Nintendo Directに興奮しすぎた“誰か”、アメリカの大学に「講義を中止しろ」とメール。警察が動員する大迷惑騒動に

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カリフォルニア州立大学フラートン校警察部は日本時間2月8日、同大学教授から「学生らしき人物から、漠然とした脅迫を受けたとの通報があった」と告知。警備の強化などを実施すると伝えていた。その原因となったのは、Nintendo Directに興奮しすぎた人物による大げさなメールだったようだ。Nintendo Everythingなどが伝えている。


Nintendo Directは任天堂が放送する、Nintendo Switch向けゲームタイトル情報の告知番組だ。同番組ではビッグタイトルの動向や、人気サービスの展開が告知されることもしばしば。たとえば、本日2月9日(アメリカ現地時間2月8日)放送された「Nintendo Direct 2023.2.9」では、Nintendo Switch Onlineにゲームボーイ/ゲームボーイアドバンス作品が追加されるといった告知や、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』新映像や新情報などが公開された(関連記事1関連記事2)。同イベントは、世界中のファンから注目される一大イベントなわけである。

そんな現地時間2月8日に、カリフォルニア州立大学フラートン校では、同校警察が警戒体制に入るような事態になっていた。脅迫を受けたとの大学教授からの報告をきっかけに、追加人員が警備強化にあたることになったからだ。そして、そのきっかけとなったのは、Nintendo Directに興奮しすぎた様子の、学生らしき人物からのメールだったとのこと。

カリフォルニア州立大学フラートン校警察部の発表によれば、現地時間2月7日の夜にとある大学教授が、「漠然とした脅迫メール」を受け取ったという。同校の学生が出したと見られるそのメールには、「明日、一生に一度の出来事がある」といった言葉や「人類のために明日の講義を中止すべきだ」といった要請が綴られていたという。2月8日にとんでもない何かが起きるから、講義をやめろというのだ。かなり物々しい主張であることから、教授が通報したのだろう。

しかし、後に「とんでもない何か」の正体がNintendo Directだったと判明する。同校警察では、数時間にわたって複数の捜査官を動員。脅迫メールに記載された講義中止を求めた日時が「Nintendo Direct 2.8.2023」の放送日時とピタり一致することを突き止めたのだ。さらに、その後上述の“脅迫者”は教授に追ってメールを送ったようで、「Nintendo Directを巡る悪い冗談だった」と白状したという。そうした経緯を同校警察も把握しつつ、「念のため」として2月8日には同校に追加の警備を配備し、構内などを警察犬チームが練り歩く事態にまで発展した。

どういう背景があったにせよ、教授に送られた講義中止要請メールの内容は脅迫である。その結果として、教授は(おそらく)恐怖し、捜査官による調査や追加警備まで実施され大迷惑がかかる事態となった。カリフォルニア州立大学フラートン校警察部は、脅迫は多くの人々に安全面での恐怖を与えるとコメント。キャンパスコミュニティの安全を守るために全力を尽くすとして、発表を締めている。また、“脅迫者”の身元や、結局講義に出たかどうかは筆者の観測範囲内では明らかにされていなかった。Nintendo Directに興奮しても、誰かや何かに迷惑をかけるのはやめておこう。最終的には任天堂に迷惑をかけ、Nintendo Directの運営に影響が出かねない。

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