Logitech GとTencent Gamesが「携帯型クラウドゲームデバイス」を開発中、年内にも発売へ

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Logitech GとTencent Gamesは8月2日、クラウドゲームを楽しめる携帯型デバイスの開発について提携したと発表した。2022年内にも市場に投入する予定とのこと。

Logitech Gは、PC周辺機器メーカーLogitech(日本ではロジクール)のゲーミングデバイス部門だ。ゲーミングマウスやキーボード、各種コントローラーなどを手がけている。一方のTencent Gamesは、中国のIT大手テンセントのゲーム部門。独自のゲームプラットフォームWeGameを運営しているほか、傘下の開発スタジオを通じて数多くのゲームを展開している。

Logitech GとTencent Gamesが手がける携帯型クラウドゲームデバイスは、Logitech Gのハードウェア開発における技術と、Tencent Gamesがもつソフトウェアサービスの専門的知識を組み合わせて開発中。現時点では、どのようなスタイルのデバイスとなるのかは明かされていないが、焦点となるゲームについては、複数のクラウドゲームサービスを楽しめるものになるという。すでに、Xbox Cloud Gamingを運営するマイクロソフトと、GeForce NOWを運営するNVIDIAとは協議を始めているそうだ。

クラウドゲームサービスとは、サーバー側でゲームを実行し、インターネットで接続したユーザーのデバイスと、映像・音声と操作入力をやり取りするかたちでゲームをプレイできるサービスのこと。ユーザーはゲームをインストールする必要はなく、またデバイスのスペックに依存せず高品質なゲームを楽しめる。もちろん安定した通信環境は必須だ。

今回の発表にて両社は、開発するデバイスがXbox Cloud GamingやGeForce NOWをサポートすることで、ユーザーはコンソールやPCから離れていても、AAA級のゲームを楽しむことができると述べている。

*マイクロソフトのXbox Cloud Gamingは、サブスクリプションサービスXbox Game Pass Ultimateに加入することで利用可能。

Tencent GamesのゼネラルマネジャーDaniel Wu氏は、より良いゲーム体験を世界中のゲーマーに届けるというビジョンを実現するにあたって、ゲーミング機器市場を牽引するLogitech Gは理想的なパートナーであったとコメント。またLogitech GのゼネラルマネジャーUjesh Desai氏も、Tencent Gamesはゲーム開発・販売・運営における革新の最先端にいるとして、今回の提携への期待を語っている。

発表のなかサポートについて言及されたXbox Cloud GamingやGeForce NOWは、携帯型デバイスという意味では、すでにスマホやタブレットにて利用可能だ。ゲームによっては、別途コントローラーを用意しなくても、タッチ操作にて楽しめる。Logitech GとTencent Gamesが開発するクラウドゲームデバイスは、操作性を含めたゲーム体験や価格面などで、どのような強みを見せることになるのか注目されそうだ。2022年にも発売予定とのことで、Logitech Gの公式サイトでは関連情報についてのメール登録の受付がおこなわれている。

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