リミナルスペースをラジコンカーで探索するサイコホラー『Tape 101: Liminal Descent』9月19日配信へ。スケールも歪んだ不可思議世界をタイヤで駆ける

Double H Productionsは9月11日、『Tape 101: Liminal Descent』を9月19日に配信開始すると発表した。本作は現実と記憶の狭間に広がるリミナルスペースを探索する心理ホラーゲームだ。

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デベロッパーのDouble H Productionsは9月11日、『Tape 101: Liminal Descent』を9月18日に配信開始すると発表した。日本では時差の関係で9月19日となるようだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示および字幕に対応予定で、現在はデモ版が配信中。

『Tape 101: Liminal Descent』は、現実と記憶の狭間に広がるリミナルスペースを探索する心理ホラーゲームだ。プレイヤーは入り組んだ廊下や空っぽのオフィス、屋内に住宅が並ぶ奇妙な空間を進み、隠された謎を解き明かしていく。同じように見える廊下や部屋が繰り返される一方で、その配置や構造は少しずつ変化していくようだ。

本作の大きな特徴となるのが、小型のラジコンカーだ。プレイヤーが知る世界とのつながりとして、カメラ付きのラジコンカーが用意されており、人間では入り込めない場所の探索に活用することになる。通気口を走ったり、扉の下をくぐったりしながら物を回収し、各所の装置を作動させて先へ進んでいく。

ラジコンカーを走らせる際には、そのカメラへと視点が切り替わる。狭い通路の奥へ入り込んだり、壁に設置された操作盤へ近づいたりと、プレイヤーの視点では確認できない場所を調べられるわけだ。一方で、ラジコンカーだけを操作し続けるのではなく、プレイヤー自身も入り組んだ空間を歩き回ることになる。

舞台となるリミナルスペースでは、スケールや比率そのものが歪められているという。低すぎる天井や果てしなく続く廊下、記憶の断片のように繰り返される部屋などが登場。赤い絨毯が敷かれた廊下のほか、住宅が並ぶ屋内の街並みや、無数の非常口が果てしなく反復する異様な空間なども存在する。

本作の世界を形作るテーマとなるのが、精神科医エリザベス・キューブラー=ロスが提唱した、いわゆる「悲嘆の五段階」だ。悲嘆の五段階とは、大きな喪失に直面した人の心理的な反応を、「否認」「怒り」「取引」「抑うつ」「受容」という五つの段階に分けて捉える考え方。本作では、この五段階をもとに世界が構成されており、それぞれを単なる感情ではなく“場所”として表現している。各章を進むにつれて、記憶や感情と結びついた空間をさらに深く降りていくことになるという。

一方で、本作では怪物などに追われることそのものを恐怖の中心には据えていない。開発元は、意味や目的が徐々に崩れていくことや、この場所を理解することそのものを脅威として挙げている。繰り返される空間を注意深く観察し、その構造を読み解くことがゲームプレイと物語の双方に結びついているようだ。

本作の開発を手がけるのは、Suversa氏とNana氏による2人組のインディーデベロッパーDouble H Productions。2025年5月にはデモ版を配信しており、その後もパズルや移動経路、ラジコンカーの操作などを調整するアップデートを重ねてきた。

2月にはパブリックプレイテストも実施され、Phase 3「MADNESS」が追加されたほか、それまでの章についてもパズルやナビゲーションを調整。同月のSteam Nextフェスにあわせて更新されたデモ版では、序盤2章のゲームプレイも改修された。デモ版は、本稿執筆時点でSteamユーザーレビュー64件中84%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。リミナルスペースそのものを「悲嘆の五段階」と結びつけ、人間とラジコンカーという異なる視点から読み解いていく本作。興味を惹かれた方は、ウィッシュリストに登録しておくといいだろう。

『Tape 101: Liminal Descent』はPC(Steam)向けに9月19日配信予定。ゲーム内は日本語表示および字幕に対応予定だ。現在はデモ版が配信中。

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Junya Shimizu
Junya Shimizu

ローグライクが大好きです。映画や海外ドラマも好きなので、常に時間に追われています。

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