かくれんぼホラーゲーム『Hello Neighbor 3』発表。“住人全員の思考がシミュレートされた”半廃墟の街に、よそ者として忍び込む


tinyBuildは11月11日、『Hello Neighbor 3』を発表した。Steamストアページが公開されており、日本語表示にも対応予定とのこと。

『Hello Neighbor 3』は、ステルスホラーゲーム『Hello Neighbor』シリーズの続編だ。シリーズの舞台となっていたのは小さな町レイヴン・ブルックス。第1作では怪しいおじさん「ミスター・ピーターソン」の家に、主人公の少年がこっそり侵入する模様が描かれた。そして第2作『Hello Neighbor 2』では町の失踪事件を調査するジャーナリストが主人公となり、レイヴン・ブルックスの町全体をステージとして、おじさん宅以外にも忍び込める家や施設が多数用意されていた。


シリーズ最新作となる『Hello Neighbor 3』でも舞台となるのはレイヴン・ブルックス。しかし本作での町は半ば廃墟と化しているそうで、主人公はこの町と縁もゆかりもないよそ者だ。一方で町の住人はそれぞれ繋がりをもち、ひとりひとりの欲求や目標がリアルタイムでシミュレートされるという。

そのため本作では、プレイヤーの行動による影響は町全体に影響を及ぼすシステムが特徴となるようだ。またゲームの目標を達成するためにはさまざまな方法があるそうで、どのような決断をとっても攻略上の間違いとならないこともアピールされている。プレイヤーが思い思いの方法で攻略できるゲームとなるのだろう。


本作を手がけるのはNikita Kolesnikov氏およびtinyBuildと表記されている。Nikita氏は、Dynamic Pixelsにて『Hello Neighbor』シリーズにて、ゲームデザイナーやクリエイティブディレクターとして携わってきた人物だ。Dynamic Pixelsは『Hello Neighbor』シリーズのIPを2020年にtinyBuildに売却しており、Nikita氏を含む同シリーズの開発スタッフはtinyBuild傘下に設立されたEerie Guest Studiosに移籍していた。『Hello Neighbor 3』についても同スタジオが手がけるのだろう。

ちなみにtinyBuildおよびNikita氏は、以前新作として『RBO』を発表していた。『Hello Neighbor』と世界観を共通するオンライン対戦ゲームであり、家を舞台に泥棒側と家を守る防衛側とで戦いを繰り広げるゲームとして構想。今年2月にはプレイテストも実施されていた(関連記事)。

一方で今回Nikita氏は、『RBO』の開発が中止されたことも示している。当初オンライン対戦ゲームとして開発されていた『RBO』ながら、途中でプレイヤー同士でいがみ合うことのない協力プレイゲームとして作り直されていたという。しかしこれも開発が進むにつれて、適切な開発期間では完成させられないと判断されていたとのこと。またかねてより(tinyBuildの)経験豊かなオンラインゲーム開発スタッフよりやめておいた方がいいといったアドバイスも受けていたこともあり、『RBO』の開発は断念されたそうだ。


結果として新作はシングルプレイゲームにすることが決定されたそうで、『Hello Neighbor 3』として開発されることが発表された格好だ。以前『RBO』として公開されていたSteamストアページも、現在は『Hello Neighbor 3』に置き換わっている。ちなみにそうした経緯はNikita氏によるモキュメンタリー風動画「Hello Neighbor 3 – Devlog 1」にて語られており、今後も動画にて開発の進捗が明かされていくかもしれない。人気の『Hello Neighbor』シリーズのナンバリング新作の登場を楽しみにしておこう。

『Hello Neighbor 3』は現在開発中。Steamストアページが公開されている。