『ポケモンSV』DLC番外編クリアで「学校最強大会の金策」がさらに難しく。ニンフィアに牙をむかれ対策を練るトレーナーたち

 

任天堂は1月11日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、ポケモンSV)の大型DLC「ゼロの秘宝」の番外編を配信開始した。番外編は短めのボリュームながらも「後編・藍の円盤」のその後が語られている。そんな中、DLC番外編クリア後には、今まで利用されてきた学校最強大会による「金策」がさらに難しくなることが報告されている。なお本稿では番外編クリア後の学校最強大会について言及しているため留意されたい。


『ポケモンSV』本編ではクリア後に、学校最強大会と呼ばれる、勝ち抜きで4人の相手と戦うコンテンツが存在。初回のみ既定の対戦相手と戦うものの、2回目以降はランダム。さまざまな相手と戦うことになる。クリア後コンテンツだけあって相手の手持ちポケモンのレベルは高いものの、バトル後の賞金も多い。賞金が倍増するもちものである「おまもりこばん」を持たせれば、1周で約13万円を稼ぐことが可能だ。

これまで学校最強大会では複数の周回方法が考案されていた。DLC「後編・藍の円盤」発売前には、特性がフェアリースキンのニンフィアを用いることでフェアリータイプの技となった「ハイパーボイス」を連発する、という手法が金策において主流であった(関連記事)。

しかしDLC「後編・藍の円盤」のクリア後には、学校最強大会の対戦相手が強化されることになった。ニンフィアとタイプ相性の悪いポケモンは一撃で倒せなくなるなど安定性に欠ける手法となり、代わりにディアルガやホワイトキュレムなどを採用する代案が考案されていた(関連記事)。


そんな学校最強大会での金策が番外編クリアによりさらに難しくなることが話題となっている。DLC番外編クリア後にはネモ、ペパー、ボタンの手持ちポケモンのレベルが強化。全ポケモンのレベルが80代に到達しており、特にネモに関しては手持ちポケモンの変更もおこなわれる。

ネモの手持ちにおいて変更された一匹であるジャラランガは、特性が「ぼうおん」となっており、ニンフィアのハイパーボイスで金策していた場合、無効化されてしまう。また番外編登場前に主流とされていたホワイトキュレムを採用する方法についても、ボタンの手持ちのニンフィアに阻まれうるかたちとなった。ニンフィアのレベルが85となり、ホワイトキュレムのれいとうビームでは一撃で倒せなくなり、安定しなくなってしまった。これまでプレイヤー側の頼れる相棒として酷使されていたニンフィアが、今度は脅威として立ちはだかるような格好だ。

番外編をクリアすると金策が難しくなる状況ながら、早くも対策が検討されている様子だ。たとえば、ホワイトキュレムの持ち物を変える手法が効果的ではないかと注目されている。番外編配信前まではこだわりメガネを持たせ、防御と特攻、素早さに努力値を振って調整されたホワイトキュレムが使われていた。一方で番外編クリア後にはこだわりメガネをメトロノームに持ち替え、さらに努力値を微調整する方法がさっそく報告されている(ポケモン徹底攻略)。

メトロノームでは、同じ技を出すたびに威力が20%ずつ増えていくとされる。そして学校最強大会では、一回の試合で4回以上同じ技を打つことになる。そのため倍率が1.5倍に固定されるこだわりメガネより、メトロノームを採用した方が高威力で技を出し続けられるわけだ。


また、そもそも金策は学校最強大会でなくても効率がいい、とする見方もある。というのも、「後編・藍の円盤」では「どうぐプリンター」という要素が追加。ブルーベリーポイント(BP)とポケモンのおとしものを消費することで換金アイテムが入手できる。ほかにもポケモンに持たせるどうぐや基礎ポイント(努力値)を増やす道具、さらには入手の難しい種類のモンスターボールも獲得できる。つまり購入したいアイテムはどうぐプリンターを使って入手可能で、副次的に金策も可能なわけだ。

とはいえ、BPを多く稼ぐにはブルレクミッションをクリアする必要がある。またBPはマルチプレイで集めるのも効率がいいとされているが、そうした稼ぎはソロで気楽にプレイしたいプレイヤーもいるだろう。その点学校最強大会は金策用のポケモンが準備できれば、ひたすら同じ技を打ち、決定ボタンを押し続けるだけで周回可能という手軽さも魅力といえる。そうした需要もあってか、番外編クリアによりさらに難化する学校最強大会への対策がさっそく練られているようだ。

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』および大型DLC「ゼロの秘宝」は、Nintendo Switch向けに発売中。『スカーレット』『バイオレット』に向けてそれぞれDLC「ゼロの秘宝」が発売されており、「前編・碧の仮面」と「後編・藍の円盤」、そして番外編が配信中だ。

【UPDATE 2024/1/19 23:20】
入手の難しい種類のモンスターボールについて「オシャボ」と誤って説明していた点を修正