてきて、こういったキャラクターを勝つためにとりあえずニーアを触り始めてみました。ニーアは汎用性も高く非常に強力な中下段のセットプレイがあるのが魅力的です。それ以外もこのキャラの強力なポイントをいくつも見つけていくことが出来て、自分に合っていると感じたのでそのままニーアも手札に加えることにしました。

Fitizen氏:
前作『GBVS』ではパーシヴァル、ジータとシスをプレイしていて、『GBVSR』でも最初はパーシヴァルとジータで遊んでいました。ただヨーロッパではジークフリートがとても流行っていて対戦する機会が多く、自分の手持ちのキャラはジークフリートに対して相性が悪いと感じていました。ジークフリート対策にどのキャラをプレイすべきかかなり悩んで、もちろんシスも考えたのですが、結論としては自分もジークフリートを使えばいいじゃないかとなりました。ジークフリートが前作『GBVS』の調整前パーシヴァルとプレイ感覚が似ているのもそう考えた理由のひとつですね。

キャラの強みですが、1.30パッチでのジークフリートはこのゲームでもっとも強いキャラの一人だと思っています。Hネラナヴはこのゲームでも屈指の強力な飛び道具で、この技があるおかげで立ち回りでも相手のキャラクターに付き合わなくて済むことが多いです。

ダッシュLが弱体化されたのもこのキャラクターには追い風になっていると思います。また、H版メサジェも強力な対空 技で、横に判定が広いので中距離・遠距離キャラや、通常技からのキャンセルアビリティに対して有効となっています。たとえば対ニーアでも、通常技からデスのアビリティに連携された時もジークフリートはH版メサジェで割り込むことができます。奥義なしでこれが出来るキャラは限られているので、ジークフリートの大きな強みのひとつだと思います。


Sonic-san氏:
ジークフリートを使うのはFitizen氏とほとんど同じような理由です。自分は格闘ゲームでは飛び道具と対空 技を持ったスタンダード寄りのキャラが好みなので、そういう意味でもジークフリートは合っていました。前作『GBVS』ではグランとベリアルをプレイしていましたが、『GBVSR』のジークフリートはこの2キャラよりもはるかに強力なキャラだと感じています。前作『GBVS』のグランと似ている点として単発で高火力の技が多いのもあります。自分は格闘ゲームで長いコンボをするのがあまり好きではなく、数ヒットの短いコンボで大きなダメージを取れるようなキャラのほうが好みなので、そういう点でもジークフリートは魅力的でした。

Zippy氏:
最初からニーアに興味自体はあったのですが、当初はジークフリートをプレイする予定でした。というのも、ベータ時点でのニーアはデスに常に被弾判定があって、とても弱いキャラクターに思えたからです。しかし蓋を開けてみれば製品版ではこの仕様は変更されていて、いつでもデスを攻撃できなくなっていたので、それならばと思ってニーアを触り始めました。1週間ほどニーアで遊ぶとこのキャラクターがとても強力なことが分かってきて、やっぱり勝ちたいですからね、そのまま一番強いキャラクターだと感じたニーアを使い続けることにしました。

後編へ続く