カメラ頭とトイレ胴体の対戦型FPS、Steamに突如登場。カメラの軍隊、目からレーザーとやりたい放題

 

海外デベロッパーのNicki_ArtおよびAJ_Dev は8月22日、『Skibidi Toilet Skibidi Boom』を発表、Steamストアページを公開した。カメラの頭をもつ人間と、トイレの胴体から頭を生やした人間が対戦するFPSだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。


『Skibidi Toilet Skibidi Boom』はマルチプレイヤーFPSだ。プレイヤーはカメラ人間(Cameraheads)派閥と胴体トイレ男(Skibidi Toilets)派閥に分かれ戦闘することになる。Cameraheads派閥はSkibidi Toiletsから地球を守るため、銃火器を使って戦いに参加する。Skibidi Toilets派閥は変な踊りを披露しつつ、ユニークな武器で敵を制圧する、とのことだ。

実際にどういった武装が存在するかなどゲームプレイの詳細は明かされていないが、豪快かつ突拍子もない戦闘面が期待されるところだ。ところで、このCameraheadとSkidibi Toiletには“元ネタ”が存在する。


「Skibidi Toilet」は、今年2月よりYouTube投稿者のDaFuq!?Boom!!氏によって投稿されているCGアニメーションシリーズだ。それぞれの動画は1分前後の短いアニメーションだが、8月22日現在、再生リストには100本の動画を数える超大作となっている。それぞれの動画の再生数は総じて数千万回を超えており、1億回の大台を踏んでいるものもある。Wikiなどのファンサイトも充実しており、海外では人気のネットミームとなっているようだ。なお、動画ではしばしば驚かせる演出があるので、視聴するときには注意されたい。


「Skibidi Toilet」の初期の多くの動画は、軽妙なBGMにあわせトイレを覗き込む様子が描かれる。便器の中から突如として男性の頭が現れ、伸縮自在な首を柔軟に動かしながら曲のメロディーを歌いはじめ、歌い終わると同時に頭がこちらに飛び込んでくるといった内容だ。

トイレ型クリーチャーSkibidi Toiletについては、動画が進むごとにストーリーが進んでいく。動画内にはキャプションやセリフらしいセリフはないが、見ているだけでおおよその流れはわかるようになっている。Skibidi Toiletは歌を聞かせることで仲間を増やそうとしているらしく、どうやらCameraheadはそれを阻止しようとして戦っている敵対勢力のようだ。

全体的にシリーズの動画は不気味な雰囲気だが、便器の中に流されていくSkibidi Toiletや、踊りながら囮になるCameraheadなど、シュールなシーンも目立つ。そうした描写のほか、荒唐無稽さのうえで成り立っているストーリーやSkibidi Toiletの豊かすぎる表情などの強烈な個性が、人気の要因となっているのだろう。


『Skibidi Toilet Skibidi Boom』は、そんな動画シリーズを題材としているようだ。Steamストアページのスクリーンショットでは、カメラ頭の人間たちが銃を持ってSkidibi Toiletを制圧する様子や、Skibidi Toiletが目からビームを撃つ姿を確認できる。そうした状況は本家の動画シリーズでも描かれており、『Skibidi Toilet Skibidi Boom』で実装される動きや攻撃には“原作再現”の要素も盛り込まれるのかもしれない。

本作を手がけるデベロッパーのNicki_Art、AJ_Devは、今年7月に『Backrooms Cycle』というゲームをSteamでリリースしている。黄色い壁の部屋などが迷路のように広がっており、部屋内を探索しつつ、遭遇した敵を倒すというサバイバルFPSだ。こちらも、海外発のネットミーム「The Backrooms」を題材としている。海外で有名なネットミームをゲーム化する方針があるのかもしれない。

『Backrooms Cycle』


『Skibidi Toilet Skibidi Boom』は一見狂気に満ちた謎のFPSゲームながら、元となったシリーズも存在するわけだ。本家動画シリーズを視聴すると、演出やストーリーがしっかりと描写されており、なかなか癖になる内容だ。今のうちに「Skibidi Toilet」シリーズを視聴し、予習しておくのもいいかもしれない。なお本作開発元が「Skibidi Toilet」の制作者に許可を得ているかは不明である。

『Skibidi Toilet Skibidi Boom』はPC(Steam)向けに配信予定だ。


ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。