マイクロソフトが現地時間9月12日、ゲーム部門において約650人の従業員を削減したと、海外メディアGame Fileなどが伝えている。同誌が情報筋の証言として伝えるところでは、削減された人員の大半は子会社であるActivision Blizzardの従業員のとのこと。
今回のレイオフは、マイクロソフトのゲーム部門CEOを務めるPhil Spencer氏によって社内に通達された。またレイオフの理由としては、Activision Blizzard買収後のチーム体制を整え、事業を管理する一環での決定だという。そして長期的な視点で成功を目指すための事業の組織化として、主にコーポレート部門とサポート部門から、650人程度のレイオフを実施する運びになったようだ。
なお今回のレイオフによっていくつかのチームに影響が出るとされている。しかしながらSpencer氏が伝えるところでは、開発中のゲーム、デバイス、サービスなどが中止されたり、スタジオが閉鎖されたりすることもないと明らかにしている。またレイオフの対象となった従業員に対しては、退職金や再就職支援によるサポートがおこなわれるとも言及されている。
マイクロソフトについては、今年1月にXbox 部門、ならびにActivision Blizzard、ZeniMax Mediaの従業員1900名をレイオフ。あわせてBlizzardが手がけていたというサバイバルゲームの開発が中止。同タイトルを担当していたスタッフの一部を別タイトルの開発に充てる予定と報じられていた(関連記事)。そして今年5月にはマイクロソフトの傘下スタジオであるBethesda Softworksの人員を削減。これにともない『Ghostwire: Tokyo』や『Hi-Fi RUSH』で知られるTango Gameworksや、『Redfall』を手がけたArkane Austinなどが閉鎖されていた(関連記事)。
今年に入ってからたびたび大規模なレイオフが実施されてきたマイクロソフトについて、今回ふたたび大規模なレイオフがおこなわれたかたち。Spencer氏によれば過去のレイオフのときのように開発中止や閉鎖などはないとのことだが、今後もレイオフが続くのか、その際には既存のタイトルなどに影響が出ないか、といった点は引き続き注目されるところだろう。