新作ソウルライク『Valor Mortis』、発売日発表後わずか4日で延期告知。なんなら“発表前”から延期は心に決めていた

One More Levelは、ソウルライクRPG『Valor Mortis』を今年10月13日に発売すると発表。もともと「Xbox Games Showcase」にあわせ、9月の発売を予定していたものの、諸事情により発表からすぐさま延期が発表された。延期に至った経緯を開発元トップが語っている。

デベロッパーのOne More Levelは、ソウルライクRPG『Valor Mortis』を今年10月13日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|Sで、ゲーム内は日本語表示に対応する。本作はもともと9月24日にリリースを決定していたが、ある事情によってすぐさま延期が発表されたかたちだ。

『Valor Mortis』は、ナポレオンに仕えた大陸軍兵士として、架空の歴史を辿ったヨーロッパ大陸を探索する、ソウルライクアクションRPGだ。舞台となるのは19世紀。史実でのナポレオンはこの時期、大陸軍を率いて、大陸封鎖令を破ったロシアを懲罰するために遠征している。しかしロシア軍は焦土作戦などを用いつつ退却。戦闘が長引き、冬に突入した上に占領先での資源獲得にも失敗した結果、遠征軍は飢えや寒さに苦しんだ。さらに劣悪な環境によって疫病が蔓延し、大敗を喫した。

本作ではプレイヤーは大陸軍兵士のウィリアムとなって冒険するのだが、ウィリアムは実はすでに死んでしまった人間だ。どういうわけか死から蘇ったウィリアムは、戦争によって疲弊したヨーロッパ大陸が変わり果てた姿になったうえ、謎の疫病が蔓延していることに気づく。不可思議な現象も起きていると見られるこの地を探索し、疫病の謎と、自身が復活したわけを探っていくのだ。

攻撃手段としては剣などの近接攻撃、銃による遠距離攻撃のほか、火炎を手から放つような、超自然的な能力も行使可能な模様。時には異形と化したような敵も登場するため、持ちうる力を活用して対抗することが重要だろう。

そんな本作は6月8日、体験版の公開とともに発売日を9月24日にすると発表。体験版では新たにレイピアやマスケット銃が使用可能。フィードバックを参考にしつつ、リリース準備を進めていくとしていた。

ところがその発表からわずか4日となる6月12日未明、本作公式Xアカウントにて延期が発表された。延期後のリリース日は10月13日。日本国内向けには時差の都合で10月14日となる。One More Levelはまず、9月は期待作がぎっしりと集中する月になったと言及。そのため、『Valor Mortis』およびユーザーの財布に余裕を持たせるため、延期することを明らかにした。

なお『Valor Mortis』の発売日は先日開催された「Xbox Games Showcase」にて発表された。One More Levelは9月に期待作が集中する可能性があることも想定していたそうだが、こうしたパートナーショーケースに参加する場合は、配信がおこなわれる何週間も前に日付が確定するという。

そうしたなかで、「Xbox Games Showcase」の前には「State of Play」や「Summer Game Fest」といったショーケースイベントが配信されることに。また「Xbox Games Showcase」の翌日に配信された「Nintendo Direct 2026.6.9」も含めて、9月リリースのゲームタイトルが多数発表された。9月24日リリースのタイトルを挙げるだけでも、すでに『CONTROL Resonant』、『Silent Hill: Townfall』、『Hot Wheels Infinite Rush』などが競合している。もう少し範囲を広げれば、9月15日の『Marvel’s Wolverine』、9月17日発売の『ファイアーエムブレム 万紫千紅』がある。さらに『鬼武者 Way of the Sword』が9月25日に、『Minecraft Dungeons II』は9月29日にリリースされるなど、挙げればきりがない。

『Valor Mortis』のパブリッシャーLyrical Gamesの代表Blake Rochkind氏は、多数の競合が各種ショーケースで明らかになる中、「State of Play」で『鬼武者 Way of the Sword』に加え、『CONTROL Resonant』の発売日が発表されたのを見てすぐさま日程の変更を決断したそうだ(GameFile)。ただすでに決定されていたとみられる「Xbox Games Showcase」の映像を差し替えることはできず、今回のように発表後すぐさま発売日を延期する格好になったようだ。

『CONTROL Resonant』

ちなみにこうした「被り回避」については、今年11月発売の『GTA6』を意識したものが直近では特に多くみられた。たとえばXbox Game Studiosは複数タイトルとの兼ね合いも示しつつ、『GTA6』の存在にも言及し、今年秋リリース予定だった『Fable』を2027年2月へと発売を延期していた(関連記事)。またそもそも9月や10月が激戦区となっているのは、各社が『GTA6』との被りを避けているから、とも目されている。各社が『GTA6』の存在を意識した結果として、その周辺の時期が激戦区となってしまったかたちだろう。

なおRochkind氏は今回の延期について、“超必死”なように振る舞いたくないとしつつも、『Valor Mortis』のポテンシャルを評価している。同氏は、『Valor Mortis』について適切な開発環境を与えることで、同社の基準に見合ったヒットを叩き出してくれるとの見立てをチームに伝えたという。決して後ろ向きな延期ではなく、あくまでヒットを狙う、文字通りの戦略的撤退といえそうだ。

『Valor Mortis』はPC(Steam/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに10月14日発売予定だ。

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Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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