NetEase Gamesが新国内スタジオGPTRACK50設立。『戦国BASARA』など手がけた小林裕幸氏が率いる

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NetEase Gamesは11月1日、日本の新ゲームスタジオGPTRACK50を設立したと発表した。同スタジオの代表取締役社長は小林裕幸氏が務めるとのことだ。


GPTRACK50は、NetEase Gamesの100%出資によるゲームソフトウェア開発会社になるという。主にコンシューマー向けソフト事業を中心にオリジナルIPの制作をおこない、世界に向けたメディアミックス展開を目指すとのこと。代表取締役社長は小林裕幸氏が務める。同氏はカプコンにて、『デビルメイクライ』『戦国BASARA』など人気シリーズのプロデューサーを担当してきた人物だ。特に『戦国BASARA』については、企画段階から携わり舞台やアニメなども監修。『バイオハザード』の映像作品にも関わっており、メディアミックスプロジェクトのプロデュースに定評がある。

GPTRACK50設立に際して、小林氏およびNetEase Gamesがコメントを寄せている:

小林裕幸氏:
良質なゲーム、良質な映像作品を作り出すためには、すでに日本や海外の多数のチームへの投資経験や共同開発を行っているNetEase Gamesは大変頼もしいパートナーであると考えております。私とスタッフの開発実績や価値観を理解し、独自性を保ったまま開発を支援してもらえることで、さらに強力なチームを作り上げ、世界中のユーザーに楽しんでいただくオリジナル作品を皆さんにお届けすることを目標と致します。

NetEase Games:
株式会社GPTRACK50は、世界中が注目するオリジナルIPを生み出すことを目標としています。オリジナルゲーム作品を生み出し、シリーズ化、映像化など幅広く展開して、作品を育て拡大していくことを目指します。社長の小林は『バイオハザード』の実写映画やCGアニメの制作にも関わったほか、さまざまなゲーム原作IPの実写映像化やアニメ化、舞台化、漫画化などのメディアミックス展開に携わるプロデューサーとしても活躍してきました。この経験を活かし、ヒット作品の続編制作によるシリーズ化や、映像化やノベライズ、コミカライズなど幅広く展開したりと、生み出したIPを育て世界規模に拡大していくことを目指します。

なお小林氏は8月に、今年3月31日付でカプコンを退職し、NetEase Gamesに入社していたことを明かしていた。このたび同氏の率いる新スタジオが設立された運びとなる。キャリアある日本クリエイターが、中国のNetEase Gamesへ移籍するケースは少なくない。最近では『龍が如く』シリーズなどを手がけてきた名越稔洋氏が独立し、NetEase Games出資による名越スタジオを立ち上げたことは記憶に新しい。そのほか、須田剛一氏によるゲーム会社グラスホッパー・マニファクチュアがNetEase Games傘下入りしたほか、NetEase Games傘下スタジオの桜花スタジオに、実力派クリエイターが続々集まっている。

強力な資本をバックに日本クリエイターの雇用を進めるNetEase Games。小林氏は映像製作や舞台演出でも実績のある人物だ。そんな同氏が率いるGPTRACK50の新作はどのような作品になるのか、注目されるところだろう。

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