任天堂は9月13日、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編の新情報を公開。同作の正式名称が『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』に決定したこと、そして発売日が2023年5月12日になったことを明らかにした。正式タイトルと発売日が決まるというめでたい発表であったが、その裏ではある議論が発生していた。それは略称である。
前作の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の略称は、「ブレス」と「ワイルド」の頭をとってブレワイと呼称されることが多かった。そのルールでいうと、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は「ティアキン」になる。しかしながら、ティアキンという呼称に抵抗感を示す人はそれなりにいるようだ。
たとえば、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のやりこみやスタイリッシュなプレイで名を馳せたPeco氏はとにかく「ティアキン」を嫌がっている。とにかく「ティアキン」の定着に危機感を抱いており、SNS上にて「ティアーズ」「キングダム」「キンダム」とおもむろに対案を並べている。現時点では「ティアズオブキングダム(早口)」がいいと考えているようだ。
Peco氏だけでなく、さまざまなユーザーがティアキンの略称に抵抗を示している。「ヒカキンみたいだ」「キラキラしているからゼルダっぽくない」など意見はさまざま。Twitterの検索予測では「ティアキンTV」といったワードが浮かぶ始末。やはりティアキンという略称には、それぞれ違和感を抱いているようだ。Twitterにて「ティアキン」と検索すると、違和感を抱く多くの人々の声が確認できる。
一方でその対案自体に有力候補がないことも悩みのタネ。英語タイトルの「Tears of the Kingdom」から略称をとり「TotK」をあげるユーザーもいるがそれはそれで「TikTokみたいだ」と嫌がる声も散見される。ティアキンは嫌なものの、ほかの略称もしっくりこない状況が問題を深刻化させているのだろう。
任天堂は自社タイトルに率先して略称をつけることは少ない。『ゼルダの伝説 ブレス オブザ ワイルド』においても略称の提示はされておらず、「ブレオブ」「ブレワイ」「BotW」など略称にはバラつきが見られた。しかしいずれの略称もゴツゴツした感じはありつつ、同作の極太なゲーム内容をどこか表しており、それぞれの略称が受け入れられてきたのだろう。一方で「ティアキン」というと、やはり「ヒカキン」や「アナキン」など『ゼルダの伝説』外のインフルエンサーや他作品のキャラなどに響きが寄っている。現時点でしっくりこないというのはもっともだろう。
実際にゲームが発売されれば、その内容を鑑みた上でティアキンという呼称は受け入れられるかもしれない。とはいえ、それまでに同作をどう呼ぶかについては議論されそうである。思い切って任天堂が答えを示すのか否か。ゲーム開発において制作作品はコードネームで呼ばれることが多いものの、開発チーム内では『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』がどう呼ばれているかも気になるところである。どのように呼ぶかはその人の自由。人の数だけ呼び方があるだろう。いずれにせよ、こうした略称決めもまた、ゲーム発売を待つまでの愉快なエンタメのひとつといえそうだ。
【UPDATE 2022/9/14 13:35】
どのように呼ぶかはその人の自由であるとの記述を追記
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに2023年5月12日に発売予定だ。
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