なんとWikipedia公式の「デジタルカードゲーム」発表、無料公開。ターザンからインド大統領まで、Wikipediaの記事をなんでもカード化

ウィキメディア財団は9月1日、トレーディングカードゲーム『World of Wikipedia』を公開した。Web上で無料でプレイできる。

Googleでお気に入り登録

ウィキメディア財団は9月1日、トレーディングカードゲーム『World of Wikipedia』を公開した。Web上で無料でプレイできる。本作ではプレイヤーはカード化された「Wikipediaの記事」を収集していく。プレイに登録は不要だが、取得したカードはサインインすることでアカウントに保存することができる。

ウィキメディア財団はインターネット百科事典Wikipediaを運営する組織だ。海外メディアTheGamerによると、『World of Wikipedia』はWikipediaをZ世代に普及させることを目的に、財団の「Future Audiences」チームによって制作されたという。

本作では、プレイヤーは11のカテゴリー(映画、テレビ、音楽、ビデオゲーム、エンターテイメント、スポーツ、人物と文化、メディア、地球、歴史と社会、物理科学)から1つを選び、クイズに挑戦。Wikipediaの記事をもとにした10枚のカードを受け取り、そのカードが本当に実在する記事なのか、1枚ずつ「Fake」と「Fact」にわけて分類していく。正解するとカードを手に入れることができるが、3回間違えるとゲームオーバーとなる。

筆者がプレイしてみた所、「Fake」カードにも、もっともらしいことが書かれているうえ、「Fact」カードもWikipediaのあらゆる記事からカード化されているため、知らないものが多く、判別するのは意外と困難だ。ちなみに、カードにはそれぞれリアリティがあるようで、アクセス数が高い記事のカードほど高レアリティの仕様になるようだ。高レアにはホイル演出が付与されている。

筆者は著名なところでは、「ターザン」と「アンドリュー・ジョンソン」、それから「福岡」などを手に入れることができた。ほかには「テング」や「インド大統領」、「クリストファー・コロンブスの航海」など、一般的なカードゲームでは絶対に名づけられないであろうカードを大量に確認できた。

手に入れたカードは「View collection」から確認することができる。カードはジャンルごとにバインダーに収められており、拡大して眺めることも可能。裏面も用意されており、記事のアクセス数や貢献者数、出典の数など、Wikipediaらしい項目を確認することができる。また、カードから記事ページに直接移動できるほか、PNGとしてカードの画像をダウンロードすることも可能だ。

ただし、一部カテゴリーではうまくゲームが作動していないようで、残念ながらゲームカテゴリーでは、現状配られるカードがすべて「Fake」となっており、ゲーム関連のカードを手に入れることはできなかった。本作はクイズに挑戦するだけのゲームプレイで、トレーディングカードゲームとして本格的とはいえないものの、知っている作品のカードを手に入れたり、知らない人物のWikipediaを見に行ったりするのは、辞書を乱読するような知的な面白味があった。気付いたらWikipediaを熟読して時間を溶かしてしまうようなユーザーには、楽しい出会いの場となるかもしれない。

『Wikipedia Gacha』

ちなみに、Wikipediaを題材にしたゲームとしては、今年2月に『Wikipedia Gacha』が公開され話題を呼んでいた。『Wikipedia Gacha』では、毎日配布されるカードパックを開封、Wikipediaの記事から作成されたカードを引き当てる。カードにはそれぞれ「ATK(攻撃力)」と「DEF(防御力)」が用意されており、獲得したカードを使ってレイドボスに挑むのだ。なお、カードには「記事品質スコア(Q-Score)」から算出されたレアリティがあり、注目度の高い記事ほど高レアリティが得られる仕組みとなっている。

同作はリリース以来、「記事」を引き当て戦わせるというユーモアあるゲームプレイが好評を博し、国内外で多くのプレイヤーを獲得していた。なお、『Wikipedia Gacha』は個人開発者のharusugi氏が開発しており、ウィキメディア財団非公式のゲームとなる。それに触発されてかどうかは不明ながら、この度はついにウィキメディア財団から『World of Wikipedia』として、公式のトレーディングカードゲームが発表された格好だ。本家と元祖、ルールの異なるそれぞれのゲームからWikipediaに触れてみるのも一興かもしれない。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Googleでお気に入り登録
Kousetsu Taguchi
Kousetsu Taguchi

レトロゲームショップに入ると真っ先にセガサターンのコーナーを確認するタイプです。

記事本文: 184