『ポケモンSV』DLC後編「藍の円盤」クリア後は“ニンフィア金策”が困難化。次なる金策方法を探るトレーナーたち

 

任天堂は12月14日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、ポケモンSV)の大型DLC「ゼロの秘宝」の「後編・藍の円盤」を配信開始した。「後編・藍の円盤」では、本編および「前編・碧の仮面」の続きとなる物語や、新たなポケモンの参戦など、さまざまな要素が追加された。そんな中、DLC後編のクリア後にはこれまでトレーナーたちに親しまれていたニンフィアによる金策が難しくなることが報告されている。


これまで『ポケモンSV』では“ニンフィア金策”とされる金策が親しまれていた。『ポケモンSV』の本編クリア後、さらにゲームを進めることで利用できる金策方法である。その方法はニンフィアを用いて「学校最強大会」をひたすらクリアするというもの。使用するポケモンは、イーブイの進化系であるニンフィアのみ。夢特性(隠れ特性)であるフェアリースキンのニンフィアは、ノーマルタイプ技がタイプ一致のフェアリータイプ技となり、ダメージも増強して放つことが可能。そのためハイパーボイスを連発するだけで学校最強大会を攻略できるため、容易に周回が可能であった。

また火力アップアイテムなどを持たせずに相手のポケモンを倒すことが可能。トレーナー戦の獲得賞金を2倍にするおまもりこばんを持たせやすいことも、金策方法として好まれている理由のひとつである(関連記事)。

そんなニンフィア金策に、「後編・藍の円盤」の登場である変化が訪れた。それは、学校最強大会の相手の強化だ。これまでの対戦相手のポケモンは、レベル60代が中心で、高くてもネモが使用するレベル70代前半にとどまっていた。しかし「後編・藍の円盤」をクリアすることで、各トレーナーが繰り出すポケモンたちが強化されるのだ。強化後のポケモンたちはレベル80代となり、おまもりこばんを持ったニンフィアではタイプ相性の悪い相手を一撃で倒せないなど安定性に欠ける方法となってしまった。


これまでのようにニンフィアのみで学校最強大会を安定して勝利するだけならば、おまもりこばんの代わりに別のアイテムを持たせることで可能だろう。しかし、獲得金額を維持するためにはおまもりこばんを持たせた別のポケモンを繰り出すといったひと手間も加わることになる。なお「後編・藍の円盤」をクリアしない限りは、トレーナーの強化はおこなわれない。もし、お財布が心もとないという人は「後編・藍の円盤」クリア前にスムーズにニンフィア金策を済ませておくといいだろう。

一方で、SNS上には新たな金策方法を考えるプレイヤーが出現。本稿執筆時点では、伝説のポケモンであるディアルガが、次なる金策を担うのでは、と考えられている。ただし学校最強大会では、対戦相手として現れるトレーナーがランダムとなっており、組み合わせによっては従来のニンフィア金策よりも効率性が落ちる場合もあるという。今後、強化後の学校最強大会により最適なポケモンが発見されるかどうかも注目されるところだ。

なお、ディアルガは『ポケットモンスター スカーレット』向けに、12月22日8時59分まで開催中のイベントテラレイドバトルで出現中のため、新たな金策方法を求める人はゲットしておくのもいいだろう。ちなみに『ポケットモンスター バイオレット』向けにはパルキアが出現しており、オンラインではそれぞれのプレイヤーが始めたテラレイドバトルに参加することも可能だ。


そのほか新たな金策として、「後編・藍の円盤」の舞台となるブルーベリー学園で使用できるどうぐプリンターを使う方法も発案されている。どうぐプリンターは、ポケモンのおとしものと、ブルーベリー学園のブルレクをクリアすることで手に入るBPを使って、ランダムでアイテムに変換できる装置だ。筆者がゲーム内で確認した限り、どうぐプリンターからは、きんのおうかんといったポケモン育成にありがたいアイテムや、特殊なモンスターボールが獲得可能。さらに、きんのたまをはじめとした換金アイテムに変化することもあった。いらないおとしものから有用なアイテムを狙うついでにおこなえる新たな金策といえそうだ。

ちなみに、ニンフィアは強化後の学校最強大会での金策こそ難しくなったものの、フェアリータイプが有効な相手とのレイドバトルなどまだまだ活躍の場はある。先述したディアルガのイベントテラレイドバトルにおいても頼れる存在となってくれるだろう。頼れるポケモンゆえに、喉を休める機会は当分訪れそうにないかもしれない。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』および大型DLC「ゼロの秘宝」は、Nintendo Switch向けに発売中。『スカーレット』『バイオレット』に向けてそれぞれDLC「ゼロの秘宝」が発売されており、「前編・碧の仮面」と「後編・藍の円盤」が配信中だ。