基本プレイ無料アクション『ローラーチャンピオンズ』は「今後も運営継続する」と突然の声明。開発終了報道にはっきり反論

 

ローラーチャンピオンズ』公式Twitterアカウントは7月26日、『ローラーチャンピオンズ』の運営が今後も継続されることを発表した。本作はユービーアイソフトから完全なサポートを受けて開発が続けられていくとのことだ。唐突な声明の背景には、先日海外メディアが伝えた本作の「開発終了説」があるようだ。

『ローラーチャンピオンズ』は基本プレイ無料の対戦型スポーツゲームだ。基本となるモードではプレイヤーが3対3のチームに分かれ、ローラースケートの靴を装備してサーキットを疾走。ボールをゴールに入れ、得点を競い合う。本作はユービーアイソフトから2019年に発表されたものの、ブラッシュアップを重ねられながら、リリースが複数回延期。今年5月25日に、満を持して配信開始された。

そして、今回『ローラーチャンピオンズ』公式Twitterアカウントは7月26日、突如として「本作の運営は今後も継続される」との声明を発表した。また同声明では今後の本作アップデート予定にも言及。プレイヤーから寄せられた改善すべき点に、何をおいても最優先で取り組むとしている。そのため、現在開催中のシーズン「ディスコフィーバー」は延長。次シーズンまでの猶予を設けている間に、クロスプレイのグループ招待機能機能の追加や、指摘されている問題の修正がおこなわれるそうだ。


今回の「運営が継続される」との声明は、ジャーナリストである Jeff Grubb氏の発言を受けてのものと考えられる。同氏はXbox Eraのポッドキャスト内で、「『ローラーチャンピオンズ』はシーズン3の後に運営終了(Cancel)されるという情報を得た」と発言。ポッドキャスト内では情報元については述べられていないが、どうやらこの情報は正確ではなかったらしい。Jeff Grubb氏は、さまざまなゲームの開発事情や暴露情報などを(真偽は不明ながら)伝えてきた人物である。最近では『Battlefield 2042』の開発状況についての発言が波紋を呼び、開発・運営元から反論されるなどの出来事もあった(関連記事)。


そして、上述のGrubb氏の「『ローラーチャンピオンズ』がシーズン3後に終わる」発言は、海外メディアにて報道されるなど波及を見せていた。今回の本作公式Twitterアカウントによる異例の「運営継続」宣言は、そうした噂の広まりに対してはっきりと否定する意図があったのだろう。

また、ユービーアイソフトからは7月2日に、同社のいくつかの旧作について今年9月1日にオンラインサービスを停止するとの発表があった(関連記事)。さらに先日には、『ゴーストリコン フロントライン(Ghost Recon Frontline)』、『Splinter Cell VR』、および未発表の2タイトルの開発を中止したことが投資家に向けた説明で明らかに(関連記事)。ユーザーの間では、ユービーアイソフト作品の動向について不安視する動きもあったわけだ。今回の「運営継続」声明は、そうした背景で噂が大きくなることを未然に防ぐ意図もあったのかもしれない。いずれにせよ、『ローラーチャンピオンズ』のプレイヤーたちは、近いうちに本作が終わる心配をする必要はなさそうだ。

『ローラーチャンピオンズ』は基本プレイ無料で、PC(Ubisoft Store/Epic Gamesストア)および、PlayStation 4/Xbox One/ Nintendo Switch向けに配信中。後方互換によりPlayStation 5/Xbox Series X|Sでもプレイ可能だ。