リアルSteam電車シム『SimRail』ほんのり好評スタート。リアル表現追求、マルチプレイにも対応する新たな電車シム

 

Steamにて、1月14日より早期アクセス配信された『SimRail – The Railway Simulator』(以下、SimRail)が好評を博しているようだ。完全新作タイトルながら、同時接続ユーザー数およびSteamレビューにてほんのり好調なスタートを切っている。


『SimRail』は、電車シミュレーターだ。プレイヤーは車掌として電車を運転することになる。ポーランドなどを中心としたヨーロッパを舞台に、電車を操りつつ各地の駅をめぐっていく。安全な運転を心がけつつ、スケジュールを意識して進行。時に発生するトラブルにも対応するのだ。

ゲームエンジンとしてはUnityを採用。こだわられた運転挙動や地理データに基づいた環境生成など、リアルさを特色としている。風の表現や草木の描写など環境表現にもこだわりあり。天候もダイナミックに変化するほか、状況にあわせて乗客のアニメーションも変化するなど生き生きとした世界の構築がなされているという。


また電車内や駅ホームをうろつける点も本作の魅力。車内や駅の装飾はかなり細かく作られている。散歩がてらに、自分の運転する電車や親しみある駅のディテールの細かさを楽しむのも一興だ。また本作の最大の特徴は、電車シムでありながらマルチプレイに対応する点。形式としては、運転手と運行管理者に分かれて連携しスムーズな電車の運用を目指す。連絡手段も電車を通じて交信する、意欲的なマルチプレイ実装がなされている。


Steamではさまざまな電車シムがリリースされている中で、新たな電車シムとして早期アクセス配信をはたした本作。Steamの同時接続ユーザー数のピークとしては、1月13日に1914人を記録したのちこの週末にも1772人を記録(SteamDB)。人が多く集まっているというほどではないものの、完全新作としては上々の数字だろう。またSteamのユーザーレビューは1月16日時点で280件以上のレビューが寄せられ好評率は85%の「非常に好評」となっている。イタリア語やドイツ語、ロシア語など、英語や中国語以外の言語のレビューが多く見られ、ヨーロッパ圏で人気を博しているようである。

なお『SimRail』は、2021年に無料のプロローグ版がリリースされ、その後も何度かプレイテストが実施。ユーザーのフィードバックを参考にしながら開発されてきたため、評価が安定しているのだろう。早期アクセス期間中は、コンテンツが追加されていく。内容としては蒸気機関車やコントローラーのサポート、電車の入換対応、冬の天候表現などの追加が予定されているそうだ。早期アクセス期間は3か月~6か月とのことである。本作は日本語含めたアジア言語には一切対応していないため、今後の対応言語追加に期待したい。

『SimRail – The Railway Simulator』はSteamにて早期アクセス配信中だ。