『キングダム ハーツ4』にて、「スター・ウォーズ」登場か。トレイラーで示唆

 

スクウェア・エニックスは4月10日、『キングダム ハーツ4』を正式発表した。公開された映像は尺こそ短いながらも、美しさを感じさせる。その中で、ユーザーらが「スター・ウォーズ」作品の登場が示唆されているのではないかと指摘している。

『キングダム ハーツ4』は、シリーズ最新作だ。発売日・価格・対応プラットフォームはいずれも未定。舞台となるのは、現代の東京に似た世界クァッドラトゥム。この場所で目覚めたソラが、もとの世界へ戻ることを目指すという。新作では、過去のシリーズナンバリングで描かれたダークシーカー篇ではなく、ロストマスター篇が展開される。


トレイラーでは、『キングダム ハーツ』過去作に出てきたキーワードが随所に散りばめられており示唆が多い。その中でも、とくに注目を集めているのは森のワンシーン。映像の中では、自然豊かな森を映すシーンがちらり。そこに、「スター・ウォーズ」作品の参戦が示唆されていると、ユーザーらが指摘している。

時間にして10秒ほどの短いシーンだが、話題を集めている4分42秒からの一幕。右上にAT-STの足らしきものが映っているのだ。AT-STとは、「スター・ウォーズ」シリーズに登場する2脚式ウォーカー。フルネームは全地形対応偵察トランスポート(All Terrain Scout Transport)である。「スター・ウォーズ」では銀河内戦で使われた機体で、さまざまな作品に登場する。


森林でのAT-STときて連想されるのが、森の月エンドア(以下、エンドア)での戦いだ。「スター・ウォーズ:エピソード6/ジェダイの帰還」では、ハン・ソロたちが第2デス・スター破壊作戦のため、エンドアへと向かう。そして、 エンドアの原住民であるイウォーク族の助けを得て帝国軍を撃退した。エンドアで戦闘が繰り広げられた際には、帝国軍はAT-STを使用していた。そのAT-STらしき脚部が、『キングダム ハーツ4』のトレイラーに映ったのである。

AT-STの脚部が映っただけでなく、公開された森もまたエンドアを思わせるフィールド。これらのふたつの要素から、『キングダム ハーツ4』で「スター・ウォーズ」作品が登場するのではないかと盛り上がっているわけだ。たしかに、この森林のシーンそのものも、全体で見ると唐突。なんらかの示唆であると解釈したくもなる。


『キングダム ハーツ』シリーズといえば、ウォルト・ディズニー・カンパニー(以下、ディズニー)とのコラボゲームである。いまやディズニーは巨大なIPを抱えている。2006年にはピクサー・アニメーション・スタジオを買収したほか、2009年にはマーベル・エンターテインメントを買収。2012年にはルーカスフィルムを買収し、2019年には21世紀フォックスを買収していた。

ディズニーの買収の動きに応じて、『キングダム ハーツ』の登場作品も多彩化。過去にもさまざまなディズニー作品が登場してきたが、『キングダム ハーツ3』ではピクサー・アニメーション・スタジオ作品も初登場。「トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」などが、参戦していた。


ルーカスフィルムがディズニー傘下にある以上は、「スター・ウォーズ」作品が出てもおかしくはない。とはいえ、同シリーズが登場するとなれば大きなニュースだろう。「スター・ウォーズ」が出るならば、マーベル作品参戦に期待をもつ人もいそうである。あくまで推測であるが、なかなかロマンを感じさせる。

ちなみに、公式サイトの権利表記を見てみると、前作『キングダム ハーツ3』および新作スマホゲーム『キングダム ハーツ ミッシングリンク』の表記は「© Disney. © Disney/Pixar.Developed by SQUARE ENIX」。となっている。一方で『キングダム ハーツ4』の表記は「© Disney. Developed by SQUARE ENIX」となっている。どんな作品が登場するかを伏せるため、マスキングされていると考えられる。過去作と同様に、「ディズニーのどの作品が登場するか」をめぐる推測は、ファンにとってひとつの楽しみになりそうだ。今後の情報公開を期待したい。

『キングダム ハーツ4』は、現在開発中だ。





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