株式会社バンダイナムコホールディングス(以下、バンダイナムコHD)は10月23日、2025年度3月期通期の連結業績予想数値を修正したこと発表した。主に2025年度3月期第2四半期における連結業績が、予想に対し大きく伸長したことがその理由として挙げられている。
今回の発表によれば、デジタル事業およびトイホビー事業の業績が利益率の高い商品・サービスのヒットなどにより大きく伸長する見込みとのこと。そのほかすべての事業において好調に推移、前年同期比で増収増益となる見込みであることが報告されている。
予測の情報修正の理由として、デジタル事業においては、『エルデンリング』の大型DLCとなる「SHADOW OF THE ELDTREE」の世界的なヒットに加え、本体となる『エルデンリング』のリピート販売も好調に推移したことが挙げられている。またネットワークコンテンツにおいて、主要アプリタイトルに加えて5月8日に配信された『学園アイドルマスター』が好調なスタートを切ったこともその理由の一つとなっているという。
これらを受けて2025年度3月期第2四半期における連結業績予測数値は、8月8日に公表した予想数値を大きく上回る着地となる見通しであるという。総売上高の予測は前回予測数値から550億円を増額し、9.9%増となる6100億円に上方修正。営業利益は前回予測から36%増の1120億円となる見込み。あわせて2025年度3月期通期における業績予想数値の売上高についても、前回予測値から700億円を増額し6.5%増となる1兆1500億円に上方修正。営業利益は前回予測より39%増の1600億円となることが予測されている。
今回の発表でも述べられている通り、今回の業績予想修正には『エルデンリング』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」の好調が影響しているという。同作は6月27日に発売され、わずか3日間で世界累計売上500万本を突破する絶好調のスタートを切ったことが発表されていた(関連記事)。バンダイナムコHDにとっても当初の予測を上回る大ヒットとなったかたちのようだ。
また『アイドルマスター』シリーズの完全新作タイトル『学園アイドルマスター』もリリース当初から大きく話題を呼び、グループの連結業績予想の上方修正に貢献する好調を見せているようだ。今後もバンダイナムコHDはIP軸戦略を核に、事業を横断、連携し取り組みを強化していくという。