『プロ野球スピリッツ2024-2025』、楽天・辰己選手本人による実況プレイが面白い。自分を四番にし、守備でケガさせ、スタメン落ちに「俺最多安打やぞ」と怒る

コナミデジタルエンタテインメントは10月17日、『プロ野球スピリッツ2024-2025』を発売した。本作を、東北楽天ゴールデンイーグルスの辰己涼介選手がさっそくYouTubeにて実況配信し、その“面白さ”から話題を呼んでいる。

コナミデジタルエンタテインメントは10月17日、『プロ野球スピリッツ2024-2025』(以下、プロスピ2024-2025)を発売した。対応プラットフォームはPS5/PC(Steam)。本作を、東北楽天ゴールデンイーグルスの辰己涼介選手がさっそくYouTubeチャンネルにて実況配信し、その“面白さ”から話題を呼んでいる。

『プロ野球スピリッツ』(以下、プロスピ)シリーズは、コナミが手がける野球ゲームだ。同社のもうひとつの看板野球ゲーム『実況パワフルプロ野球』シリーズとは異なり、リアル調での表現や野球描写を特徴としている。シリーズ20周年を迎えて発売された最新作『プロ野球スピリッツ2024-2025』は、グラフィック面ではゲームエンジンにUnreal Engineを採用。また次世代の野球エンジンと謳われる「eBaseball Engine」を搭載し、選手たちの多彩なモーションや立体音響で表現された臨場感あふれるサウンドが生み出されているという。


四番打者・辰己選手

昨日10月17日に発売されたばかりの本作を、東北楽天ゴールデンイーグルス(以下、楽天イーグルス)の辰己涼介選手が、夫妻で運営するYouTubeチャンネル「セリちゃんねる」にて実況プレイ。プライベートでの実況プレイということもあってか、選手ならではのコメントをさまざまこぼしながら自由に実況する様子が注目を集めている。辰己選手によると、『プロスピ』シリーズ作品をプレイするのは“2008年の『プロスピ』ぶり”とのこと。小学生以来のプレイとなるようだ。


そんな辰己選手はまず、CPUとの対戦モードをプレイ。CPUの強さは、なんといきなり最高の「スピリッツ」に設定。そしてスタメン決めの際には「俺四番やな」とつぶやきつつ、さりげなくゲーム内の辰己選手を四番打者に設定していた。ちなみに辰己選手といえば今年はパリーグで1位の安打数および2位を飾る高い打率を誇りつつも、どちらかというと長打よりも単打がメイン。また送球の速さによる堅い守備、そして足の速さが特長で、現実の試合では三番でのスタメン出場が多い選手である。逆に、普段は四番打者でのスタメン出場が多い浅村栄斗選手は、今回は三番打者での出場となった。

なお現実の今年の楽天イーグルスは、パリーグ内の順位4位と、惜しくもクライマックスシリーズ(CS)進出を逃した。そのため辰己選手は対戦モードを、もし楽天がCSに進出していたらという想定でプレイしたとのこと。対戦相手には福岡ソフトバンクホークスが選ばれている。

試合開始後最初の打順では、『プロスピ2024-2025』内に再現されたチームメイトたちに反応。小郷裕哉選手のモデルを「小郷ちゃん似てる」と褒めたり、田中和基選手を「俺の推し」とつぶやいたり、現役選手ならではの目線で本作を楽しんでいる。なお“今日は三番”の浅村選手は第一打でホームラン。試合は好調な滑り出しとなった。

Image Credit: セリちゃんねる on YouTube

その後、四番打者としてゲーム内で辰己選手が入場(映像の9分15秒ごろ)。「瞬速でホームベースに届く返球は、文字通りレーザービーム」といった自分の解説を丁寧に読み上げつつ、最初の打席ではまさかの四番打者としてのセーフティバントを敢行。しかし1塁まですんでのところであえなくアウトとなり、ゲーム内に存在しない“リプレイ検証”を要望していた。

そうして試合は進み、8回裏の守備時にはゲーム内の辰己選手がフェンス直撃の長打にダイビングキャッチ……を試みるも、転倒(映像の45分ごろ)。負傷により、小深田大翔選手へと交代となってしまった。辰己選手が操作する辰己選手が負傷するという、奇妙で悲しいハプニングとなった。

その後約50分におよぶ試合は「いきなりスピリッツ設定のCPU」との戦いということもあってか13対3で“大敗”となった。このあと辰己選手はスピリッツ設定のCPUとの再戦や、妻の鈴木セリーナさんと交代してのプレイなども挟みつつ、放送の後半で対戦モードをやめて「スタープレイヤー」モードをプレイ。自分好みの選手を作成して、スター選手を目指すモードだ。


まさかのスタメン落ち

本モードではオリジナル選手も作成可能ながら、もちろん辰己選手はゲーム内の辰己選手を選択した(映像の2時間35分ごろ)。なお本モードの選手には知力/行動力/トーク力/分析力/発想力というステータスが用意されており、初期ステータスはすべて1で、初期ステータス設定ではここに合計5ポイントを割り振れる。辰己選手はコメントやセリーナさんの提案も踏まえて知力に1ポイント、残りはすべてトーク力という“トーク力ほぼ全振り”の辰己選手を誕生させた。

辰己選手は、ゲーム内では年俸8000万円でスタート。しかしその後オープン戦では振るわない戦績となり、西武ライオンズとの開幕戦では“ベンチスタート”を告げられてしまった(映像の3時間1分ごろ)。辰己選手はすかさず先述した現実での今シーズンのパリーグ最多安打記録を引き合いに出しつつ、年俸を8000万円も払っている選手をスタメン落ちさせる采配に「正気か?」とツッコミ。ゲーム内の今江敏晃監督への直談判もあったものの、結局ベンチスタートで確定となった。ゲーム内とはいえベンチスタートで開幕戦を迎えたことに「悔しすぎて涙が出そう」と妙に感情移入しながらプレイを続けていた。

Image Credit: セリちゃんねる on YouTube

このほか辰己選手はゲーム内の辰己選手が「捕球C」である点に物申すなど、ツッコミを交えながら本作をプレイ。放送時間は約3時間20分にもおよび、発売初日から本作をゲーム内での“ハプニング”もありつつ満喫したようだ。現役選手がプライベートでゆったりと野球ゲームを実況プレイする珍しさに加えて、鋭いツッコミもありつつ辰己選手が自由奔放に遊んでいる姿が見られることもあってか、放送のコメント欄やSNS上にてファンも賑わいを見せていた。

ちなみに辰己選手はプレイの最後にセーブを忘れそうになりつつも、ユーザーのコメントを受けてばっちりデータをセーブ。「立派な選手に慣れるように頑張りたい」としつつ、スタープレイヤーモードのプレイを続ける姿勢を見せていた。今後選手活動の合間を縫って、同氏がふたたび本作を実況プレイすることもあるかもしれない。“開幕戦ベンチスタート”したゲーム内の辰己選手がどのような挽回を見せるのか気になる人は、「セリちゃんねる」をチェックしておくといいだろう。

プロ野球スピリッツ2024-2025』はPS5/PC(Steam)向けに発売中だ

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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