デベロッパーのGearbox Entertainmentは8月28日、3Dアクションゲーム『Risk of Rain 2』向けにDLC「シーカーズ・オブ・ザ・ストーム(Seekers of the Storm)」を配信した。PC版での価格は1520円(税込)。これを受けて、Steam版では同時接続プレイヤー数が過去最高を記録する盛り上がりをみせている。
本作は、ローグライク要素のある3Dアクションゲームだ。ソロプレイおよび最大4人協力プレイに対応。未知の惑星を舞台に、多数の敵や巨大なボスと戦う。プレイヤーキャラは、戦闘スタイルやスキルの異なる複数の生存者から選択可能。プレイ中には、ユニークな性能をもつアイテムの数々を入手でき、装備ビルド構築の奥深さが特徴のひとつとなっている。
今回配信されたDLC「シーカーズ・オブ・ザ・ストーム(Seekers of the Storm)」は、DLC「Survivors of the Void」に続く本作の大型拡張パック第2弾だ。ペトリコール Vの失われた領域として、古代のレムリアンの聖堂などから続く5つの新ステージや、3種類のステージバリエーションが追加。また、3種類の生存者キャラクターも追加されている。
新生存者のひとりSeekerは、範囲攻撃と味方の回復をおこなえる瞑想(Meditate)スキルをもつ。サポートタイプのキャラクターにあたり、瞑想を7回成功させると、ダウンした仲間を復活させることも可能だ。もうひとりのChefは、前作『Risk of Rain』にも登場した生存者。包丁をブーメランのように投げて呼び戻すDiceや、射程は非常に短いものの敵に大ダメージの火傷を負わせられるSearなどのスキルがある。
このほか、ボスやエリートタイプを含む敵キャラクター、装備アイテム、生存者用スキンなどのコンテンツも追加。エイムアシストの改善を含むQoLの向上や、各種バグ修正も実施された。詳しくはパッチノートを確認してほしい。
そしてDLC「シーカーズ・オブ・ザ・ストーム(Seekers of the Storm)」の配信を受けて、PC(Steam)版ではプレイヤー数が急増している。同時接続プレヤー数を確認してみると、ここ2年ほどは1万人台で推移していたところ、配信後これまでのピーク時には約7万5000人にまで達した(SteamDB)。本作の正式リリース時や、DLC「Survivors of the Void」配信当時を超える過去最高記録である。またSteam全体で見ても、その時点でのトップ20に入る盛況ぶりとなっている。
本作は、Steamユーザーレビューにて本稿執筆時点で約19万件のうち95%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得し、2021年3月時点でSteam版のみで400万本を売り上げている。多数のプレイヤーが本DLCに期待し、プレイしたものと考えられる。また、『Risk of Rain 2』ゲーム本編は現在Steamにてセールが実施されており、過去最安値となる848円(67%オフ・税込)で購入可能。そうした求めやすい価格によって新規プレイヤーが増え、今回の同時接続プレイヤー数の増加に影響した面もあるかもしれない。
一方で、このDLCに対するSteamユーザーレビューは、本稿執筆時点で約1400件のうち60%が好評とする「賛否両論」ステータスとなっている。レビューでは、コンテンツの追加やその内容について評価する意見もあれば、前回のDLC「Survivors of the Void」と比較して物足りない内容だとする意見も。また、バグの多さに言及するレビューも複数みられる。ちなみに、Gearbox Entertainmentは2022年11月に開発元Hopoo Gamesから『Risk of Rain』のIPを買収しており、今回配信されたDLCは主にGearbox側で開発されたとのこと。
『Risk of Rain 2』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch向けに配信中だ。DLC「シーカーズ・オブ・ザ・ストーム(Seekers of the Storm)」も各プラットフォームにて配信されているが、現時点では国内Nintendo Switch向けにはまだ配信開始されていない様子である。
なお今回のDLC配信にあわせて、本作のPS5およびXbox Series X|Sへのネイティブ対応もおこなわれた。4K/30fpsもしくは1440p〜1080p/60fpsにてプレイ可能となり、画面分割でのローカル協力プレイもサポート。PS4/Xbox One版のユーザーは、それぞれ無料でアップグレード可能となっている。