借金取り立てRPG『REPO MAN』発表。金と愛、欲望渦巻くネオンの光と影はプレイヤーをジレンマへと駆り立てる


ゲームデベロッパーのAchara Studiosは現地時間10月16日、借金取り立てRPG『REPO MAN』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。2023年内の発売を予定している。

『REPO MAN』は借金取り立てRPGだ。主人公のArthur Newsteadは、人生のどん底を経験中の男性。妻はほかの男と逃げ出し、父親は謎を残して他界してしまった。プレイヤーは借金取立人となったArthurを操作し、魔法とネオンライト光り輝く大都会の影に存在する幽々たる町San Almaを舞台に、債務者から金品を回収していくこととなる。

本作の金品回収にはプレイヤーのプレイスタイルに応じた取り立て方法が複数存在。債務者は隠れ家やバーなどに潜伏しており、プレイヤーは取引・騙し・誘惑・恫喝などの手段を用いることが可能とのこと。法律に準じて粛々と取り立てることも、暴力によって強引に取り立てることも出来るようだ。また、プレイヤーの道徳性を問う内容も存在。悪人を陥れるために、善人を犠牲にするなどの厳しい選択肢に直面することも。借金取り立て人としての仕事を遂行しつつも、ジレンマ溢れる判断を求められる展開が存在するというわけだ。


『REPO MAN』では、債務者の家に押し入り、金品を押収するパートも存在。プレイヤーはRepo Glassと呼ばれるスキャン能力を用いて、高価なものを見極めることが可能とのこと。高価なものは金庫のような簡単には手の届かない場所に隠されているようだ。プレイヤーは、ハッキング能力やヒントを用いて謎を解いていくことになるという。また、本作には押収した金品を売却するパートも存在。プレイヤーはオフィスを通して正規のルートで売却を行うか、もしくは裏社会での売却が可能とのこと。アパートやボートなど、建物ひとつを丸ごと競売にかけて、上流階級に売りさばくことも出来るという。

また、本作では金品回収の際に、ほかのキャラクターと殴り合いの喧嘩になることもあるという。基本的に主人公は戦闘を好まない人物だが、必要とあれば拳を振り回す。精確で素早い動きができれば戦闘を有利に進めることも出来るようだ。


『REPO MAN』の舞台では、種族の同化政策というテーマも存在。本作においては、妖精という種族が人間たちに紛れて生活しているようだ。妖精たちは人類よりも遥か昔から存在していたにも関わらず、人間社会に馴染むことができなかった存在。魔法が失われた現代社会において、生き長らえるためにクレジットカード詐欺や薬物売買など、闇取引で生計を立てているとのこと。翅の生えた生粋の妖精たちは200年ほどまえに消え去ったが、肌や目の色が違ったり、角が生えていたりする個体は今もなお生存しているようだ。放浪者となった妖精たちを開発元のAchara Studiosは、“生まれながらにして呪いをかけられた存在”と説明している。

本作ではキャラクターたちの物語も充実しているとのこと。妖精孤児のFlorenceとの会話、自身の若い頃を彷彿とさせるMarcoとの対立や、汚職に塗れた上流階級と対立するJeanの存在など。それぞれのキャラクターに重厚な物語が存在しているようだ。また、亡き父親Aaronの秘密を探ったり、湾岸地区で活動する助言者のCathroと恋に落ちたりすることも可能とのこと。真実と偽証、金と愛など、対立するもの同士がぶつかり合う、混沌とした世界観となっているようだ。


『REPO MAN』を手がけるAchara Studiosはポーランドを拠点とするゲームデベロッパーだ。本作と同時進行で『Spinum RPG』、爆弾解体シミュレーター『Land of The Blind』、ドイツ騎士団とスラヴ民族との戦闘を描くリアルタイムストラテジー『RAGA』などを制作中とのこと。

『REPO MAN』は2023年に発売予定。対応プラットフォームはPC(Steam)。借金取り立て人として債務者から金品を奪取し、ジレンマ渦巻く世界の中に足を踏み入れたい人は、ぜひ本作をウィッシュリストに入れてみてはいかがだろうか。