『DEATHLOOP』の世界は『Dishonored』シリーズの未来である。Bethesdaが正式に認める


Bethesda Softworksは10月8日、『DEATHLOOP』と『Dishonored』シリーズについて、両作品は世界観を共有していることを明らかにした。いずれも同社傘下のArkane Studiosグループが手がけた作品である。

『DEATHLOOP』は、Arkane Lyonが開発したFPS。とある島で謎のタイムループに閉じ込められた主人公は、永遠に同じ一日を繰り返すループを終わらせるため、一日がリセットされる前に8人の重要人物を暗殺することを目指す。各ループで得た知識を活用しながら、新たな武器やアビリティを見つけ出し、攻略法を見出すのだ。

一方の『Dishonored』は、Arkane Studiosが手がけたステルスアクションゲーム。女王暗殺の濡れ衣を着せられた主人公は、謎の組織アウトサイダーに救い出され、超常能力を与えられる。そして仮面をつけた暗殺者となった主人公は、近距離テレポートや生物への憑依などの超常能力を駆使して復讐劇を繰り広げる。同シリーズでは、続編『Dishonored 2』やスピンオフ『Dishonored: Death of the Outsider』も発売された。


『Dishonored』シリーズでArkane Studiosは高い評価を得ることとなり、その姉妹スタジオArkane Lyonが手がけ昨年リリースされた『DEATHLOOP』もまた好評となった。そして、これまで『DEATHLOOP』のプレイヤーからは、ゲーム内で“イースターエッグ”を発見したとの報告がさまざま寄せられ、その内容から「両作品は世界観を共有しているのではないか」と噂されてきた。

マイクロソフトのコーポレートコミュニケーション担当シニアディレクターのMajor NelsonことLarry Hryb氏は10月7日、Arkane LyonのクリエイティブディレクターDinga Bakaba氏などへのインタビューをおこなったポッドキャスト番組を公開した。Bakaba氏は、『DEATHLOOP』や『Dishonored』シリーズ各作品の開発の中心人物である。

番組にて上述した噂について問われたBakaba氏は、『DEATHLOOP』にはいくつかのシステムを組み込んだことで、あらゆるプレイヤーが同じものを見たり聞いたりするわけではないとし、コミュニティが発見したものについて共有する様子を見ることは楽しかったと振り返る。そして、『DEATHLOOP』は『Dishonored: Death of the Outsider』の先の未来での出来事を描いたものであると述べ、両作品の世界観の繋がりを正式に認めた。


Bakaba氏は、『Dishonored』の世界のその後に何が起こったのかについては常に考えていたそうだ。そして、『DEATHLOOP』は独自の物語やキャラクターをもつ作品ではあるものの、同作の開発中に世界観を共有させることが可能かもしれないと思いついたという。

『DEATHLOOP』のゲーム内に忍び込ませた『Dishonored』シリーズを想起させる要素のなかでは、同氏は主人公が使用するヘリテージガンがお気に入りだと例に挙げた。その銃の側面には、『Dishonored』のダンウォールタワーがロゴとして刻まれている。『DEATHLOOP』には、ほかにも多数のイースターエッグが散りばめられているそうだ。『Dishonored』ファンの方は、そうした要素を探しながらプレイしてみてはいかがだろうか。

『DEATHLOOP』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに販売中。PS Plusエクストラ/プレミアムおよびXbox/PC Game Pass向けにも提供されている。