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Twitch、「配信コンテンツをAmazonのAIに学習させる設定」を巡り訴訟を提起される。ちゃんと通知せず勝手にオン、不当に利益を得たとして
TwitchコンテンツクリエイターのWarren Pandiscia氏は、TwitchおよびAmazonに向けた訴状を提出した。先日発表された「生成AIのトレーニング」に関連する訴訟となっている。

TwitchコンテンツクリエイターのWarren Pandiscia氏は現地時間8月20日、カリフォルニア州北部地区地方裁判所に向け、TwitchおよびTwitchの親会社Amazonに対する訴訟について、訴状を提出した。先日実装された「生成AIのトレーニング」に関する項目を巡った訴訟となっている。
配信プラットフォームであるTwitchでは8月13日、ユーザー設定の「セキュリティとプライバシー」タブ内に「生成AIのトレーニング」という新たな項目が設けられた。これはユーザーのチャンネルのコンテンツが、Twitch社の親会社であるAmazonの、生成AIコンテンツモデルのトレーニングに使用されることを許可するかどうかを指定できる設定項目となっている(関連記事)。

ここでAmazonが開発する生成AIコンテンツモデルは、テキストや画像などのコンテンツを作成・合成するAIツールだという。Twitchで当該項目を許可すると、コンテンツが学習データとして、将来の生成AIモデルの改善に使用される場合があるそうだ。このほか学習データは、音声データのテキストへの変換モデルの精度向上に役立てられるとも説明。Twitchのキャプション品質の向上や、Amazonのサービス全体におけるキャプションの改善にも活用されると説明している。
この設定はオフにすることで、チャンネルのコンテンツが生成AIの学習データにされることを拒否できる。一方でこの設定はデフォルトの設定がオンとなっていた。つまりユーザー側でオプトアウトしなければ、自身のチャンネルコンテンツがAmazonの生成AIトレーニングに用いられることとなる。生成AIに対しては、学習データの権利関係を巡る懸念も根強く、各国では現在も法制度やルールの整備が進められている状況下で、こうしたTwitch側の対応は一部ユーザーより批判を受けていた。

そして今回、TwitchコンテンツクリエイターであるWarren Pandiscia氏が原告となり、TwitchおよびAmazonを提訴する訴状を提出した(PDF)。訴状では、TwitchおよびAmazonは、十分な通知・同意なしにAmazonの生成AIの学習・開発・商用化に利用したと主張。当時のTwitchの「プライバシーに関する通知」などで示されていた範囲を超えてコンテンツを利用していたとしている。またいわゆる“信義則”に違反し、ユーザーのコンテンツを用い不当に利益を得たと指摘している。Pandiscia氏はそうした理由から、集団訴訟を認定し、自身を代表者へと選任すること、違法行為であったと宣言すること、そしてクリエイターへの利益の返還、訴訟関連費用の補償および損害賠償をおこなうことなどを請求している。
なおTwitch社のChief Product Officer(最高製品責任者)を務めるMike Minton氏は当該オプションについて、デフォルトではオフである「オプトイン」方式では誰も利用を許可しないため、オプトアウト方式にしたと説明していた。コミュニティからの反発もある程度は予想していたようで、裁判所やTwitch側の対応には注目が寄せられる。特にInjunctive relief(差止条項)、つまりTwitch/Amazonによるコンテンツ利用を辞めるようにも請求されており、今後訴訟が進展していくことで、「生成AIのトレーニング」の項目そのものがどうなっていくのかも注目されるところだ。
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