Activision Blizzardは1月25日、Blizzard Entertainmentが開発していたサバイバルゲーム「Odyssey」の開発を中止したという。これは親会社であるマイクロソフトのゲーム事業でのレイオフ実施による影響だとされている。海外誌The VergeやBloombergなどによって報じられている。
マイクロソフトは今週、Xbox 部門、ならびにActivision Blizzard、ZeniMax Mediaの従業員1900名をレイオフする見込み。この人員削減はマイクロソフトのゲーム事業における全従業員の約8.6%を占めるとのこと。また今回Blizzard Entertainmentの社長を務めているMike Ybarra氏と同社の共同創設者Allen Adham氏が退職するようだ。
今回のレイオフについてYbarra氏はX上にコメントを投稿した。同氏は、レイオフの対象となった従業員に対し、チームや会社などへ貢献してくれたと感謝を伝えている。また同氏はレイオフされたメンバーに、コネクションや推薦といった手伝いが欲しければダイレクトメッセージをしてほしい、と再就職に向けたサポートをおこなうことも表明している。
こうした大規模なレイオフの実施に伴って、正式発表前のプロジェクト「Odyssey」の開発中止も決定されたという。同作はBlizzard EntertainmentのClaig Amai氏がゲームディレクターを務め、2017年より開発がスタートしたようだ。2022年には公式サイトにて、2枚のキービジュアルとともに、PC・コンソール向けの完全新作サバイバルゲームを制作中という発表がおこなわれていた。約6年間にわたって大規模開発されていた作品ながら、今回レイオフの影響で日の目を見ることなくに開発中止となったかたちだ。
今年に入ってからもゲーム業界のレイオフは、今回のマイクロソフトのみならず欧米の多岐にわたる企業で実施されており、スタッフの半数以上が解雇された例もある(関連記事)。今回の「Odyssey」も含め、レイオフが今後の新作ゲームに与える影響は懸念されるところだろう。