“35年ローン新米ママ”のマンション政治シム『ルール オブ レジデンス』発表。念願の新居はまさかの「独裁マンション」、暮らしを守る理事会サバイバル

株式会社トイジアムは9月7日、『RULES OF RESIDENCE(ルール オブ レジデンス)』を発表した。

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株式会社トイジアムは9月7日、『RULES OF RESIDENCE(ルール オブ レジデンス)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2027年配信予定。また、9月17日から21日まで開催される「東京ゲームショウ2026」への出展も決定しており、会場では本作に加え、同社の過去作『Gift』も試遊できる。

『ルール オブ レジデンス』は、マンション運営政治シミュレーションゲームだ。本作の主人公は、家族三人で暮らす新米ママ。35年ローンを組んで念願の新居を手に入れたものの、そこは「理事長」による圧政が敷かれた“独裁マンション”だった。そんななか、主人公は奇しくもマンションを運営する「理事」のひとりに選出される。理事会の一員として住民たちと関わり、ときには彼らをルールで縛り、ときには既存のルールそのものを変えながら、マンションの行く末を決めていくのだ。

本作はTRPG的な遊び心地をベースとしており、週単位のターン制で進行する。1ターンは1週間で、理事である主人公が自ら行動できるのは週に一手のみ。一方、マンションでは次々と問題が持ち上がり、主人公ひとりですべてに対応することはできないという。そこで、住民・情報・資金といった限られたリソースを各課題へ振り分け、住民たちの協力も得ながら対処していく。月末には理事会も開かれるため、何を優先し、何を後回しにするのかを見極めながらマンションを運営していくことになるようだ。

各課題では、ダイスによる成否判定も発生する。住民にはそれぞれ能力と“やる気”が設定されており、誰を担当させるかによって結果も左右されるという。公開されたゲーム画面では、住民へ課題を割り当てたうえで、複数のダイスを振って成否を判定する様子が確認できる。住民の能力ややる気を踏まえながら、限られた人員をどの課題へ割り当てるかを判断していくのだろう。

そうしたマンション運営と並んで、本作の軸となるのが「支配」と「解放」だ。理事会がもつ権限は強大で、嫌いな住民を鞭打つ、私的な理由で金を集めるといった横暴な振る舞いすら許されるという。権力を利用すれば強引に物事を進められる一方、その行使は住民からの不満にもつながる。ゲーム画面では「解放」と「支配」が天秤として表示されており、プレイヤーの選択によって両者のバランスが変化する仕組みもうかがえる。

もちろん、理事会による支配に加担するのではなく、住民とともに現在の体制を変えていくこともできる。マンションに存在するルールをひとつずつ見直し、暮らしを変えながら住民の協力を得ていくのだ。ゲーム画面では、「夜間の非常階段の利用に関するルール」を理事会で定めるという目標が示されているほか、防犯カメラの映像を確認するため、小宮という人物に協力を依頼する場面も確認できる。

ただし、理事となった主人公にも限界がある。住民から寄せられる期待や理不尽な要求は心理的な負担として積み重なり、精神が限界を迎えればゲームオーバーとなる。一方で、疲弊した心を支えてくれるのもまた周囲の人々だという。住民はマンション運営を助ける存在であると同時に、主人公自身の精神状態にも関わってくるわけだ。

さらに、マンションでは政治や住民トラブルにとどまらない、不穏な出来事も起こるという。ゲーム画面では、暗い非常階段を調べている最中、寝間着姿の人物がゆっくりと階段を降りてくる場面が描かれている。別の場面では、理事長らしき人物が「当マンションの秩序を乱す行為、断じて看過はできん」と威圧する様子も確認できる。日々の運営を進めるなかで、マンションに漂う不穏な空気や謎にも向き合うことになるのだろう。

こうした日々の判断は、住民との関係やマンションの環境を変え、やがて複数の結末へとつながっていくとのこと。理事会の権力を利用して支配を強めるのか、住民と手を組んでルールを書き換えていくのか。その選択の積み重ねによって、本作の物語と結末が形作られていく。

『ルール オブ レジデンス』の開発を手がけるのは、東京に拠点を置く株式会社トイジアムだ。2019年に設立され、これまで『Gift』や『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』『夏目友人帳 ~葉月の記~』などの開発に携わってきた。また、社員それぞれの「おもしろい」を形にする社内インディーレーベル「トイジアムラボ」も展開しており、2025年には『SKY THE SCRAPER (スカイ・ザ・スクレーパー)』を送り出している。

本作のディレクターを務めるのは、上述した『スカイ・ザ・スクレーパー』を手がけた古淵寮氏だ。古淵氏によると、本作は現代社会の歪みにスポットを当てた作品であり、「多様な人々が同じ共同体でどう生きるか」をテーマにしているという。『スカイ・ザ・スクレーパー』でも描いてきたというリアルな人間の生き様を、本作でも表現していく方針とのこと。開発はまだ初期段階にあり、今後もプレイできる機会を設け、フィードバックを得ながら品質を高めていきたい考えを示している。

そんな『ルール オブ レジデンス』は、9月17日から21日まで開催される「東京ゲームショウ2026」に出展予定だ。一般展示エリアとインディーゲームコーナーの2か所に出展し、会場では本作および同社の過去作『Gift』を試遊できるとのこと。一般展示エリアでは、マンションのエントランスや管理人室をイメージした内装に加え、エレベーターや監視カメラ、掲示板、郵便受けなども再現。来場者が「自分のマンションで実際にあった理不尽なルール」を付箋に書いて投稿できる企画も用意されるという。

そのほか、会場では、クリアファイル、マグネット、アクリルキーホルダーのオリジナルノベルティも配布予定。配布条件はそれぞれ異なり、いずれもなくなり次第終了となるようだ。独裁マンションを舞台に、限られた一手で住民を動かし、ルールそのものまで書き換えていく本作。どこまで理不尽な共同体が待ち受けているのか、今後の情報に注目したい。

『RULES OF RESIDENCE』はPC(Steam)向けに2027年発売予定。

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Junya Shimizu
Junya Shimizu

ローグライクが大好きです。映画や海外ドラマも好きなので、常に時間に追われています。

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