人気PCパーツメーカーEVGAが「次世代グラフィックボードは取り扱わない」と発表。NVIDIAと決裂の噂に公式メッセージ

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PCパーツメーカーEVGAは9月17日、次世代GPUの取り扱わない予定であることを発表した。EVGAにてプロダクトマネジメントディレクターを務めるJacob Freeman氏が、公式フォーラム内で伝えている。

EVGAは北米や台湾に拠点をもつPCパーツメーカーだ。グラフィックボードはNVIDIA製GPUを専門に取り扱っており、ほかにもマザーボードなど数多くのPCパーツを手がけている。海外掲示板Redditの同社コミュニティは1万2000人を超える参加者がおり、同社のグラフィックボードは海外向け大手PCパーツ販売サイトneweggでベストセラー入りするなど、一定の人気がうかがえる。


そうした人気にもかかわらず、このたびEVGAは次世代グラフィックボードを取り扱わない旨を明らかにした。NVIDIAの現行グラフィックボードとしてはGeForce RTX 30シリーズが展開中。EVGAもRTX 3050からRTX 3090 Tiまで幅広く取り扱っているものの、その次の世代のグラフィックボードについては取り扱いをやめる方針のようだ。

一方で、現在EVGAが提供している製品については引き続きサポートがおこなわれるとのこと。また現行世代の製品についても提供が継続されるそうだ。また発表では、長年EVGAのグラフィックボードを愛してくれたユーザーコミュニティに対しての感謝も述べられていた。

また今回の発表は、先だって噂されていたEVGAの「次世代製品に関するニュース」を受けての公式メッセージとのことだ。YouTubeの人気テック系チャンネルであるJayzTwoCentsとGamers Nexusは、EVGAの非公式ミーティングに招かれたとしており、そこでの発表を伝えている。Kotakuなどの海外メディアもそれを報じていた。

報道によるとEVGAのCEOであるAndrew Han氏はミーティングにおいて、NVIDIAに対して不満を感じており、同社とのパートナーシップを解消する意向を示したそうだ。「NVIDIAが自社製品に関する重要な情報を、パートナーシップを締結する企業に対して出し惜しみしている」とHan氏が主張したとの内容が、各報道により伝えられている。これに関連してKotakuは、NVIDIA独自のグラフィックボード「Fouder’s Edition」が安価で販売され、EVGAのような提携企業の製品と競合している点を挙げている。NVIDIAが有利な情報を恣意的に提携企業に伏せつつ、競合する製品を販売しているとの見方だろう。

こうした背景もあり、EVGAが公式フォーラム上での声明を出すに至ったと見られる。なおEVGAは次世代グラフィックボードの取り扱いをやめる理由について、明らかにしていない。

一方でNVIDIA側の声明については、ダウ・ジョーンズの運営する金融情報メディアBarron’sのTae Kim氏が明かしている。同氏はBarron’sでシニアテクノロジーライターを務める人物だ。同氏によると、NVIDIAは本件について、「EVGAとは長年のパートナーシップを結んでおり、EVGAに対しては現行世代の製品を引き続きサポートし続ける」と返答。また「Andrew(Andrew Han氏)を含むEVGAの友人たち全員のご多幸をお祈りしています」と述べているそうだ。

今後のEVGAとNVIDIAのパートナーシップの行方は定かではないものの、両社の発表によれば現行世代での製品のサポートは継続されるとのことである。またいずれにせよ、EVGAはNVIDIAの次世代グラフィックボードを提供することはないようだ。NVIDIAは日本時間9月21日0時より「GeForce Beyond」を配信予定。詳しい内容は明かされていないものの、次世代グラフィックボードの発表が期待されている。

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