“重力操作”弓パズル『He Who Watches』、Steamで「非常に好評」の好発進。壁も天井も歩き放題、『FEZ』などの影響受ける新たなひらめきゲーム

Draknek and Friendsは9月3日、Bobby Vanden氏が手がける『He Who Watches』を配信開始した。

Googleでお気に入り登録

パブリッシャーのDraknek and Friendsは9月3日、Bobby Vanden氏が手がける『He Who Watches』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam/itch.io)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作は重力操作を軸とする一風変わったパズル設計が支持され、Steamユーザーレビューでは「非常に好評」ステータスを獲得している。

『He Who Watches』は、空間認知と視点の切り替えを題材とする一人称視点のパズルゲームだ。舞台となるのは、数々のパズルと秘密が隠された古代の迷宮。迷宮の中心には“神”が囚われており、床だけでなく壁や天井まで足場として利用しながら、奥へと進んでいく。

本作で頼りとなるのは、弓と一本の魔法の矢だ。ただし、弓は敵を倒すための武器ではなく、周囲の環境を操るための道具となる。矢を使ってブロックを動かしたり、スイッチを作動させたりできるほか、矢と自身をつなぐ魔法の鎖を利用し、離れた足場へ移動することも可能だ。

本作の大きな特徴となるのが、重力の“方向”を切り替えられること。床だけでなく壁や天井にも立つことができ、重力の向きが変われば足場はもちろん、ブロックが動く方向や周囲との位置関係も変化する。弓でブロックを動かし、重力を切り替えて別の方向へ移動させるなど、複数の仕掛けを連鎖させながら進路を作り出していく。

収録されているパズルは100種類以上。それぞれ異なるアイデアをもとに設計されており、先へ進むにつれて、それまでに学んだ仕組みを組み合わせた問題も登場する。また、行き詰まった際にはヒントシステムを利用可能で、想定プレイ時間は10~15時間となっている。

迷宮には本筋のパズルだけでなく、秘密の通路や隠された仕組み、謎めいた記号なども散りばめられている。こうした謎解きについては、『FEZ』『ANIMAL WELL』『TUNIC』から影響を受けたことが明かされており、目の前の問題を解くだけでなく、迷宮そのものを観察して隠された手がかりを探す遊びも用意されている。

『He Who Watches』は配信後から着実に評価を集め、本稿執筆時点でSteamユーザーレビュー64件中95%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。本作は、重力の向きとブロックの位置関係を読み解き、限られた仕組みを組み合わせながら解法を探していくパズル設計が持ち味だ。オブジェクト同士がどう作用するのかを見抜き、解法の核となるアイデアに気づけば一気に突破口が開ける、ひらめき重視のパズルゲームとなっている。また、メインのパズルとは別に用意された秘密や、迷宮に仕込まれた謎解きを楽しんでいるプレイヤーもいるようだ。

一方で、パズルの難度については、特に後半になるほど手強くなるとの意見も寄せられている。Vanden氏もそうした反応は把握しており、9月5日にはアップデートを実施。「Carry」はより素直な解法となるよう調整され、「Chamber of Duality」では高難度の「Release」がボーナスエリアへ移された。また、「Chamber of Duality」と「Chamber of Transport」では、先へ進むために必要なクリアステージ数がそれぞれひとつ減らされるなど、プレイヤーが行き詰まりやすい箇所を中心に手が加えられている。

『He Who Watches』の開発を手がけるBobby Vanden氏は、アメリカを拠点とする個人デベロッパーだ。本作ではゲームデザイン、プログラム、アートを担当し、音楽は作曲家のAndré Frauenstein氏が手がけている。Vanden氏は、開発の舞台裏を紹介する動画も公開しており、プレイテストでは各パズルについて、挑戦した人数やクリアした人数、成功率、平均/中央値の所要時間、ヒントの使用数などを記録。大量のパズルを表計算上で一覧化することで、序盤の導線や難度を調整してきたという。また、本作は約4年にわたって制作されてきた作品だという。

100種類以上のパズルだけでなく、その周囲にも秘密を散りばめた『He Who Watches』。床・壁・天井という区別までひっくり返す独特の重力パズルが、今後どのように評価を広げていくか注目したい。

『He Who Watches』はPC(Steam/itch.io)向けに配信中。Steamではリリース記念セールとして、9月17日までは定価から15%オフとなる税込2125円で購入できる。ゲーム内は日本語表示に対応している。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Googleでお気に入り登録
Junya Shimizu
Junya Shimizu

ローグライクが大好きです。映画や海外ドラマも好きなので、常に時間に追われています。

記事本文: 326