『ポケモンSV』大型アプデVer.1.2.0告知。不具合大量修正、“謎のモンスターボール埋まり現象”や“無表情バグ”なども修正へ

 

株式会社ポケモンは2月17日、『ポケモン スカーレット・バイオレット』更新データ(Ver.1.2.0)を告知。2月下旬に配信すると発表した。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、『ポケットモンスター』シリーズの最新作。ゲームフリークが開発を手がける。本作の最大の特徴は、オープンワールドを舞台に、境目なくシームレスに広がる街や大自然が楽しめること。広大なフィールドで新たな冒険が繰り広げられる。同作は、オープンワールド化によって生き生きとしたポケモンが描かれる。また学校などを題材にしたストーリーやキャラ描写などが高い評価を獲得した。


一方で、オープンワールド化に際しては不具合が大量に報告されており、UIの不便さも指摘されていた。Ver.1.2.0は、それらの課題に取り組むパッチになっているのだろう。内容を見ても、不具合の修正が中心となっている。対応優先度としては、日々開催されているテラレイドバトルの順位が高め。さまざまな問題が修正される。

そのほか、本作で発生していたヘンテコ現象も修正されるようだ。具体的には「モンスターボール/ポケモンが埋まっている問題」だ。特定のエリアや部屋で、モンスターボールやポケモンがなぜか埋まっているという奇妙な現象が多数報告されていた(関連記事)。こちらはVer.1.2.0で修正されるようだ。また、トレーナーたちの顔が無表情になるという不具合(関連記事)なども修正予定。またゲーム内で強制終了しやすい箇所についても問題対処するとのこと。対処に際して、一部の街やフィールドで表示されるポケモンや人物の表示数が減る場合があるとのこと。

機能としては、ボックスの操作性が改善されそうだ。強さを見る項目からさまざまな変更や調整ができるようになるなど、全体的に機能性が向上し、煩雑さは解消されることだろう。公式サイトからパッチノートを引用する:

■機能の調整

ボックスで行えることを一部追加します。
ボックスの「強さを見る」で、「ニックネーム・マーキング・もちもの・リボン」の変更や、技の並び替え、技の思い出し、技忘れ、わざマシンの使用をできるようにします。
「もちものモード」の際、Yボタンでもちものを入れ替えられるようにします。
「整理モード」「もちものモード」の際、ポケモンやどうぐを移動している状態で「いちらん」を選べるようにします。
「バトルチームモード」の際、表示しているバトルチームに登録しているポケモンは、ボックスで表示されるバトルチームアイコンの色が濃く変わるようにします。
メインメニューの画面でインターネットに接続した際、ポケポータルの画面で接続した際と同様に「お知らせ」画面を表示するようにします。

不具合の修正

テラレイドバトル
テラレイドバトルにて「じゃれつく」など特定の技を使用した際や、相手のテラスタルポケモンを特定の状態異常にしてダメージを与えた際に、相手のテラスタルポケモンのHPゲージの見た目が正しく変動せず、その後HPゲージが不自然に増減することがある不具合を修正します。
「さいきょうのあかし」をもったポケモンが出現する黒い結晶のテラレイドバトルにおいて、自分や味方のポケモンのHPが残っている表示であるにもかかわらず、一斉に「ひんし」になる場合がある不具合を修正します。
技の対象の選択画面で相手のテラスタルポケモンが特定の行動を行った際、一定時間操作ができなくなる不具合を修正します。
通信時のテラレイドバトルマッチング画面において、ホストと異なるポケモンが表示されると、エラーが発生する場合がある不具合を修正します。
テラレイドバトル検索画面からテラレイドバトルに参加した際、検索画面に表示されていたポケモンとは違ったポケモンのテラレイドバトルの募集に参加してしまう場合がある不具合を修正します。
特定の状況で、テラレイドバトルの結晶が一定期間発生しなくなる場合がある不具合を修正します。

バトル
ダブルバトルの際、ひんしになったポケモンに対する技のタイプ相性が技や対象の選択画面に表示され続けないようにします。
特性「イリュージョン」で他のポケモンに化けているゾロアークがテラスタルした場合、「相手を見る」画面でそのポケモンがゾロアークであることが分かってしまう不具合を修正します。
特性「イリュージョン」で他のポケモンに化けているゾロアークがテラスタルした場合、そのゾロアークに対して表示される技のタイプ相性がゾロアークのテラスタイプに対してではなく、化けているポケモンのタイプに対してのものとなってしまう不具合を修正します。
口の中にシャリタツがいるヘイラッシャが「いっちょうあがり」を使用した際、技が相手の「まもる」などにより無効になった場合も能力が上がってしまう不具合を修正します。
「みちづれ」を使用した際、次のターンにテラスタルすると自分のポケモンがひんしになっても「みちづれ」の効果が発動しない不具合を修正します。

その他
ゲームの強制終了が発生しやすい箇所の一部について、原因となっていた問題への対処を行います。この対処に伴い、一部の街やフィールドで表示されるポケモンや人物の表示数が減る場合があります。
パルデア図鑑に登録されない他の地方のポケモンを通信交換で入手した際、パルデア地方のポケモンの図鑑が登録されたように表示されてしまう不具合を修正します。
特定の行動をした際、ソフトの再起動を行うまで主人公の表情が変わらなくなる不具合を修正します。
ランクバトルのシーズン1終了時、シーズン結果集計期間の直後にランクバトルの画面に遷移したプレイヤーにおいて、ごほうびを受け取った後にエラーが発生し、以降ランクバトルに参加できなくなる不具合を修正します。
バトルチームが複数登録されている際、先頭ではないバトルチームでランクバトルのマスターボール級に勝利してもポケモンがマスターランクリボンをもらえない不具合を修正します。
自分が捕まえたポケモンが通信交換で他のプレイヤーから戻ってきたとき、プロフィールアプリの「レベル〇〇以下で 捕まえたポケモンが いうことをきく」という内容通りに言うことを聞いてくれるようにします。
ポケモン図鑑に登録済みのポケモンについて、色違いのポケモンや、自分と異なる言語で遊んでいるプレイヤーが捕まえたポケモンをマジカル交換で受け取った場合、ポケモン図鑑の表示が追加されない不具合を修正します。
一部のフィールドでモンスターボールなどの意図しないオブジェクトが表示される場合がある不具合を修正します。
メインストーリーの一部の街中でのバトルにおいて、通行人が表示されないようにします。
その他、いくつかの問題を修正予定です。

以上がパッチノートとなる。株式会社ポケモンは、以前より『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の不具合の多さを謝罪。指摘や意見を真摯に受け止めるとしていた。そのスタンスは変わらないようで、2月配信のアップデート以降も、改善への対応を進めていくとのことだ。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、Nintendo Switch向けに発売中だ。



※ The English version of this article is available here