マルチ対応サバイバルクラフト『RuneScape: Dragonwilds』サプライズ発売され、同接5万人超のロケットスタート。大陸を支配するドラゴン討伐を目指し、自由に冒険＆サバイバル

デベロッパーのJagex Ltdは4月16日、『RuneScape: Dragonwilds』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC（Steam）。事前に配信日の告知がなく、サプライズリリースされた本作はさっそく5万人を超える同時接続プレイヤーを集めるなど、かなりの賑わいを見せている。

『RuneScape: Dragonwilds』はソロプレイおよび最大4人での協力プレイに対応する、オープンワールド・サバイバルクラフトゲームだ。2001年に公開され現在もサービス継続中の長寿MMORPG『RuneScape』と世界観を共有するスピンオフ作品である。本作ではプレイヤーはドラゴンがはびこる未開の大陸Ashenfallにて、冒険とサバイバルをおこなうことになる。

ゲームプレイでは資源を集めつつ道具や建物をクラフトしていく。魔力に満ちているAshenfallの地では、魔法をサバイバルに役立てることが可能。たとえば木を伐採するときプレイ当初は普通の斧を使うことになるが、スキルレベルが上がれば魔法の斧を作り出し、複数の木を同時に切り倒すことができるようになる。スキルを磨いてキャラを強化しつつ、ファンタジー世界を生き抜いていくのだ。

舞台となるAshenfallはドラゴンが支配しており、ときに襲撃を受けることもある。またモンスターがはびこる野外には古代遺跡などが存在しており、プレイヤーは自由に探索することが可能。マップには複数のバイオームが存在しており、強敵であるドラゴンも存在。そうして大陸を冒険して古代の秘密を解き明かしつつ、やがては大陸に君臨する支配者である、ドラゴンの女王の討伐を目指す。

本作『RuneScape: Dragonwilds』は今年の4月1日にお披露目され、4月16日のライブストリームで早期アクセス配信の開始日時が告知予定とされていた。しかしライブストリームにて、配信日は当日であると発表。そのままサプライズ配信されるかたちとなった。そんな本作は早期アクセス配信開始後まもなく多くのプレイヤーを集め、ピーク時には本稿執筆時点で約5万人の同時接続プレイヤー数を記録（SteamDB）。さっそくの盛況を見せている。

またSteamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約3000件中80％が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。本作の基本的なゲームプレイを『Valheim』や『Enshrouded』といった作品になぞらえつつ、魔法にフォーカスが当たったハイファンタジーの世界観などが評価する声が寄せられている。一方早期アクセス配信が始まったばかりということもあり、現状ではコンテンツが少ないとする声も存在。全体として、本作の今後の発展に期待する声が多く見られる。

開発元によると、本作の正式リリースは2026年の前半を見込んでいるが、プレイヤーからの意見によっては変更する可能性もあるという。今後は早期アクセス期間を通じて新たなスキルやクラフトなどコンテンツを追加していき、季節イベントなども導入する予定とのこと。現在は1体のみのドラゴンも追加していく予定だそうだ。フレンドと何度もプレイしたくなるような作品を目指し、場合によっては数年かけて開発を続けていくつもりだという。正式リリース時には価格を引き上げる予定もあるそうだ。

ちなみに本作に寄せられているレビューでは、マルチプレイにEpic Gamesストアのアカウントが必須であるとの認識で投稿されたものが多く見られる。しかし開発元が海外メディアPCGamesN向けに伝えたところによると、これは誤解であるとのこと。開発にUnreal Engineを使用している本作では、将来的にクロスプラットフォームを実現するためのアカウント管理システムとして「Epic Games Online Services」を利用している。これで作成されるアカウントは本作の管理専用の「空のアカウント（empty account）」であるため、既存のEpic Gamesアカウントは必要ないそうだ。

『RuneScape: Dragonwilds』はPC（Steam）向けに早期アクセス配信中だ。価格は税込3400円。